【情報発信】近鉄特急で感じたバリアフリーの問題と訪問した三重県桑名駅で体感する昭和ノスタルジーをレポートいたします!

三重県で有名な場所や観光地といえば伊勢神宮がある鳥羽市や松阪牛で有名な松坂市が思い浮かぶかもしれません。

個人的にはオートバイレースのモトGP(moto gp)や世界最高峰の自動者レースF1などが開催される鈴鹿サーキットがある鈴鹿市稲生などが印象深い所です。

でタイトルでご紹介いたしました三重県桑名市でございますがこの度古い友人に遭うためにたまたま訪れた駅が桑名駅であります。

桑名へ向かうために近畿日本鉄道(近鉄)さまの電車を利用させて頂きましたが、車いすでの列車移動はなかなかコレがまた大変なのです。

近鉄さまと駅員さま方のご尽力とご親切な対応で問題無く乗り換えを行い目的地に到着することができるのですが問題は乗車する車両です。

まだまだ車いす対応の車両は少なく長時間移動の電車移動で座席に座ることが出来ず体力を奪います。

この辺りの状況をバリアフリーを進めるための情報として発信しておきたいと考え訪問した桑名駅の昭和ノスタルジーの感想と合わせてレポートいたします。

よろしくお願いいたします。

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2016-09-11

京都から近畿日本鉄道(近鉄)を使って桑名駅に

今回京都から桑名には近鉄電車で急行と特急電車を乗り継ぎながら向かいました。

乗車駅がローカルな大久保駅という地点からのスタートだったので路線運行の関係か果たして平日だったからなのかでスムーズに特急にポンと乗り込み桑名駅に向かうことは叶いませんでした。

まずは大久保駅から急行に乗り大和八木駅で特急列車に乗り換えて伊勢中川駅まで向かい、その駅から名古屋線の特急に乗り換え桑名へ向かうプランとなりました。

それぞれの工程での移動時間は大久保から大和八木駅まで約1時間。

大和八木駅から伊勢中川まで約1時間。

伊勢中川から桑名までまた1時間ほどかかるので全体で3時間ほどの工程となりました。

まあまあ疲れます。

特急列車はアーバンライナーがおすすめ

乗り換えは車いすを利用する身にとって体力を奪われるものですがさらに我々障害を持つものにとっての問題が座席にゆったりと座ることができるのかという不安が出てまいります。

というのもまだまだ古いタイプの特急列車の運行が多くそのタイプの車両では車いすで座席利用ができる構造になっていません。

大和八木駅から乗り込んだ特急車両の座席はたまたま最前列側の座席だったので立位が出来ないぼくでもなんとか車いすから座席へ乗り移りができました。

要するに通路が狭く車いすが通行できるスペースが確保されてないので最前列の場所しかシートに乗り移りが出来ないのです。

しかしこの問題をつぎの乗り換え駅から乗車する座席に対して想定と対応ができていませんでした。

で、どうなったと言うと伊勢中川駅から桑名駅に向かう特急に乗り込むと最後部の乗車口から入る座席を確保していました。

その結果、乗客室へ入るとシートは前方を向いているので車いすから座席に乗り移ることが叶いません。

通路スペースは狭く座席に車イスを横付け出来ないので立つことも歩くことも出来ないぼくは移乗の方法がないのです。

見兼ねた車掌さまがお手伝いしますのでと申し出て頂きましたが「おんぶ」か「お姫様抱っこ」で抱えあげて貰うことになります。

流石に揺れる車内で抱き上げての介助をお願いするのも無理があるしそんなことを乗務員様にお頼みするのも申し訳ないので丁寧にサポートの申し出をお断りして到着駅の桑名までガッコンガッコンと揺れるデッキで独り孤独に戦うことにいたしました。

(人間は皆孤独だ!)

(涙は心の汗だ!)

<揺れよりも深刻な問題はトイレ>

2時間を超える列車移動で座席に座れないのは確かに体力を奪われますが車いすの身にとってもう一つの問題は列車内でのトイレです。

駅での乗り換えはタイトな時間設定でトイレに行く余裕すらない場合があります。

旧式の特急車両ではトイレを利用できないのでおむつや水分を抑えて対応するしかありません。

この哀しい問題を解決する方法は近鉄特急の車いす対応車両のアーバンライナーを利用すれば車いすでも座席にゆったりと座り行きたいときに自由にトイレを利用しながら快適に目的地に向かうことができます。

しかし残念なのはバリアフリー対応のアーバンライナーの運行本数も限られていて希望する時間帯で利用できないのが現状です。

なので事前に予定と時刻表を調整してアーバンライナーを利用できるような計画を立てて置く必要があります。

個人的にはそんなにしょっちゅうしょっちゅう近鉄特急に乗り込み毎日毎週どこかへ出かけることはなく「その時」だけ「不自由」を我慢すれば良いだけなので大した問題ではありません。

でも障害を持つ人間はぼくだけではありませんし電車乗せてもらえるだけでも感謝せえよとおっしゃるお方にももしかしたら身体障害者へようこそ!という不幸な機会はやってくるかもしれません。

仮に貴方さまが一生ご健康なお身体で天命を全う出来たとしても大切なご家族やご子息さまが身体障害を抱えることになるかもしれません。

脅しているようで申し訳ないのですが絶対に生涯五体満足で過ごせるから大丈夫なんてことは誰にも分かりません。

そのような意味ではバリアフリーの問題は今健康で過ごされている方々にも関係するテーマであるとも言えるでしょう。

このような背景を考えて潜在的な問題点を障害を持っている立場で情報を発信しておくことも大事なことだと考えています。

どうかご理解頂きますようにお願い申し上げます。

桑名駅周辺の雰囲気にノスタルジーを感じる

さて無事にやっとこさ近鉄桑名駅に到着しプラットホームに出るといかにも古い歴史を感じさせる設備と駅全体の佇まいがかなりの昭和を感じさせます。

今回友達に会うために桑名へやってきたワケですが合流まで1時間ほど余裕があったので駅ロータリーに隣接の商業ビルをはじめそこら辺をウロウロと探索してみました。

ローカル線三岐鉄道北勢線の西桑名駅

京都ではなかなか観られないローカル線のプラットフォーム。

しぶすぎる。

桑名駅ロータリーに隣接の桑栄メイト(そうえいメイト)

ロータリーと駅前メインストリートに面する位置の立つ商業ビルの桑栄メイト。

外観からもヤレた感じがもうすでに昭和の雰囲気がぷんぷんします。

近鉄桑名駅改札口から繋がる連絡通路から桑栄メイト2階入り口にアプローチできます。

こちらはその入り口の写真です。

もうただならぬ昭和感ですね。

京都から撤退した懐かしのドムドムハンバーガー

ドムドムハンバーガーを発見しもう感動しました。

そして店内に侵入。
完全に時間が止まってます。

単品でホットコーヒーを注文いたしました。

そしたら出てきたのがコレ!

実はぼくはいまから30年前の昭和60年頃に就職した鉄工所でこの方式のカップを使ったコーヒーメーカーでコーヒーを淹れる当番をしていました。

その時に使っていたカップがこのドムドムで再開したカップと同じものでして幼馴染に出会ったような気持ちになりました。

もう今時こんなカップ使ってるところなんて絶対無いと思っていましたがまだまだ健在なんですね。

意外にもコーヒーのお味はそんなに悪くなく某大手ハンバーガーチェーンのマク○ナ○ドに比べたら断然おいしく飲みやすい珈琲でした。

桑名駅の周辺を散策してみる

まだまだ渋く時間が昭和で止まっている場所を写真で収めていますがもうキリがないのでこの変でやめておきます。

桑名駅東口周辺のバリアフリー情報

桑名駅前ロータリーに公共トイレがあり車いす用のトイレも設置されています。

近鉄桑名駅にはプラットフォームから改札に移動するエレベーターと駅構外へ出るためのエレベーターがあります。

さらに駅前のメインストリートを渡った商業ビルには市政を担うサテライト業務を行う窓口などもありハローワークを利用できるようになっています。

車いす用のトイレも十分に設置されているので安心して訪問できる場所という印象です。

(そんなに行く機会も用事も今後出てくるとは思えないが・・・)

余談!鈴鹿市白子町のとり焼きの店「ふじがおか」で鳥焼きデビュー

友人に連れて行ってもらったとり焼きのお店「ふじがおか」さん。

もちろんぼくは初体験。

レスリングのオリンピック選手「吉田沙保里」さんがご実家のある津へお帰りになられた時は必ずお食べになると何かのテレビ番組で観たのを思い出しました。

ふじがおかさんの店内に車いすで入るためには玄関にスロープが設置されているので入店は可能です。

しかし若干の急勾配になっているので体力に自信のない方は介助が必要かもしれないです。

注文したとり焼きは玉子を産んだ後のひねどりと言われる「並」と「若鳥」です。

珍しい鳥のタタキもメニューにございます。

濃いめの味噌ダレがたっぷりと掛けられているお肉を焼き上げ「つけダレ」に浸してからお口の中に入れると意外とアッサリしたお味でした。

お肉の食感は並のひね鳥の方が弾力があり歯ごたえを楽しめます。

若鳥の方は身が柔らかくお子様向けかもしれません。

味噌だれで食べる鳥の焼肉は京都ではあまりというか殆ど食べることはないのでとても新鮮で(お肉ももちろん新鮮)美味しく頂けました。

ちなみに店内で注文できるメニューは持ち帰りも可能であります。

ぼくは保冷剤をガッツリ入れて貰って自宅へのお土産にいたしました。

桑名駅と鈴鹿市白子に立ち寄った時にはぜひ「ふじがおかさん」と「ドムドムバーガー」をお楽しみください!

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2016-09-11

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ご自身のお買い物や欲しいモノリストでご支援いただけるとありがたいです。

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ABOUTこの記事をかいた人

オートバイ事故で脊髄損傷の障害を負うことになり車いす生活を送っています。 車いすの生活は2020年現在で34年目を迎えました。 このブログはぼくの車いす人生のなかで全力で取り組んできた経験や出来事をまとめています。 どうぞよろしくお願いいたします。 プロフィールページで触れていますがぼくはギターや音楽にも長年親しんできました。 ゴリゴリの昭和世代のためにいまでもレコードプレーヤーで音楽を聴いていますが音楽関連のガジェットにも興味があり気にいったアイテムをブログでレビューしています。 30年間の脊損人生でチャレンジしてきたことをこのブログでお伝えできればと思っています。 >>>プロフィールはこちら