柴犬を家族に迎えて三年の月日が過ぎた。我が家に来てくれた柴犬ちゃんは里親さんを探しておられた家族さんから迎えた。もし里親さんが見つからなかったら保健所に連れていかれたかもしれない柴ちゃんだった。
自分はこれまでワンコを飼ったことはなく今回が初めてのわんちゃん。
お嫁ちゃんと相談してまめちゃんと名付けた。
まめちゃんは朝と夕方に2回の散歩を日課とした。しかし車いすで果たして散歩がうまく出来るのか若干の不安がよぎる。お嫁ちゃんが仕事などで帰宅が遅くなる場合もあるので車いすの自分も散歩に出掛けられるようにしておく必要がある。
車いすの車輪ハンドリムをこぎながら犬のリードは持ちにくい
リードを持ちながら車輪は漕ぎにくくなる。できなくはないがリードを落としてしまう事もあるので出来れば両手は自由にしておきたい。はじめに試した方法は車いすのブレーキの部分にリードを引っ掛けてみた。
うまく行くような気がしたがなんだかしっくりこない。
原因は車いすの前輪キャスターに近い場所にリードを引っ掛けているので犬がムキになって走りだすと左右に車いすを持っていかれやすい。
そこで車いすの背もたれに設置している介護者が車いすを押すためのハンドルに犬のリードを引っかけてみるとさほど問題もない。リードも長すぎず短くもない状態になるのでワンコの方も歩き難くはなく、自分も車いすを自由に操作できるので現在はこの形で落ちついている。
柴犬を飼うために準備
柴犬まめちゃんを迎えるために楽天で探した犬小屋を購入し準備をしていた。
当初は家の外に犬小屋を置き外で飼うつもりだった。
しかしある日の朝仕事に出掛けようと準備をしているとキャンキャン泣き出す。
何事かと窓を開けたタイミングで家の中に飛び込むとそれから外に出ない。無理矢理に家の外へ追い出そうとするとさらにイヤがって全く出てくれない。
仕事に出掛ける時間も迫り押し問答していられなくなり仕方なくテーブルの脚にリードを引っ掛けて仕事へ出掛けてからまめちゃんは外飼いの柴犬から室内犬になる。
外飼いと室内犬にした場合のメリットとデメリット
犬を外飼いにしている場合のデメリットは犬が盗まれたりしないか、野犬などに襲われたりしないか飼い主側の心理面に負担がかかる。
メリットは空き巣など侵入者に対して抑止力になる気もするが何しろリードに繋いでいるので自由が利かないのであれば意味は無いような気もする。
しかし我が家のまめちゃんは家を守ろうとする意識は高いようで訪問者さんにちゃんと吠えてくれるので防犯上の効果は無くはない。
本当かどうかは判断できないが室内飼いのワンちゃんのほうが外飼いに比べて長生きすると聞いたことがあるが根拠と立証できる材料は全く無い。
室内飼いでのメリット、デメリット
柴犬は冬毛と夏毛の生え変わりで兎に角やたらと毛が抜ける。
犬には完全に家のなかを自由にさせているのでフローリングや廊下、部屋中には毛は浮きまくる。もうお嫁ちゃんは掃除が大変。
家中が毛だらけになるばかりか着ている衣類にまで毛は付きまくるので綺麗にしておきたい洋服などはそれなりの管理が必要。
自分は下半身不随の脊髄損傷の身体なので着替えなどはどうしてもベッドの上になる。
当然ワンコは人間さまのベッドにあがり寛ぐのが大好きなのでベッドは毛だらけになる。
毛だらけになったベッドで着替えをしなければならずとてもスーツを着るような仕事なんてできない。
それほどスーツを着る頻度はないのでどうにかこうにかやり過ごしているが小綺麗な洋服で出掛けときはやはり毛落としが大変なことは確か。
お家に遊びに来て頂いたお客様には非常に気を使う
ちょうど先日生命保険の見直しのために保険屋さんをお呼びする機会があった。
そこで問題は犬の毛がお客さんの洋服についてしまわないかという点が気がかりになる。
日ごろから付き合いのある友人ならジャージなどを用意しておいて着替えてもらうという方法も取れるがビジネスとして来ていただくお客様には着替えてもらうのも無理がある。
そして我が家のまめちゃんはホームセキュリティが主な任務なので侵入者にはしっかりと吠えてくれることもありお客さんに迷惑をかけてしまうことになると判断して近隣のコメダ珈琲で保険の商談をお願いした。
ワンコを室内飼いする上でこういったこともデメリットにあげられる。
そして部屋の中には犬の匂いが充満する。気にしなければまったく問題ないが神経質な人には引っかかる問題かもしれない。そもそも犬のニオイが嫌なら家の中で飼うことなんてしないとも思うが。
家中に毛が落ちる点については今思えば、最初の段階でゲージなどで犬の生活スペースを制限すればそこらじゅうが毛だらけになるのは回避できたかもしれない。がしかしそれも今ではただの後悔にしかならない。
室内飼いのメリット
犬のニオイや抜け毛の問題にお客さんをお家に招きづらいというデメリットも確かにあるがそれ以上に
柴犬が身近に存在するという恩恵はなにものにも変えがたい。
お家に帰ればワンコが優しく迎えてくれる。仕事や一緒に出かけられない時以外は常に一緒と言っても言い過ぎではない生活が始まる。
家のなかでボール遊びをしたり、スヤスヤ寝ている犬の寝顔を見るのはとても幸せなひと時。
動物を可愛がって体に触れたり撫でてあげる行為には幸せホルモンという物質が人間と動物の両方に分泌すると判明している。
幸せホルモンとはオキシトシンと呼ばれ、幸福感を得られる効果や身体の不調を整える働きがあると報告されている。
犬との濃厚で愛情たっぷりの生活を送ることができる室内飼いはデメリットをも凌ぐ。
ワンコがもたらしてくれるもの
犬を飼うことでやはり大変なのは毎日の散歩。当然天候が良い日ばかりではなく雨や風の冷たいときも行かねばなりません。
しかしそんな散歩の世話が必要なわんちゃんを愛情持って接してあげることができれば、寒い日の散歩も辛くないのが不思議。
オリンピックやパラリンピックなどテレビで身近にスポーツを観戦する機会があるが実際に運動不足解消のために身体を動かしたり、鍛えたりしている人はごくごくわずか。
健康のためにジョギングでも始めようかと思ってみたもののなかなか継続するのは難しいとお感じになっておられる方は多いはず。
そんな場合でも可愛いワンコがいればウォーキングと愛犬の散歩が実現して一挙両得。
まめちゃんと散歩に出かけてたまに一駅ぐらいの距離を歩くことがある(往復になるから2駅の距離)。自分ひとりでは退屈過ぎて1時間も2時間もかけて歩く気には到底なれないことが犬連れなら出来てしまう。
犬との関係でけではなく、散歩ですれ違うわんちゃんを連れた飼い主さんと顔見知りにもなるので、ご近所さんとの人間関係も増えます。
もしワンコを室内飼いしていれば、もしものご夫婦の言い争いや口喧嘩に仲裁に入ってくれることもしばしば。会話がなんとなく途絶えた家族や夫婦の間をわんちゃんの存在が再度暖めてくれるでしょう。
唯一の心配ごとがあるとすれば、人間と違って健康保険などがないわんちゃんの病気や怪我になった場合の動物病院の治療費。
しかし今では愛犬のためのペット保険も提案されているので、月々僅かな保険料で加入できるサービスがあり万一の出費に備えることが出来る。
旅行もペット同伴では確かに宿泊できるホテルは限られてくるが、辛抱強く探せばワンコと一緒に泊まることが出来るホテルは必ず見つかる。
自分の場合は車いすで泊まれることが前提にもなるのでさらに条件が狭くなるが静岡の伊豆に旅行を計画した2年前にはちゃんと犬OKで車いすOKの宿泊先を探し出すことができた。
むしろ犬連れOKの宿を探すよりバリアフリーのホテルを探すほうがよっぽど大変。正直もっと抵抗無く車いす利用者でも宿泊できるホテルを増やして欲しい。
ハナシが脱線してしまったがわんちゃんを愛情もって接してあげれば必ず飼い主さんの力になってくれるでしょう。
そして今、殺処分されてしまうかもしれない子たちを少しでも助けるためにも悪しきペットショップからわんちゃんを迎えるよりも里親さんを探されている団体さまから家族としてワンコを迎えることを提案します。
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