車いすを利用する脊髄損傷の障害者となって30年。
受傷したころ持っていた不安は今思えば
悲観的すぎたなあと思えます。
車いすになって苦労は多いですが
時間と工夫すれば出来ることはあります。
その一つ温泉旅行での入浴です。
やはり温泉旅館やホテルなどは
古い建物が多く階段や段差などがあり
改装の資金が掛かるためバリアフリーが進んでいません。
ですが根気よく探せば車いすでも利用できる
温泉施設や宿泊施設は必ず見つかります。
探し方の方法としては楽天トラベル
などの旅行サイトで
宿泊施設の順調を確認してだいたいのバリアフリーの
状況を確認します。
例えば楽天トラベルなら詳細情報のページに
バリアフリーの内容が記載されているので
車いす利用目的の施設を探しやすいです。
お宿の状況によっては情報にバリアフリーの
内容が記載されてないところがあります。
じっさいに問題なく利用できる宿泊施設であっても
なかなか完全バリアフリーと表示されていない状況です。
この逆のパターンもあります。
車いす利用オーケーと表示しながら
じっさいには車いすトイレがなかったり
段差がある場合があります。
結局、障害を持った当事者でしか
何が良くて悪いのか判断できないのです。
従って時間をかけて温泉施設へ問い合わせながら
辛抱強く確認してゆくしか方法はありません。
だいたいの目星を楽天トラベルの詳細情報で
ふるいにかけて行きます。
バリアフリーの情報以外のお部屋のタイプや
予算、食事形式の希望条件にかなう宿泊施設を
ピックアップしていくのも良いでしょう。
ある程度の条件が合致する宿泊施設が見つかったら
お宿に直接、電話をかけて確認していきます。
電話の確認方法ですが、お宿が車いすや脊損損傷の
お客さんの宿泊実績や知識がなければ
ほぼほぼネガティヴなイメージを持たれて
断りにくるケースがあります。
ですのでここではエレベーターの確認や段差の有無を
確認するために足の悪い人間が利用するのですが・・・
と言った説明の仕方がお宿に不安を与えずに情報を
引き出せることが出来ます。
単刀直入に脊髄損傷の障害を持った車いすと
告げると向こうは大変な重度身体障害者が
来るとイメージして不安になってしまうのです。
障害を持つ当事者としては必要な条件を最低限
把握しておきましょう。
例えば車いすトイレが必要か?
段差はどのぐらいの高さなら一人で
乗り越えることが出来るか?
入浴は一人で可能か?
あるいは介助が必要か?など
自分で出来ること、出来ないこと
必要な条件をしっかり把握しておくと
お宿への確認もスムーズに進みます。
旅館側は限られた予算や時間のなかでしか
設備を整えていないので、最近建設されたばかりの
宿泊施設施設でなければ完全バリアフリーは
なかなかありません。
お宿によってはエレベーターが無く階段などで
移動しなければならない場所でもスタッフを掻き集めて
担ぎ上げてくれる人間バリアフリーのお宿もあります。
例えバリアフリーの設備が行き届いていなくても
お宿の対応で宿泊や温泉が利用できる施設があるので
バリアフリーの進捗状況の情報だけでは
判断できない部分もあります。
こう言った意味でバリアフリーの条件だけで
ふるいにかけられないのでお宿の雰囲気や
お食事の内容で絞りこんで行くのが良いかと思います。
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