2021年6月の緊急事態宣言解除後からプール通いを続けてます。
この記事を準備している段階で5週目継続中です。
さて今回は脊髄損傷である自分がプールで泳ぐことのメリットをまとめてみます。
せきそんさんがプールで泳ぐメリット
脊髄損傷の障害を持つ自分がプールで泳いでおくことでどんなメリットが得られているかを整理してみます。
- 単純な体力作り
- 代謝が上がる
- 褥瘡予防
- 腸活で便秘改善
ほかにもありそうですがとりあえず4項目を取り上げます。
思い出したら途中で追記します。
ではそれぞれ具体的に説明していきます。
- 単純な体力作り
脊損の障害を持つ環境だと車いすからクルマの運転席への移乗など自分の身体を自分の腕で支える体力(腕力)が必要です。
自分の場合は胸から下は完全麻痺のまさしく不随状態なので両足に力が入らないです。
なので立位は不可能となり全て腕の力だけが頼りです。
日常生活をそれなりに快適に過ごすためある程度の体力は必要です。
体力・腕力をつけるため別に筋トレだって良いワケですが自分の場合はプールで補ってます。
基本は平泳ぎです。
両足は機能しないので両腕だけで泳ぎます。
プールで代謝が上がり風邪を引かなくなった
- 代謝が上がる
泳いでおくと代謝が上がるようです。
泳ぎ始めてからは風邪を引くことが激減しました。
ちなみにプール通いがスタートした時期とキッカケは脊髄損傷として働き始めたばかりの30年ほど前からです。
社会復帰したばかりの当時20代だった自分は冬の寒い季節になると風邪を引きやすく寝込むことが多かったです。
しんどい体調で会社に行くのもツラいのでなんとかせないかんなーと考えプールで泳ぐことを考えつきました。
たぶんフツーのせきそんさんだったら車いすバスケなどの障害者スポーツに参加してそこで体力をつけるなり仲間を作ってワイワイやる方向に向かうと思われます。
けれどひねくれていてめんどくさがりの自分はそうした誘いは頑なに拒み続けていました。
しかし身体を動かすことが出来ていないと体力も落ちますし、代謝機能も低下します(と考えた)。
たぶん水と自分の相性も良かったのでしょう。
このキッカケ以来、プール通いで体調を維持しなんとかやってきました。
代謝効果と体力増強で褥瘡を予防する
- 代謝効果と体力増強で褥瘡を予防する
泳いでおくことで代謝効果と体力が備わり褥瘡予防にも役立ちます。
身体が冷え切っていると血のめぐりが悪くなり皮膚が発赤しやすくなります。
脊損の環境だとほぼ一日中車いすに座っていることが多くなり褥瘡に注意が必要です。
自分は胸から下が完全麻痺なので長時間座っていてもお尻が痛いという感覚はないです。
そこで日頃から泳いでおくと代謝も上がって発赤ができにくい印象です。
あるいはもし発赤ができたとしても回復が早いです。
しかし加齢を重ねていくと代謝も落ちていくのでこれからが心配です。
体力をつけておくことで代謝を維持するのに効果が得られるのではと思ってます。
あと日常生活での移乗(トランスファー)の際はそれなりの腕力が不可欠です。
身体を支える腕の力が弱いとドスンと尻もちをついたり移乗に失敗して臀部の皮膚を傷つけたりするケースが発生します。
こうしたトラブルを回避するためにもそれなりの体力づくりが必要です。
腸活で便秘改善
- 腸活で便秘改善
プールで腸活と言われてピンとこないかもしれません。
あくまで個人的な見解です。
上半身の力だけで泳いでいるとはいえそれなりに全身が動きます。
なので腸の動きにも作用していわゆる腸活になっているハズです。
せきそんさんは車いすで座りっぱなしですからなかなか腸に刺激を与えることができません。
健常者の人だと立ったりウオーキングしたり逆立ちすることでって可能です。
でも脊損だとずっと同じ姿勢のままということが多くこの影響がどうしても便秘を誘発します(と思ってる)。
けどプールだとその制限が無くなりある程度体を自由に動かせます。
いささか効果アリアリな表現になっちゃてますが実際のところ泳いだからって便秘が改善されるワケではないです。
ただプールに行っておくとまだマシという感覚です。
単純に筋トレをゴリゴリやるよりは全身運動につながってるという意味でプールは良い面も多いです(と思ってる)。
ぜひプール通いを健康に活かしていただければと思います。
補足的にプールで泳ぐメリットはこちらの記事を参考にしてください。
プールで泳ぐことの意味
体力づくりのためであればプールでも筋トレでも意味は同じです。
筋トレの良さもあると思いますがプールで体を動かすことで得られる有酸素運動とかそういうメリットがあると思われます。
しかしどんな方法で体を動かしても日々の健康を少しでも快適にしたいと言う気持ちが大事だしそれが目的です。
障害者の自分は大げさに言えば自律と延命のためです。
いささか深刻な表現ですがそう思ってます。
日常生活をこれからも快適に送っていくために健康貯金が不可欠です。
体力や健康がなければ身の回りのことが自分でできなくなります。
体力が落ちれば病気になった後のリカバリーが遅くなりまたすぐに体調を壊したりとそんな懸念があります。
そんな状況だと極端にいうと寝たきりになって介護が必要になったり施設暮らしになります。
そのタイミングをできるだけ先延ばしにするための貯金がプールや筋トレという方法です。
べつになんだって良いんです、続けやすいことで楽しめることなら。
プラスアルファとして健康が目的にならないようにしたいですね。
つまり〇〇〇を続けるために健康でありたいです。
自分の場合はギターをもうちょっと弾けるようになりたいしそのために日々を健康に過ごして練習する時間を確保したい。
犬ともお出かけする時間をとって体調が悪くて外出できないなんて日をできるだけ無くしたい。
そのために出来るだけ身体を動かしてお迎えを先延ばししたいと思ってます。
ちなみにいまP90ピックアップが搭載されたテレキャスターモデルが欲しくなって困ってます。
momose MT3-PP・B/NJ GOLDTOPとMoonのレゲエマスターRM-DXII-GPをYahoo!ショッピングのカートに入れてビンテージギターになるのを待つ日々です。
脊損歴35年の泳ぎの実態
余談的に脊損歴35年生の泳ぎの実態を語ってみます。
- 下半身の筋の緊張があり平泳ぎが中心
気づいた頃にはいつの間にか両足の付け根の筋が伸びきらなくなってました。
つまりうつ伏せでベッドで寝ても足の付け根の筋が伸びてないので腰の部分に空間ができます。
この状態でプールで泳ぐと両足は伸びきらずちょうど椅子に座ったままのようです。
だから水の抵抗を足が受けているのですんごく体力を使い、速く泳ぐことができません。
比較的平泳ぎはまだやり易いですがクロールだと両足が振り子のように左右に振られるのでバランスを保つのに精いっぱいです。
ただ絶望的に遅いとか泳げないということではないです。
可能なら付け根の筋が緊張しないように整形手術を受ければ改善が見込まれると思います。
ただそこまでして速く泳ぐ意味もないので現状維持でがんばってます。
長年脊損生活を送ってきた人間として、アドバイスができるとしたらやはり筋が縮みきらないように定期的に平行棒で立位を取っておく対処ができれば良いのではと思います。
いまだと現代のテクノロジーで完全麻痺の脊損であっても歩行や立位を可能とする補助具が開発されてます。
脊損歴35年生としては立位と歩行になんの魅力も感じなくなってますがまだ脊損になって間もない方などは身体こわばりをを防止するためにも試してみる価値は多いにあると思います。
立位訓練を日常的に行っておくことで自重が骨にかかるので骨密度の低下を和らげることも可能となるでしょう。
もし自分が今現在せきそん1年生だったら歩行あるいは立位訓練は骨密度低下と身体の強張り防止を目的に取り入れます。
今回は以上です。
快適なせきそんライフを送ってください。
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