脊髄損傷の身体になってもう30年を過ごす私ですが、腹筋と背筋が不随となる体幹機能の問題でどうしても姿勢が悪くなりがちです。
出来るだけテレビを観ている場合でも、胸を張って背筋をピンと伸ばす姿勢でいることが大事なのですが、その姿勢はやはりしんどく体力を使います。
背骨を圧迫骨折している事から背中自体が曲がり湾曲しているので、身体のバランスが悪く肩凝りや腰痛、背中の痺れあるいは痛みに悩まされています。
こんな症状を少しでも和らげて夜中に痛みで途中で痛みで眼が覚めることなくグッスリ寝てみたい!
ガッチガッチに固まった背中をほぐしておきたい!
そんな事を思い、色々不調を和らげたいと鍼灸師さんに鍼をお願いしたり矯正治療を受けたりしています。
さて以前にフォームローラーについて記事を用意させていただきましたが、有難いことに当ウェブサイトの読者さまからフォームローラーの効果などのご質問を賜りました。
この機会に脊髄損傷の障害を持った私がやってみたという視点で感想を述べさせて頂きます。
今回、用意したローラーはこちらの物です。
まあ至って普通の形状をしている物ですね。
フォームローラーの実際の使用感!コリや肩の張りは取れるか?
フォームローラーのデコボコとした形状が、背中や腰などの張りやコリを感じている部分にうまくハマればゴリゴリとした感触が「イタ気持ち良い」そんな感触です。
ただ残念ながら気持ちの良いマッサージと言うものではありません。どっちかと言うと痛い寄りです。なのであまり長い時間は出来ないです。
なのでマッサージのような快適さを期待している方はガッカリするでしょう。
不調のコリやハリについては残念ながらスッキリ無くなるということはありません。
けれどフォームローラーのデコボコ効果と身体がローラーに乗る自重で指圧のような効果があるので、ちょっとした爽快感のようなものはあります。
フォームローラー実施後、血流自体も良くなり肩甲骨周りをほぐす事も可能なのでやはり関節の稼働域はこの効果で良い結果が得られます。
そして脊髄損傷の身にとってつらいのは、背中ぐらいしかフォームローラーでゴリゴリ出来ないのでイマイチ消化不良的です。
腰にもあててゴリゴリ、ゴロゴロしたいのですが半身不随の身の上なので腰が浮かせません。
そしてフツーの健常者の方なら下半身や足を使って臀部と腰を浮かせて前後の動きでフォームローラーをコロコロさせて背中や腰と部位を満遍なくマッサージのような行為が自分で出来るのですが残念ながらコレが僕には無理です。
このように考えると結論的には、フォームローラーは脊髄損傷の者にとってはポテンシャルを発揮しきれない印象です。
ですがマッサージとはまた違った効果を期待したいとか、僕の様な脊髄損傷で体幹がしっかりしないためストレッチが思うように出来ないので、フォームローラーで筋膜はがしの効果が期待出来るならやはり是非持っておきたいアイテムです。
フォームローラー以外で筋膜はがしの方法
ここで一つ試してみたのはテニスボールを使った方法です。ごくフツーのテニスボールを2個用意しました。
筋膜リリースの方法について紹介しているガイドブックに紹介されていたので試してみました。
この2個のボールをベッドやマットで肩甲骨や自分の気になる場所にちょうど当たる様に置きその上に寝っ転がるだけです。
自分の身体の自重だけの負荷しかかかりませんが、ボールの局面が身体の硬い部分にバッチリとハマるとテニスボールとは思えない痛みを感じます。
とは言っても激痛というものではないので、気持ち良いと思えるポイントやしっかりとケアしたいと思う場所を自分で自由に場所を調整しながらできるのでフォームローラーよりずいぶんと使い勝手は高くなります。
フォームローラーの時は、肩甲骨周りの場所しかゴロゴロ出来ない悲しい脊損でしたが、今度はゴロゴロしたい場所を満遍なくケアできます。
費用もテニスボール二個分だけなので、フォームローラーを購入することに比べれば格安です。
ボール二個をベッドサイドにちょこんと置いておくだけで、筋膜リリースのケアを毎日就寝前にでも簡単にできます。
まとめ
テニスボールでのケアもフォームローラーの感想と同様で従来の不調がすっきり無くなったと言う結果までは得られていません。
これは体験者さんの症状にもよりますので一概に効きますよーとかは言えない所で大変もどかしい限りです。
しいて言えば効くと思うから効くのです。
(プラシーボ効果を自分で、もたらす事も大事)
あるいは色々な方法を試してみる貪欲な姿勢が良くなりたい!あるいは元気になりたいと言う気持ちに繋がる事に直結します。
ぜひご自身の身体の不調のケアに試して頂きたいと存じます。
コメントを残す