脊髄損傷の障害者になってもオートマ車に補助装置を取り付けることで運転が出来るようになります。
自分の場合はバイク事故で下半身付随になった時は車の免許は持っていなかったので障害者になってから自動車免許を取得しました。
免許証取得の流れ
自動車免許を取得するためにはまず警察の運転免許試験場の適性試験を受けます。
適性試験を受けることでAT車で手動式のアクセル・ブレーキに限るという内容の限定条件とハンドルグリップという条件が付きます。
手動式のアクセル・ブレーキと言う条件とはオートマ自動車にアクセルとブレーキが連動した手動装置を取り付けた上で運転ができると言うものです。
運転免許試験場で適性試験を受け、免許の条件が決定した書類を入校する自動車教習所に提出し入校の手続きを行います。
自動車学校を卒業し免許証取得
めでたく自動車学校を卒業すればあとは免許試験場で学科試験に合格し免許証取得となります。
もうすでに購入予定の自動車が決まっていれば手動装置の取り付け専門業者に見積もりの依頼をします。
手動装置の取り付けについては自治体からの助成金が利用できます。
しかし手動装置はおおよそ20万円を超える費用がかかり残念ながら助成金費用で全額まかなうことは出来ません。
助成金制度の内容は自治体によって変わる可能性がありますがほとんどの場合は10万円の補助を受けることが出来ます。
制度の申し込みは市役所の福祉事務所が窓口になっています。
手動装置取り付け業者に依頼した見積もりを頂き、必ず手動装置取り付け前に福祉事務所で助成金の申請を行います。
手動装置取り付け助成金申請の際に必要な物は?
免許証
身体障害者手帳
印鑑
自動車の見積もり
手動装置の見積もり
車検証
助成金振込の銀行口座
障害者になった時クルマの免許を持っている場合
もし自動車の免許を持っているなら適性試験を受けて条件変更の手続きを取ります。
その後クルマに手動装置を取り付ける事で運転が出来るようになります。
手動装置取り付け業者
有名な手動装置取り付け業者としては次の二社を選ぶ方が多いようです。
ニッシン
フジドライブ
自分は大阪府豊中市に支社があるフジドライブさんに取り付けをお願いしています。
グリップの形状は写真のようなタイプの手動装置を現在ホンダのNBOXに取り付けています。
二つの手動装置の違いはグリップの形状が違うぐらいで値段としても大きな差はありません。
どちらの業者もグリップ型やオートバイのようなハンドルタイプの形状もあり好みや障害の程度に応じて選択する事が出来ます。
手動装置はブレーキとアクセルが連動している機能以外にウィンカースイッチとホーンスイッチ、ブレーキロックスイッチが付属しています。
購入該当の車種と手動装置業者が決まれば後はクルマ屋さんと業者との間で取り付けの段取りをお願いするだけです。
ここまででの段取りで手動装置の取り付けは完了になります。
あとは納車を待つだけですが車椅子から自動車に乗り移るための移乗訓練をしておきましょう。
しっかりと腰を上げてお尻を浮かせて運転席への移乗時にお尻を車椅子のフレームや運転席の角などにぶつけて傷ができないように注意しましょう。
移乗時のコツは両足あるいは右ハンドル車なら右脚をクルマの運転席に先に入れておく事です。
先に足を運転席のフロアへ乗せておくことで移乗がやり易くなります。
移乗の方法は障害の程度や体格によってやり方が変わってくる場合もあり、練習をしながら腕の筋肉を付けて自分が移乗しやすい方法を見つけましょう。
もし移乗が難しい障害の程度の場合は車高の低いスポーツカーが良いかもしれません。
スポーツカーならサイドステップにクッションを置くことが出来るので運転席と車椅子の間にクッションを置き、いったんクッションに移ってから運転席へ移動すると言う方法が可能です。
車椅子を車内に入れる方法
車椅子から運転席に移乗した後は車椅子を車内に入れなければなりません。
折りたたみ式の車椅子なら車椅子のシートを少し持ち上げることで簡単にたたむ事が出来ます。
車椅子をぴったりと畳んだあとは運転席の背もたれを後部座席へリクライニングさせておきます。
次に畳んだ車椅子のフレームを持ち上げ前輪キャスターを自動車のステップに乗せておきます。
次にフレームを車内に引き上げながら上半身を完全にシートに寝てしまい自分の太ももの上に車輪を転がしていく要領で車椅子を後部座席に入れる方法が一般的です。
しかし自動車の車内の広さや車椅子の大きさに応じて自分にとって載せやすいやり方が見つかると思います。
最近は事故や危険運転のドライバーが多いので自分が事故を起こさない運転を心がけをする事はもちろんの事、事故に巻き込まれないように気をつけて安全なドライブを楽しみましょう。
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