2020年の新しい年を無事に迎えることができました。
今年でぼくは脊髄損傷の身体になり34年目を迎えることになりました。
さて令和2年の初投稿の記事は二見輿玉神社と伊勢神宮への参拝をテーマにした内容です。
もちろん車いすを使うぼくが伊勢への参拝で気づいたことをまとめますので障害をお持ちの方に向けて参考になる情報を意識しました。
また今回は初めて愛犬の柴犬もお伊勢参りに同行したことからわんちゃんの情報も盛り込んでいます。
では本年もよろしくお願いいたします。
車いすで二見輿玉神社と伊勢神宮を参拝
今回の二見輿玉神社と伊勢神宮への参拝には脊髄損傷のぼくとお嫁ちゃん、そして愛犬の柴犬さまとお参りさせていただきました。
もちろんお犬さまは伊勢神宮内には参拝できないので車でお留守番です。
しかし伊勢神宮の【内宮】にあるおはらい町とおかげ横丁ではお犬さま同伴で散策できるのでワンちゃんと一緒に楽しめます。
新年から伊勢へお参りへ出かけたキッカケにテレビ東京で放送の【出川哲郎の充電させてもらえませんか?】で元スマップのお三方【新しい地図】が出川さんと伊勢を訪問した内容を観て行きたくなっちゃったワケです。
古来からの習わしに沿っての参拝ルート
この度のお伊勢参りでははじめて夫婦岩が鎮座する二見輿玉神社の参拝からスタートし伊勢神宮の外宮⇒内宮へお参りするルートを選びました。
なぜなら伊勢へのお参りの前に二見輿玉神社で参拝し心と身体を浄化しておくのが昔からの習わしだとされていて今回はその風習に沿ってみました。
しかも夜明け前に二見輿玉神社に到着し、ご来光のタイミングで二見輿玉神社の参拝を行いました。
海に面した二見輿玉神社は早朝の波しぶきが飛び交うなか一番、海が密接する社でお参りしているときに抱っこしていた柴犬ごと水しぶきをかぶり本当に身を清めることになりました。
ですから満潮の時刻と参拝のタイミングが重なる場合には波しぶきに要注意です。
なおこの1月の時期は夫婦岩正面からのご来光は拝めないのでご注意ください。
ご来光を重視する場合は季節は7月前後との情報です。
二見輿玉神社の車いす参拝の様子
二見輿玉神社では車いすでスムーズに参拝することが出来ます。
ただし地面が砂利なので車いすを漕ぐ手が汚れたり、雨上がりの状況だと上着の袖が泥だらけになることも想定されます。
介助される方が車いすを押すなどのサポートがない場合はウェットタオルや上着の予備を準備した方が良いかもと思います。
身障者用トイレ
神社の鳥居を入ってすぐにトイレがあり、身障者用トイレを利用することが可能です。
なお身障者トイレは300メートルほど離れた伊勢シーパラダイスの施設内でも利用することができます。
駐車場
伊勢方面から二見輿玉神社を目指す場合トンネルの手前を左折することで輿玉神社に一番近い駐車場に車を止めることができます。
岸壁沿いに駐車スペースが設けられていて鳥居のすぐ近くに身障者用の駐車スペースがあります。
駐車料金は現在無料となっています。
なおこの周辺はお土産屋さんや旅館などが道路沿いに立ち並んでおり、それぞれのお店で駐車スペースが設けられています。
先ほど触れた伊勢シーパラダイスにも駐車場がありますが、有料となっています。
伊勢神宮をお参りしたあとお土産の購入で再び二見を訪問しシーパラダイスの駐車場に入庫しましたが1時間ほど停めて800円のびっくり価格でした。
二見輿玉神社のお犬さま同伴の参拝
二見輿玉神社ではペットの同伴で参拝することができるとの情報をキャッチした僕は今回柴犬を境内に伴いました。
けれどインターネットで二見輿玉神社様を紹介する三重県神社庁の公式サイトを確認しても犬同伴の参拝については見解を確認できません。
しかし旅行サイトや観光案内ページで二見輿玉神社に犬同伴で参拝OKと案内していることから問題ないと判断できるようです。
なお伊勢シーパラダイスの建物内入館はケージあるいは抱っこでの犬同伴はOKと案内されています。
伊勢神宮【外宮】と【内宮】を車いすで参拝する問題点
伊勢神宮の入り口に職員さんが待機する案内所があり、タイヤの太い手動式車いすと電動車いすの貸し出しをしています。
いずれも介助タイプの車いすとなります。
もちろん費用はかかりません。
もともと車いすを使う立場の僕が借りるなら電動車いすを利用することになります。
しかし介助式タイプのため、車いすを乗る人自身では操作ができません。
僕はこの自由度がない環境で参拝するのがイヤなので電動車いすはあまり気が進みません。
外宮であれば本殿までは往復800mとそれほど遠くないので自分で車いすを漕いで参拝するのはそれほどシンドイことではないと感じています。
しかし問題は【内宮】です。
伊勢神宮【内宮】は本殿までの距離が遠く高齢者にはハード
内宮は鳥居を潜って五十鈴川を越える橋を渡ってからはひたすら砂利道を進まなければなりません。
およそその距離は往復で1600メートルとされています。
経路は途中で坂道や傾斜になっているので車いすを利用する立場や高齢者さんにとって優しい道中ではありません。
こうした問題には地元伊勢市では有償ボランティアでの対策も動き出そうとしています。
⇨伊勢神宮内宮の参道往復1.6キロの支援 有償ボランティア養成講座始まる
これまで無償ボランティアで対応を進めてきた中で限界が見え始めたとの判断です。
今回僕は介助者と一緒に本殿までは途中で坂道がキツいところは車いすを押してもらいながら参拝できました。
今はまだ僕自身体力もあり、仮に介助者が同行しなくても本殿まで自走で辿りつけます。
しかし体力が落ちてくると自分で車いすをこぎ本殿までの参拝はおそらく厳しいものになるかと考えます。
けれど80歳近い年配の母親と車いすの僕がお伊勢参りをする場合はちょっと大変だなと感じました。
こうした意味で有償ボランティアさんの対応はご高齢の方にも障害を持つ人にとっても必要な配慮だと感じます。
依頼しやすい価格での有償ボランティアの整備があれば親孝行もしやすくなります。
伊勢神宮の駐車場と身障者用トイレ
外宮駐車場
外宮北門に隣接する第一駐車場と第二駐車場を無料で利用することができます。
トイレは境内に入ると利用できないので駐車場周辺に設置のトイレで済まておきましょう。
僕は北門入り口に隣接する身障者用トイレを利用しました。
内宮身障者駐車場
内宮入口にもっとも近い正面駐車場は大型バス専用スペースになっていて障害者用の専用スペースとして五十鈴川沿いの駐車場を利用しました。
伊勢神宮のお犬様の預かり所
つい最近知った情報として伊勢神宮ではわんちゃんの一時預かりに対応されています。
外宮さま内宮さま共に境内入り口にある車いす貸し出しを利用できる案内所で対応されています。
ちなみにこの案内所は正式には【衛士見張所(えしみはりじょ)】の名称です。
今回お犬様を初めて伴って伊勢神宮を訪問しましたが、一時預かりは利用せずクルマでお留守番してもらいました。
もし季節が真夏の気温が高くなる状況であれば自動車でのお留守番は命に関わります。
そんな意味で飼い主にとって神宮側のペット一時預かりはありがたいサービスです。
ただ我が家のお犬さまが果たして大人しく預かりスペースとなる犬小屋に入ってくれるのかが一番の課題です。
近頃では伊勢周辺でペットの預かりを対応する店舗さまも確認できるのでこういったサービスを検討できるかなと思います。
まとめ!伊勢参りで今回気づいたこと
今回伊勢神宮へは数年振りの参拝だったのですが以前よりずいぶんと混み合っている印象を持ちました。
幸いにも朝早くから参拝を開始したおかげで渋滞に巻き込まれるとか、駐車場に車を入庫できないなどの混雑を経験せずに済みました。
自宅のある京都から夜中の午前3時前に出発し【二見興玉神社⇨外宮⇨内宮⇨おはらい町散策】の行程で午前中までに観光を済ませて伊勢を出発するお昼ごろは内宮へ入ろうとするクルマで大渋滞の様子を確認できました。
もちろんお正月が明けてまもないこの時期は混雑するのは無理もないようで年間の中での1月は混雑が予想されるとのことです。
けれども最近のお伊勢参りは数年前に比べてかなり混雑が激化している様子です。
参拝は時間の余裕をみておくか、朝早くからスタートした方がスムーズに対応できる印象です。
ぜひ混雑を避けてのお伊勢参りをご検討ください。
お犬さまを伴った伊勢参りの様子をバリアフリーの観点を交えて全力でまとめました。
車いすでの伊勢神宮参拝は下宮では本殿のお参りは可能です。
しかし内宮の本殿は石階段をかなり登ることになり、僕は本殿にお参りしたことはありません。
少なくても二人の介助者があれば本殿に上がることは可能となります。
こんな問題をソーシャルビジネスで解決される日が来るのを待ち望みます。
コメントを残す