脊髄損傷の障害を負った場合の症状の一つに排尿障害があります。
ぼくは昭和61年6月にオートバイ事故で脊髄を損傷し、健常者のころフツーに何気なくトイレで行っていた「ジョロジョロジョロ〜」が障害を負ってからはできなくなりました。
いま健康な人はこのエピソードを知って「かわいそう」と思われるでしょう。
しかし、尿もれトラブルや膀胱関連の悩みは特別な障害を持った人間だけの問題ではなく女性や中高年のおばさま・おじさまにも襲いかかるカラダのトラブルであることが分かります。
みんな同じ問題を抱えているということになります。
そんな悩める人たちの参考になれば幸いでございます。
でも、この記事で述べる見解はあくまで、脊髄損傷の障害を持った人間の主観的な自己管理法に過ぎません。
すなわち個人的な方法で体調管理としてお読みださい。
よろしくお願いおいたします。
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脊髄損傷(頚椎損傷)の排尿(排泄)障害とは?
脊髄損傷(頸損)の機能障害の状態には損傷部位と個人差があり脊損であれば「みんな尿もれがある」と一概には言い切れません。
一つの傾向としては損傷の部位が上部に向かうほど、麻痺と機能障害が高まる状態にあります。
逆に腰の方向に向かう腰椎損傷(ようつい)であれば、機能障害と麻痺は軽減される傾向にあります(この場合も個人差があります)。
過去に施設やスポーツなどで知り合った同じ脊髄損傷を持つ人と関わりを持ち体の状態について自己紹介的な感じで話すことがありますが本当に症状や程度はさまざまです。
一般的には胸椎(きょうつい)より上部の損傷であれば背筋(はいきん)や腹筋などの体幹機能、排泄感覚も失われ、腹筋が麻痺によって機能しなくなるため普通の一般認識での排便方法もできなくなってしまいます。
脊損になったばかりのころは頻繁におしっこを失敗しズボンを濡らしてしますことが多かったです。
いまでもゼロではありません。
失敗するとは言え大便と違って着替えたら済むことです。
精神的にもそんなにダメージはありません。
◇尿漏れ対策
でも外出先での失敗はやっぱり面倒ですね。
なので失敗を想定した着替えの準備やオムツの対応などそれなりの対策が必要になります。
おしっこの失敗を外出先で発生し数時間そのまま放置すると気持ちが悪いだけでなくおしり(臀部)の褥瘡にも影響します。
水分でケツが蒸れたままにしておくと皮膚がふやけて皮がめくれやすくなり爛れたり(ただれたり)することも考えられます。
ご注意ください。
そのほかに取れる尿モレ対策としては、男性なら集尿器の利用も役立つと思います。
ぼくは糊が付いている接着タイプの集尿器を使って長時間トイレにいけないような環境に行く場合は装着して出かけています。
膀胱内に留置するバルーンカテーテルも便利なアイテムです。
留置式のバルーンカテーテルを一時期利用しましたが尿路感染の頻度があまりにも多くなりもう使用は止めました。
手軽な尿モレ対策としては紙おむつをイメージしますが、かぶれたり皮膚に対してのトラブルもあるので状況を確認しながら利用しています。
脊髄損傷の排尿方法
現在では排尿の方法はカテーテルという管を尿道に挿入し自己導尿という方法が一般的です。
まずはぼくの排尿方法を説明します。
◇管理人の排尿方法と体調変化
- 使い捨てカテーテルで自己導尿
以前
- 膀胱の上あたりを手でたたくタッピング法
ぼくの場合約30年まえにオートバイ事故で脊髄損傷の障害を負ってから2015年のごく最近までお腹の膀胱部分をおさえておしっこを出していました。
この方法はタッピングと呼ばれているそうです。
ギターヒーローのエディバンヘーレンで有名なギター奏法に【タッピング】のネーミングがありますが。
ある意味タッピング尿法です。
なぜこのタッピング法をずっと継続していたのか?その理由はぼくの体質がタッピングで排尿が可能だったからです。
入院した時期が今から30年前のことで記憶があいまいなのですが、たしかカテーテルを使うことで尿路感染のリスクも高まるのということも理由でした。
しかしお腹を押さえても尿が出ない人もいらっしゃいます。
ぼくの知り合いのなかでどんなに膀胱がぱんぱんになっても尿が出ない人は本当にいます(尿モレがないのは楽だけど良いことばかりではない)。
ぼくは膀胱に尿がある程度たまると自然と尿漏れがある体質だったのがタッピング法で良いとの結論だったのです。
つまり逆にいうと常に失禁(ようするにおもらしです)が付きまとう面倒あります。
こうした傾向があるのでトイレは2時間おきに行く習慣がついてしまいました。
◇タッピングから自己導尿に変更
脊髄損傷の身体になってから29年間もの期間をずっとタッピング法でおしっこを対応してきたのにカテーテルの導尿に切り替えました。
理由は残尿が多くなってきたからです。
これまで残尿の検査は何度か受けたこともありタッピング法を続けることに問題はないか確認していました。
最悪のケースとしてはお腹を押さえすぎることで尿が逆流してしまうことを病院で指摘を受けた経験もあります。
そんな心配と危惧をはっきりさせるために病院で過去、残尿がないか?そして腎臓への尿の逆流がないか検査を受けてきた結果は問題がなくずっとタッピングで対応してきました。
しかし脊損になって30年経過した46歳くらい頃おしっこの出が悪くなってきたのです。
つまり残尿が多くなってきました。
スッキリと尿がでないので時間もかかるし、トイレの回数も必然的に増えます。
おそらく膀胱の括約筋とか膀胱じたいの袋の弾力性が年齢を重ねてきて失われてきたのでしょう。
そこで4年ほど前からカテーテルを使った自己導尿に切り替えることにしました。
以前はカテーテルを使うことに抵抗感をかなり持っていたぼくです。
でもカテーテルを実際に使ってみてめちゃめちゃ便利と思いました。
トイレにかかる時間も短くて済みますし、残尿がないのでトイレの回数じたいも減ります。
つまりメリットがあったのです。
尿路感染(膀胱炎)とその対策
脊損ズにとって厄介なのが尿路感染による発熱です。
ぼくは以前は感染の頻度は少ない方だったのですがカテーテルに切り替えるようになって回数は増えたかもしれません。
中にはほとんどない人もいるのでさまざまです。
そして肝心なのはその対策です。
カテーテルを利用するまでは1年に一回あるか無いかぐらいの尿路感染を発生させるぼくは泌尿器科でおしっこを綺麗にするクスリを飲んで対応していました。
しかしクスリに頼りすぎたり飲む頻度が多くなると実感が無くなってきます。
くすりは腸内環境にも影響し善玉菌などの有用菌を死滅させるデメリットもありクスリの飲み過ぎを改める必要があると考えました。
そこで出会ったケアと対策が【どくだみ茶】を飲む対応方法です。
だくだみ茶は体に溜まった毒素を排出するデトックス効果があるとの情報です。
その効果と利尿作用によって尿路感染にも良い結果が得られるのではと思いここ何十年も飲み続けてます。
病院で入院していた頃には水を一日2リットルを飲みなさいとか指導を受けましたが社会復帰してフルタイムで仕事をしだすと現実的に難しいです。
なので効果のあるどくだみ茶ならたくさんの容量をお腹がだぶだぶになるほど飲む必要はないので脊損にはぴったりかなと思います。
ぜひお試しください。
尿路感染による発熱があった場合の対処方法
尿路感染がやってきたときの対策と準備について心がけていることを紹介します。
◇尿路感染への備えと対策
- 抗生物質を用意しておく。
- ベッドサイドにミネラルウオーターを用意。
- バルーンカテーテルを用意。
- 尿バックも用意。
- 紙おむつも用意。
以上のアイテムをぼくはベッドサイドに常備しています。
この準備をしておけば突然に襲われる尿路感染と発熱に安心して対応することができます。
だいたい尿路感染の発熱が発生したときの体温は38度ぐらいまで上昇するので車いすに移乗してトイレに行く体力と気力なんてありません。
熱が上がりきるまで体がぶるぶるガクガクと震える悪寒にも耐えなければなりません。
そんななかでお布団でおしっこを漏らしてしまうともうヘロヘロで身動きできなくなりますので集尿バック等の尿関連のアイテムは必需品です。
発熱のなかで床ずれができないように寝返りを取っておくことも大切です。
まとめ!日頃から体力をつけておく努力が必要です!
排尿障害と排尿方法、尿路感染のトラブルと対処法について見解を述べてみました。
参考になる内容でしたか?
脊損ズの排尿障害についてはいささか特別すぎる内容かもしれませんが、デトックス効果が期待できるどくだみ茶を日ごろから飲んでおくことは健常者さんにも役立つものだと思います。
どくだみ茶は利尿と解毒作用だけでなく整腸作用の効果も得られるとの情報を確認できます。
その他にも血行促進や冷え症改善も期待できるともいわれるどくだみ茶の情報は知っておいて損はないでしょう。
ぼくもいまだにどくだみ茶は欠かさず飲んでいます。
薬局やドラッグストアには飲みやすく口当たりを改善したドクダミ茶があります。
どくだみ茶を飲む対応以外にも体力的な面での対策が脊損ズは大切です。
尿路感染の発熱はおさまるまで一晩くらいかかります。
熱が出始めの段階はひどい悪寒によって体力を奪います。
体力が低下しているときに尿路感染を引き起こすとかなり堪えますので日ごろから体力はある程度つけておくことも重要です。
ご自愛くださいませ。
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