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レイナードスキナードとは?(レーナ-ド・スキナード)
1960年代後半にアメリカで結成されたロックバンド。
アメリカフロリダ州ジャクソンビルからレーナ-ド・スキナードの歴史は始まる。
ボーカル(vocal)のロニーヴァンザント(Ronnie Van Zant)、ギタリスト(guitarist)のアレンコリンズ(Allen Collins)とドラマー(drummer)のボブバーンズ(Bob Burns)。
さらにguitar(ギター)のゲイリーロッシントン(gary rossington)とベースの(bass)ラリーヤンストロム(Larry Junstrom)を加えた5人が結成当時の主要メンバーとされる。
結成当時はフロリダ州ジャクソンビルを拠点にしながら演奏活動を行っていたがその後、拠点をジョージア州アトランタへ移し人気を集めていった。
こうした南部を拠点にしたバンド活動と人気が同じ南部出身のブルースロックバンド「オールマンブラザーズバンド」とともに「サザン・ロック」と言われるようになったと考えられる。
レーナ-ド・スキナードの特徴と魅力を一言で表現するならギタリストが3人も存在するというバンド編成とその姿勢だと思う。
ファーストアルバム「Lynyrd Skynyrd」からすでにバンドの音楽性は確立されていてまるでベテランのような存在感。
現在ロックミュージックとしてのバリエーションとイメージは多様化しており「これがロック(Rock)である」と定義付けするにはあまりにも多くのバンドとスタイルが存在する。
その多様化するロックバンドと音楽性のなかで「レイナードスキナード」は南部的な佇まいとカントリーミュージックやスワンプロック的な要素を取り入れ「悪っぽい」雰囲気をプンプンさせたバンドであると言える。
Lynyrd Skynyrdの魅力
レイナードスキナードを語るうえで絶対に外せない曲「フリーバード」(free bird)はもはや大曲という表現がふさわしい9分を超える構成で成り立つ。
この曲「フリーバード」は1973年にリリースされたデビューアルバム「Lynyrd Skynyrd」のラストに収録されている。
[amazonjs asin=”B00BLBSMA2″ locale=”JP” title=”レーナード・スキナード”]スライドギターをフューチャーしたこの曲はキー(key)Dによるシンプルな2部構成になっている。
導入部から始まるAメロはG-D-Em-F-C-Dの構成。
Bメロのコード進行はクライマックスの部分となり進行はG-B#-Cの繰り返しで超シンプル。
しかしレイナードスキナードがこの曲にかけた思いは特別なものがありギターファンやロックファンならご存知の故「デュアンオールマン」に捧げた曲として収録されたことは有名。
オールマンブラザーズバンドに在籍するスライドギターの名手デュアンオールマンはオートバイ事故で残念ながら亡くなってしまう。
この曲でロニーヴァンザントが静かに語りかけるような歌声を聴いて涙腺が潤まないハズはない。
無意味とも思えるギター3人編成と重厚なギターサウンドと「フリーバード」はバンドとしてのアイデンティティと「これでやっていく」という決意を感じる。
ファッションと南部を拠点にするバンドの存在感
生々しい70年代を生きたバンドらしくファッションも髪型も音楽性もすべてが泥臭いバンドの存在感は武骨でロック(ROCK)というイメージがピッタリくる。
バンドの拠点がアメリカ南部のアトランタで活動していることから地元愛と郷土愛を象徴するかのようにサザンフラッグとそのデザインがアルバムやバンドロゴにあしらわられている。
その郷土愛には楽曲作品のタイトルにも登場し「スウィートホームアラバマ」はニールヤングへのアンサーソングとして超有名であるが険悪な関係性ではないとされている。
バンドに与えた試練と結末
レイナードスキナードを語る上で避けられない話題が飛行機事故によるメンバーの死亡である。
次のツアーの移動のために乗っていた乗客機が墜落しヴォーカルであるロニーヴァンザント、ギタリストのスティーブゲインズ、バックコーラス担当のキャシーゲインズが亡くなってしまう。
人気絶頂期であったさなかの事故で主要メンバーを失ったバンドは止む無く解散してしまうが、1991年に故ロニーのもう一人の弟ジョニーヴァンザントをボーカルに迎えバンドは再結成。
ちなみにこの記事を書く私はジョニーをボーカルに迎えた再結成レイナードスキナードのコンサートを観に行った実績?を持つ。
(たしか大阪のサンケイホールで前日から風邪を引いてしまいフラフラで行った記憶がある)
飛行機事故以外にも全盛期を共にしたメンバーが亡くなっていく事態にも見舞われ、人気ギタリストの「アレンコリンズ」が自動車事故により脊髄損傷となったあと肺炎により故人となっている。
最近の悲しい出来事では創世記のメンバーであったドラマーのボブバーンズが亡くなっている。
ボブバーンズ(ドラマー)死去
https://www.barks.jp/news/?id=1000114362
バンドの歴史は長くもう40年以上のキャリアを持つレイナードスキナードにメンバーとの別れが訪れるのは仕方のないことである。
しかし悲しいニュースばかりでは無い。
バンドは2018年1月にラストツアーを発表し現在も活動中である。
まとめ!ロジカルな現代にこそ泥臭いレイナードスキナードを聴くべき
いかがですか?
レイナードスキナードの魅力を伝えられたでしょうか?
いまどきここまで武骨な雰囲気を漂わせ悪っぽいイメージで押してくるある意味コテコテなバンドは存在しないと思います。
現在のガッチガチの管理社会には無い泥臭く自由で男気溢れる姿勢がレイナードスキナードの魅力だと思うのです。
しかし音楽性としては無茶クチャなヘビーさではなくどちらかというとかなり大人しいサウンドでハードロックというとそうでも無い。
アメリカのトラディショナルなルーツミュージックをベースとしながら南部の雰囲気を取り入れながら、ちょっと世の中を「斜めに」観ているようなスタンスで曲作りと演奏活動行う魅力がレイナードスキナードの最大の武器であるような気がいたします。
ぜひレイナードスキナードでサザンロックの魅力を知ってもらいたいと思います。