ホンダ(HONDA)のバカ売れ軽自動車の「N-BOX」を2012年3月に新車登録して約5年ほど乗っています。
2018年の現在では新型N-BOXもリリースされ街中ですれ違うことも多くなって来ましたが、しかし旧型N-BOXもまだまだ中古車市場では人気のクルマです。
単純にN-BOXってどうなん?
旧型N-BOXの購入を考えているけど燃費や必要なメンテは?
という情報を求めているネットユーザーさまに向けて2012年式の旧型N-BOXに乗り続けたユーザーとして使い勝手やメンテなどの情報を提供させていただきます。
すでにN-BOXを所有されている方は記事のタイトルで触れましたバッテリー交換などが情報としてお役に立てる内容かと思います。
余談ですが、ぼくはホンダの創業者「本田宗一郎」さんの著書などを数冊読む機会があり、本田宗一郎さんの姿勢と考え方に触れて「HONDA」が好きになりこれまで数台のホンダ車を乗ってきました。
どちらかといえばトヨタよりホンダ寄りなぼくがお伝えいたします。
軽自動車ブームの立て役者!ホンダN-BOXとは?
2011年に発売されたホンダN-BOXは軽自動者スーパーハイトワゴンとして開発され、翌年2012年の軽自動車販売ランキングではスズキの人気Kカー「ワゴンR」を抑えた堂々の1位になったあともいまだ売れ続けるホンダの稼ぎ頭となる車両となっている。
「N-BOXの魅力と特徴」
N-BOXの魅力と特徴はなんといっても室内が広く使い勝手が良いことにつきると思う。
現在旧型となってしまった2012年登録の車両(実質2011年式)のエンジンパワーのスペックは58馬力(PS)となっているが高速道路での走行条件でもまったくパワー不足を感じない余裕の走りを見せる。
昔話で申し訳ないのだがこの文章を書くぼくは90年代まっただなかの20代の頃ホンダの軽自動車「トゥデイ」の電子燃料噴射式モデルのPGM-FIに乗っていたがエンジンの排気量は550CCでわずか44馬力。
有料道路や高速道路に乗れば合流はしんどいし、追い抜き車線で先行車両を抜くのはもうエンジン音がうなりをあげてカーステの音楽はほとんど聞こえないし助手席との会話は声を張り上げないとコミュニケーションを取れなかった。
そんな非力なエンジンのトゥデイから比較するとノンターボのNAエンジンでも抜群のパフォーマンスを発揮するN-BOXは素晴らしい乗り心地を実感できるものだと感動さえした。
ホンダの軽自動車は660ccの規格になったトゥデイも所有し、ネーミングがリバイバル使用された「ライフ」にも乗ったがこれまでの軽自動車でいちばんの仕上がりと乗り心地を実現したとのは間違いなくN-BOXだと断言できる。
「ホンダの軽自動車の歴史と技術進化」
初代ライフはぼくが小学校以前の昭和40年代に発売されたエンジンが最高出力が31馬力(ps)の車両である。
この初代ライフに搭載されたエンジンは1967年に発売されたN360(エヌサン・エヌコロ)のパワーユニットを共用したものである。
1971年に発売された初代ホンダライフがコレ!
この初代ライフのエンジンパワーはおよそ50年が経過した2018年の現在ではN-BOXに搭載されるS07A型のDOHCエンジンでほぼ2倍の馬力に到達している。
そしてN360にネーミングされた「N」のアルファベット文字は創業者の本田宗一郎氏が乗り物=Norimonoとローマ字で表現した頭文字からネーミングされ現在のホンダの軽自動車販売戦略に脈々と受け継がれていることは興味深く「HONDA」ファンとして嬉しいものである。
さてそんな本田宗一郎氏の思いを継承した「Nシリーズ」には技術の進歩により、アイドリングストップ機能やスマートキーの採用など20年まえの普通自動車にさえなかった便利な機能や技術が満載のN-BOXのメンテナンスについて説明いたします。
N-BOXのメンテ|バッテリーやスマートキーの消耗と交換
「スマートキーの電池交換」
だいたい2年前後でスマートキーの電池切れがやってきます。
おそらくホンダ販売店に泣きつけば電池交換の対応してくれるものだと思いますが、ユーザーさんがご自分で十分対応できるものです。
ヤマダ電機やエディオンなどの家電量販店でCR1632という型番のボタン電池を購入し、スマートキーの蓋をスプーンなどを使って開けることで簡単に交換可能です。
パナソニック(Panasonic)[パナソニック] CR1632 3V リチウム電池 2個
キー本体の上部に凹みがありますから、その箇所にヘラっぽい道具でグニっとこじると案外パカンと簡単に外れます。
「N-BOX(エヌボックス)のバッテリーの交換|アイドリングストップ対応のM42Rは高い!」
ぼくのN-BOX使用条件では納車後4年ほど経過したぐらいの時期にホンダ販売店での点検時でバッテリーの交換を薦められました。
ショップでのお見積もりの金額を確認させてもらうと¥15,000を越える数字でした。
なんでこんなに高いバッテリーが必要なんだ?と疑問でしたが理由はエンジンのストップとスタートを頻繁に繰り返すアイドリングストップ用の対応バッテリーを使用しているためです。
アイドリングストップの機能はバッテリーに負担がかかりホームセンターで売っている安物のバッテリーでは対応できないようです。
ちなみにバッテリーの交換を提示されてから数日後にはバッテリーの電圧が弱まると実際にアイドリングストップの機能がしなくなりました。
ということはアイドリングストップ機能をN-BOXに求めなければ金額の高いアイドリングストップ対応のバッテリーを使う必要はなくアマゾンや楽天で売ってるやっすーいバッテリーでイケるかも知れません(保証はしません)。
けれど燃費性能が高いというのもN-BOXの魅力であり、やはりアイドリングストップの機能は省エネ生活に欠かせないと考えアマゾンで該当型番のEL-M42R/55B20Rを検索してみると意外にも半額ほどの¥7,668で見つかり購入しました。
現在の最新モデルはこちら
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正規のホンダ販売店で15000円以上もするものがなんでこんなに安いのか?
その理由はバッテリー本体が届いて理解できました。
商品が最新ロットのものではないのです。
パッケージの写真が撮れてなくて申し訳ないのですが1年くらい古い時期のモノが届きました。
けれど結果的に問題はなく取り付け後、1年が経過して居ますが問題はありません。
バッテリー交換自体はとても簡単なものでターミナルのプラス(+)端子とマイナス(-)端子を外してバッテリー本体を載せ替えるだけです。
ちなみに端子を外す順番はマイナス(-)端子から行います。
装着する場合はこの逆のプラス端子から取り付けますのでご留意ください。
さて無事にバッテリーを交換するとしばらくはアイドリングストップが機能しませんが、おそらく注文して自宅に届いたバッテリーを予備充電せずにそのままポン付けしたので、やや充電容量は低かったからでしょう。
しばらく走行すればバッテリーは充電されますのでアイドリングストップ機能は正常に作動しました。
ところでいったんバッテリーを外したことでカーステのラジオのプリセットメモリーが消えてしまいます。
再度登録すれば済む話しですので驚くほどのことかありません。
その他の交換部品としてはタイヤ交換が出て参ります。
こちらの記事でアマゾンで価格を抑えたN-BOXのタイヤ交換の方法をまとめていますのでご興味がありましたらご一読ください。
【関連記事】ホンダN-BOXにディーラー見積もりより9千円も安くタイヤ交換した方法とは?
N-BOXの燃費は?N-BOXカスタム(ターボ)とノンターボの燃費の違いは?
さてお子様がおられるご家族でN-BOXを活用したいと考えるお父様やママさんには家計に影響する燃費性能も気になる条件ですよね?
2012年式のN-BOXのカタログスペックの燃費性能ではリッターあたり24.2km(キロメートル)の結果です。
しかし実走行の場面では夏場で約16km程度であり、クーラーを使用しない季節なら(主に10月~6月の期間)であれば約17kmほどの燃費数値です。
単純計算で年間平均16.5kmほどの数値となりますのでカタログスペックから31パーセント悪化する結果です。
ターボが装備されたN-BOXカスタムに乗る友人がいるので燃費性能を聞いて見ると15km程度という結果です。
ノンターボのNAエンジン(ノーマルアスピレーション=自然吸気)のGタイプの燃費比較では意外にも約1km程度ほどしか変わりません。
ターボエンジンでもこの燃費性能はテクノロジーの進化と言わざるを得ません。
この数値を新型N-BOXに置き換えて燃費数値を仮定してみましょう。
2017年にホンダセンシングが採用された新型N-BOXでの燃費スペックはノンターボの「Gタイプ」でカタログ数値が27.0kmです。
27の数値から3割の数値を引いてみると「27-8.1=18.9」となりますので新型モデルでは18.9kmが仮定の実燃費性能と考えられます。
いちおう参考になさってください。
N-BOXの使い勝手は?荷物はたくさん積める?
N-BOXは後部座席を利用して4人乗車できるように使っても荷室スペースも確保されているので使い勝手が良い軽自動車として人気があるのは頷けます。
後部座席を折りたたみ収納してしまえば、フラットになりママチャリ(自転車)程度は余裕で運搬できる収納性能を持っています。
小どもさんがいない夫婦やカップルさんであれば2~3日のドライブ旅行を想定した荷物は余裕で積むことはできますし、キャンプに必要な用具も十分イケます。
後部ドアはスライド式のドアですから開け閉めも、荷物の積み卸しも負担なく行うことができるので小さなお子さんがいらっしゃるご家庭ではきっと重宝されるにちがいありません。
そういう意味ではセダンタイプの乗用車よりも格段に使い勝手は良くアクティブな趣味を持つ方であればN-BOXは大活躍できるでしょう。
ここまでは一般ユーザーさまに参考になる情報をまとめました。
以下の章からは車イスユーザーとしての視点での評価です。
下半身不随の車イスユーザーの視点!脊髄損傷の身体障害者がN-BOXを使った評価
下半身不随の障害を持つ、脊髄損傷の車イスユーザーからみた、ホンダN-BOX(エヌボックス)のメリット・デメリットを述べさせて頂きます。
「デメリット」
・ステップ
ステップの幅がけっこうあるので車イスからシート座面まで距離があり、移乗するときはしっかりと腰を上げなければトランスファーできない。
・座面の高さ
上記のステップにも関係することですが、N-BOX(エヌボックス)はそんなに座面が低くないので、腕のちからが弱い人はもしかしたら移乗がややしんどさを感じるかも知れないです。
ただし、N-BOXのライバル車種などでもほぼ同じ条件だとお見受けできるので特段エヌボックスだけがこのデメリットにあてハマるということはないと考えます。
どんなお車を選んでも運転席シートへの乗り移りは絶対条件です。
車種によってある程度のトラスファーの難易度の違いは出てきます。
脊髄損傷の障害を持つものにとって座席への移乗はある程度、腕力とコツが必要ですし慣れとトレーニングで解決できるものだと思います。
「N-BOXのメリット」
N-BOXと競合する他社の同クラスの軽自動車モデルにも当てはまってしまいますが、何より車椅子が乗せやすいです。
これは運転席ドアが90度の角度で開けることができるのも起因すると思います。
さらにハイトワゴンの特徴を生かし、天井が高いので車椅子を車内に転がし入れるときに車輪が天井にこすることはありません。
「下取り価格が高い!」
昨年の2017年の12月ころスズキ量販店でハイブリット車への乗り換えを含めた商談をさせていただきました。
(結果的にこの商談は見送りとなった)
その時に愛車N-BOXの下取りのお見積もりをお願いしたのですが、車検が残り数ヶ月という条件で70万円ほどの金額を提示していただきその高額査定の結果に驚きました。
やっぱり人気車に乗っておくものだとしみじみ感じた次第です。
年寄りは乗り降りしやすい?
余談ですが、ぼくには70才を越え足腰が弱くなってきた母親がいるのですが、月に何度か母のお買い物のためにN-BOX君で出かけます。
開口部が広く天井の高いエヌボックスなのですが、足を若いころのようにシャキシャキ上げられなくなった年寄りにとって車の乗り降りは負担のかかる動作です。
乗りやすそうに思えるN-BOXですが、やはり座席シートの座面がいくぶん高いので、年寄りに優しいクルマとは言い難い印象です。
もう少し車高が低ければなあと思うのですが・・・。
「N-BOXの評価まとめ!」
新車から乗り始めた2012年登録のN-BOXはいつの間にか車検を2回通し、走行距離も5万キロを超えて参りました。
大きなトラブルはなく障害を持った車椅子ユーザーには使い勝手の良い軽ハイトワゴンとして満足しています。
ただ2018年8月の猛暑真っ只中の現在で思うことはオートエアコン搭載車にすれば良かったとこのクソ暑い夏を経験して思いました。
年寄りにとってはやや座面が高い印象はあるものの開口部が広い車両はやはりセダンにはない乗り易さも存在することは確かです。
新型モデルでは燃費性能も向上しているので次の乗り換えの候補としても十分検討できる存在のエヌボックスでありました。
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