脊髄損傷の機能障害の症状は?

車いす 社会復帰 下半身不随

オートバイ事故で脊髄の7番と8番の部位を圧迫骨折した自分の症状に当てはめてみて脊髄損傷の機能障害の症状にはこのような物があるという項目を挙げてみます。

下半身付随のため下半身が動かない

自分は脊髄に通っている神経を損傷しているので完全麻痺の状態です。

従って両足の感覚は全く無く、歩くことはおろか立位を取る事も出来ません。

足には全くチカラが入らないので小指すら自分で動かすことは叶いません。

けれど自分の感覚には脚があるのです。頭の中には両足の爪先までしっかりとイメージ出来る状態です。

足首にチカラを入れて曲げたり伸ばしたりする動作を頭の中で出来るけどその行為が伝わっていない状態です。

皮膚の感覚が無くなった

胸椎の損傷した部位のあたりから下半身の方向に向かって皮膚の感覚が無くなりました。

感覚が無い部位の所は指で触れても全く自覚がありません。

なのでキツく抓られても、シバかれても痛くないのです。

痛みを感じないのですり傷やケガをしても自覚がないので注意が必要です。

今まで頻繁にあった怪我に足の爪先や指を自宅の壁などに接触させてしまい、指の爪を剥がしてしまうケガを何度かした事があります。

狭い家の中などを車いすで移動するのでどうしても廊下や台所の幅に余裕が無く、車いすの向きを変える場合など柱や曲がり角に爪先を当ててしまう事が多くなります。

そもそもの原因は慌ててトイレに走ったり、角に注意せずに車いすをターンさせたりする事が原因ではあるのですが家の中でもこのような不注意でキズを作ってしまうので慌てるような行為は慎む事です。

皮膚の感覚が無い事で火傷にも注意が必要です。特に冬場の暖房機器やストーブでうっかり足に火傷を負ってしまう事があります。

普通の健常の身体の頃と同じ感覚でストーブやヒーターの直ぐ前で暖を取っていると皮膚の感覚がないので熱さを感じる事がなく気付いた時には水ぶくれが出来てしまい大火傷という事にもなりかねません。

電気毛布なども低温火傷を起こす可能性かあるので注意が必要です。

お風呂の熱いお湯が出てくる吹き出し口にも同様の注意が必要です。

温泉旅行で大浴場で湯船に入る場合などもお湯の吹き出し口を避けておくことを忘れてしまうと、お尻の真下に湯を循環させる吹き出し口があると火傷から褥瘡になり大変な事になります。

お湯に入る場合は必ず注意しています。

残尿対策の排尿方法

排泄障害の有無や感覚は個人差があり、尿路感染についても人によって程度差があるようです。

自分の場合は、尿意と便意は殆どありません。

尿意は失禁寸前の段階で気付く状態で、この感覚はほとんど役には立っていません。

従って2時間間隔でトイレに早めに済ませておくなどの習慣が必要になります。

脊髄損傷の場合は自力で尿を排出することが出来ないのでお腹の膀胱のあたりを押さえたり、カテーテルと呼ばれる管を使った導尿と呼ばれる方法で尿を排出することになります。

自分はつい一年程前まで膀胱を押さえる方法で尿排泄をしてきました、しかし尿が出にくくなり、尿が出切らない残尿の状態になってきたので導尿方法に切り替えました。

膀胱を押さえるタッピングと呼ばれる方法の場合は尿が膀胱に溜まった状態でも腎臓の方向へ尿が逆流しない事が重要です。人によっては膀胱がパンパンに張っても尿が出ない症状もあるようです。

この場合腎盂炎を引き起こすことになり危険です。タッピングでの尿排泄はまず無理でしょう。

タッピングでのメリットは袋などの用具が無くても便器に座り着衣を下ろすだけで排尿でき、外部からの細菌感染が発生しない事です。

もしトイレに座り着衣を下ろすのが面倒な場合でも袋や容器を用意する事で便器に座らずにトイレが出来ます。

しかしデメリットは残尿が発生しやすいので膀胱に菌や不純物が溜まりやすくなるので尿路感染や膀胱内で石が出来やすくなる事になります。

残尿が発生する様な場合には尿が排出しきれていないのでトイレの間隔が近くなるデメリットもあります。

こういったタッピングのデメリットから病院の泌尿器科診療の際にはカテーテルでの排尿を提案されることが多いようです。

カテーテルでの導尿方法のメリット

自分はカテーテルでの導尿方法に切り替えてからは残尿が無くなりトイレの間隔が長くなる効果が得られました。

膀胱を押さえる方法で30年ほど排尿していました。脊損の身体になって間もない頃、泌尿器科でタッピングでの残尿量を調べてもらい問題ない範囲での残尿量が確認出来たのでずっとこの方法で排尿してきました。

しかし数年程前から尿が出切らない状態になってきたので泌尿器科で相談してカテーテルに変更しました。

カテーテルでの排尿のメリットはトイレに座らずに排尿出来るのでズボンを上げにくい脊髄損傷にとっては便利な排泄方法だと思います。

カテーテルでの導尿方法に下記の用具が必要です。

  • 導尿用使い捨てカテーテル
  • カテーテルを収納する容器と消毒液
  • キシロカインゼリー
  • 尿を受け止める袋やボトルなどの容器
  • 自分はゴミが出るのが嫌なのでカテーテルは1日毎に取り替えでカテーテルを収納する容器に消毒液を入れてカテーテルを保管する方法を取っています。

    頚椎損傷や脊髄損傷の殆どの方は毎回カテーテルを交換されているのが一般的の様です。一回きりの使い捨ての方法ならカテーテル保管容器は必要ないでしょう。

    外出時などトイレを常に利用できる環境で無ければオムツで尿モレに対処しておく事も必要です。

    トイレがある場合でもスポーツなどで前かがみの姿勢になった時、腹圧がかかって尿モレが発生する場合があります。

    脊髄損傷の場合は腹筋と背筋の機能が失われてしまうので上半身を前傾する姿勢を保持することが難しくこの場合は両腕で身体を支えなければなりません。

    車いすに座っている状態で前かがみになると腹筋で支えることが出来ず倒れこんだ時お腹と膀胱に圧力がかかり尿モレが発生してしまうという事です。

    自分の場合はカテーテルの導尿に変えてからは残尿もなくなった事で少しぐらい前かがみになったぐらいでは尿モレはしなくなりました。

    ただ激しい運動をする場合はバタンと上半身が倒れこむのでやはり腹圧がかかり尿モレが起こるので紙オムツを付けて障害者スポーツを楽しんでいます。

    ただ紙オムツは皮膚がかぶれたりするのが困る問題です。

    皮膚のかぶれが酷くなるとヒビ割れが出来たりその部分から出血する事にもなるので紙オムツの使用頻度にも注意が必要です。

    この様な問題の対処はオムツの使用を控えるのが一番ではありますが、しかしオムツを当ててないと不安で外出も出来ないという場合はかぶれる皮膚の部分に医療用のフィルムシートを貼っておけば皮膚かぶれの軽減可能になります。

    このフィルムは防水機能があり、必要なサイズに自由に切り取って使用できます。脊髄損傷の者にとって仙骨部などに傷ができてしまうと厄介なのでこのようなフィルムを持っておくと傷防止のケアに便利です。

    もし傷が大きく皮膚がただれてきた場合は上記のフィルムよりも湿潤治療を目的に開発されたハイドロサイトというパッドがお勧めです。

    やや高価なパッドですが浸出液を吸収する働きがあるので傷が治る期間が早いです。

    2 件のコメント

  • 私は、20年ほど前にバイクの事故で17歳後半にて、脳挫傷:脊髄損傷:肺挫傷最悪な3点セットです

    • ヤマトなでしこさま

      当ウェブサイトの閲覧とメッセージを
      ありがとうございます。

      管理人のヤスイと申します。

      ヤマトなでしこさまは20年前に
      脊髄損傷のお身体になられたとの事で
      同じ脊髄損傷の者としてご苦労を
      お察しいたします。

      脊髄損傷や肺挫傷など患っておられるとの事で大変なご様子ですが

      どうぞご自愛頂きたく存じます。

      今後とも当ウェブサイトをご贔屓頂けますと幸いです。

      よろしくお願い申し上げます。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    9 − 6 =

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人




    オートバイ事故で脊髄を損傷し下半身不随の身体で50歳という年齢を迎えることができました。 交通事故で車いす人生を送ることになってしまいましたが30年間の中で色々とチャレンジしてきたことをこのブログでお伝えできればと思っています。 主なテーマはつぎのようなカテゴリーです。 ・障害や脊髄損傷に関すること ・オートバイとサイドカーに関すること ・エレキギターに関すること ・柴犬に関すること ・その他 取り留めない内容をお届けするかと思いますが、よろしくお願いいたします。