こんな疑問に能登半島へ柴犬を含めた大人3人でソリオの車中泊キャンプを実現した体験を元に解説してみます。
(犬は成犬なので大人1にカウントしています。つまり人間2人、犬1匹です。)
今回ソリオで3人での車中泊ドライブにおいて僕が車いすユーザーということもあり「こんなのがあればもっと快適」「こんな工夫が必要」と感じる貴重な経験がありました。
そこで車いすを使うソリオユーザーとして今回のキャンプと車中泊の経験を元にこんなアイテムを持っていけば快適になるというアイデアと対応策をまとめます。
ソリオユーザーさまあるいは車いすユーザーさまが快適にキャンプ旅行を計画される時の参考として見ていただけると嬉しいです。
スズキソリオで車中泊はできる?
ハイトワゴンとしてはダイハツのトールなどと比較検討されることも多いスズキのソリオは普段使いでは何の不満もなく快適に使っています。
では車中泊という条件だといささかスペースは狭く感じるイメージです。
ソリオのホームページではシートアレンジでフルフラットにできる写真も掲載されていますので仮眠程度なら問題はないはずです。
そこでぶっつけ本番な感じで僕たちは車イスユーザーのぼくとお嫁ちゃん、そして10キロの中型犬の柴犬で車中泊を決行しましたが予想していたイメージより快適な車中泊を体験できました。
しかしソリオで紹介されているフルフラットのスタイルでは快適な睡眠は取れないと考えた結果、違うシートスタイルを取りました。
さらに準備したアイテムで工夫しました。
◇車中泊を実現した工夫と準備したもの
今回ソリオで車中泊を行ったシートスタイルは後部座席を完全にフラットにした状態でアマゾンで購入した低反発のマットレスを敷きました。
さらにマットレスの下にはキャンプ用テントに敷くウレタンレジャーマットを準備しました。
これらのマットを敷いた効果でテント泊よりも意外と快適に過ごせたのではと感じています。
しかし健常者の場合ならこの程度の準備でもほぼ問題なく一晩過ごせたようですがぼくのような脊髄損傷にとってはまだ対策が必要です。
ぼくはクルマの運転席に使っているクッションを腰の下に敷いてなんとか褥瘡の対策を行いました。
ですのでぼくの条件で言うともっとクッション性の高いマットレスを準備しソリオでの車中泊に挑む必要がありました。
これらのマットはベッドでの利用を想定したサイズになっていますから車中で広げるとかなり余分な部分がダブつきます。
このダブついた部分を後部座席と全席の空間部分に着替えなどをしまい込んだスポーツバッグと一緒に埋め込んでしまいました。
それなりに空間は潰されて広々とまではなりませけれど、別途購入するような空間を埋めるカー用品は必要なく対応できると思いました。
ソリオでの車中泊は思っていたよりもトラブルなく快適に過ごせましたがマットについては課題が残る印象です。
柴犬とキャンプ場で車中泊できる?
家族と丸二日一緒に過ごせて楽しかったよ!
今回の初めての試みはソリオで車中泊するだけでなく柴犬とのキャンプを実現することも大切な目的でした。
もちろん車中泊に選んだ場所はペットOKのキャンプ場を探しました。
柴犬のまめちゃんは普段からソリオに乗せてドッグランなどに出かけているのでクルマには慣れています。
僕たち人間は後部席に寝床を作り、わんこはいつも乗っている助手席をそのまま寝床としました。
しかし気付けばその助手席から移動し朝までぼくの足の上で寝ていました。
朝まで3人ともぐっすり寝ていたようで犬も夜中に吠えることなく静かに過ごしてくれたのは何よりです。
ギャンギャン吠えたりすると他のキャンプしている人たちの迷惑にもなりますからやっぱり神経は使いますね。
あと犬連れでキャンプに来ている人は僕たち以外にもたくさんいらっしゃっていて犬+キャンプというのはおしゃれな図式となってるようです。
ちなみに僕たちはおしゃれキャンパーではありません。
◇犬が快適に過ごせるように準備したもの
- いつも家で食べてるドッグフード
- おやつ
- お犬さまがお外でくつろげるクッション
- お水とお皿
ごくあたり前の当然と言えるものですがお皿などは荷物にならないようにゴム性でできたジャバラ状の収納タイプがおすすめです。
キャンプ旅行で感じるソリオのデメリット
ソリオは以前のN-BOXに比べ荷物を多く載せることができるとは言えやはりコンパクトカーのサイズです。
キャンプ旅行の条件ではソリオのラゲッジスペースが物足りない印象は否めません。
そう言う意味ではアウトドアやキャンプなどアクティブな用途に使う場合はソリオはやや役不足かもしれないです。
今回はソリオの荷室スペースのデメリットを補うために僕たちは荷物を減らす工夫を考えました。
車中泊のためテントも準備せず、かさばるためバーベキュー用品すら用意しなかったです。
バーベQを回避すると炭の準備も不要です。
バーベキューさえ我慢すれば食材を保存するクーラーボックスも不要になるので荷物はかなり抑えることができます。
キャンプの醍醐味としてはバーベキューは外せないイベントですけれどやはり荷物が多くのなるのはネックです。
ぼくの場合、車いすを積むスペースを確保しなければならないのでその分、荷物を載せることができない問題もあります。
けれど荷物を減らす工夫さえすれば犬連れでもキャンプ旅行を実現するソリオのポテンシャルと機能性を備えていることが判明しました。
サイズと燃費とスポーティーなエンジンレスポンスを持つソリオは使い勝手の良い買って後悔しないクルマでした。
ソリオのサイズより大きくなるとホンダステップワゴンとかになってしまいますから普段1人で移動する機会が多いぼくにはいささか無駄なような気がします。
軽自動車では大人2名と柴犬1匹の車中泊は絶対に無理でした。
その点ラゲッジスペースの問題があっても荷物をコンパクトにする工夫で犬との念願のキャンプを叶えてくれたのはソリオのおかげです。
ソリオでキャンプ旅行を快適にするポイントは?
ソリオは大人2人でのキャンプ計画なら後部座席は完全に荷物スペースで対応できますから、かなりの荷物を積むことができます。
持っていく物を厳選するなどそれほど神経を使うことはないでしょう。
しかし3人やそれ以上の人数でのキャンプ計画となるとちょっと厳しくなってくるのではないでしょうか?
ぼくの場合では車椅子がほぼ座席1人分のスペースを取ってしまいます。
犬は助手席に一人で陣取り、お嫁ちゃんは後部座席に回ると言う陣形です。
このような条件のために荷物は極力減らしコンパクトにまとめる必要があります。
今回テントとバーベキュー用品はカットしたのですがそれでも荷室はキュウキュウでした。
そこで今回の反省も踏まえ対策として荷物をコンパクトにしながらより快適なキャンプを叶える機能性に優れたアイテムを探して見ました。
◇バーベQ用品
バイオライト
落ちている枝や松ぼっくりなどその辺にある枯れ木を燃料に活用して食材を焼きながらスマホも充電できると言う画期的な商品です。
問題はその価格で単品のキャンプストーブだけでも¥18,000ほどの値段です。
これに専用のグリルを購入すると¥25.000の価格となります。
つまりもし購入するなら掲載したセット商品がお得になるのですがこの場合だと定価で3万円を超える価格帯となってしまいます。
スマホを充電できると言う点で「良いなあ」と思っちゃいましたけど、しかしそれだけの価値でこの商品は賈う理由にはならないと思い直しました。
けれどお湯を沸かせるポットとライトも付属し、バーベキュー機能もかねる機能性は確かに魅力的で荷物はかなりコンパクトになるでしょう。
余裕があればやっぱり欲しいです。
炭を用意しなくても済むと言う点もメリットではないでしょうか?(本当に木の枝などで燃料となるなら。)
総重量は2,25kgと言う点も評価すべきところです。
Motomo バーベキューコンロ
荷物がかさばるバーベキューセットの問題を解決するにはコンパクトなアイテムを選ぶ必要があります。
バーベキューには炭も必要となるので荷室が狭いソリオの弱点を補うには小型のアイテムが欲しいところです。
折り畳み式で重量が軽いアイテムが理想です。
お湯とドリップコーヒー
キャンプ場や屋外で淹れるコーヒーはまた違った雰囲気で楽しい時間のひとつですね。
そんなキャンプで目覚めた朝は美味しいコーヒーが飲みたくなります。
やっぱりインスタントではなく多少荷物になってもドリッパーや器具を用意し香りの良い豆から淹れるハンドドリップを楽しみたいと考えています。
そのためには素早くお湯を沸かす環境が必要です。
バーベキューグリルでお湯を沸かすと時間もかかるばかりか、ヤカンが煤(すす)で真っ黒けになっちゃいます。
すすで真っ黒けになったヤカンはキャンプ用として専用に使うしかなくなりますのでキャンプに出かけないときは別の場所に仕舞い込むことになり保管場所も必要です。
そんな問題を考えるとできれば普段使いのヤカンなどを利用したいです。
そこで必要なのがカセットコンロです。
けれどフツーのカセットコンロなどはやはり形状がかさばってしまいます。
小型のカセットコンロも存在しますが、まだもう少しコンパクトにしたい印象です。
そんな条件を満たしてくれるのが次のような小型バーナーではないでしょうか?
安心のイワタニ品質で不安なく利用できると思います。
ガスや火を使う用品は使い方を誤ったりすると火災や爆発などにもつながる重要な問題です。
安い無名メーカーの商品もありますが事故の可能性を考えると信頼おけるメーカーの商品が無難です。
別途のサードパーティー製の商品で安全性を高めるパーツも検討できるのでおすすめです。
ソリオの車中泊で気付いた問題点と改善策
◇結露の問題
犬を含む哺乳類3人で車中泊した翌朝は車の窓ガラスに結露がついてビチャビチャでした。
そんなことも想定してなかったので拭き取るタオルもなく仕方なくウェットティッシュでゴシゴシやりましたけどほとんど効果はありません。
なので次回は結露をしっかり吸収できる機能を持ったタオルを用意するべきと考え探しだしたのが次のアイテムです。
レビューの内容も期待した効果が得られると想像できるものです。
◇リビングスペースとして快適空間に屋根は必要
テントは車中泊で対応できますがやはり屋外での作業と過ごし方に屋根は欲しいですよね。
荷物を外に出したままだと夜露で濡れてしまいます。
そこで次回はタープだけでも用意しておいた方が良いと気づきました。
◇夏場の問題
今回の車中泊は5月に入ったばかりの時期のため夜中の車中は寒さを感じるほどでした。
しかし夏場の車中泊は対策が必要です。
窓を全開にしても風が入りにくい車内では暑くて眠れそうにありません。
そこで検討したのが扇風機です。
正確にはサーキュレーターや水を注入するタイプの送風機です。
このような条件で考えたアイテムが次の商品です。
これなら値段も手頃ですしコンパクトです。
◇バッテリーと充電
上記の送風機を動かすには電力が必要です。
オートキャンプ場なら電源を有料で利用できますが、それ以外の場所では電源を準備する必要があります。
そこで用意しておきたいのが充電式のリチウムイオンバッテリーです。
扇風機の利用もなくスマホを充電する程度ならモバイルバッテリーで十分対応できますから上記のような大きなバッテリーは必要ありません。
今回はアマゾンで購入したこのモバイルバッテリーを活用しました。
車で移動中はオーディオやシガーソケットからスマホに充電できるのでモバイルバッテリーが必要になる機会はありません。
けれどキャンプ場に到着してからの充電環境を準備しておくためにこのモバイルバッテリーが活躍しました。
カバンに入れて持ち運ぶにはやや重さを感じる重量ですが、ドライブでの旅行なら問題はありません。
20000mAhの容量で余裕の使い勝手です。
ぼくはブラックを購入したのちに追加でもう1台購入しました。
1台持っておけば万一の停電の備えになります。
◇マットレスの寝心地
脊髄損傷の僕にとっては自宅用の低反発マットレスではまだ厚みが足りず褥瘡を心配することになりました。
この点で課題が残りそれほど荷物でかさ張らないコンパクトで厚みがあるマットレスを探したところコールマンのインフレーターマットが良いのではと感じました。
エア方式のマットレスもキャンプ用品でよく見かけますがやはり怖いのはパンクです。
その点インフレーターマットはウレタンやスポンジ構造になっていてバルブの開け閉めだけでマットを膨らませ収納できます。
コールマンの製品だけあって値段は安くはありませんが無名メーカーの低価格モデルよりもブランド名での品質に期待しています。
高価なキャンプ用品とキャンプブームに感じること
キャンプはいまブームが到来しているようで設備が整ったキャンプ場がすごく増えているんですね。
用品店に行くとデザインも洗練されたおしゃれなグッズについつい目が奪われます。
キャンプ用品店の売り場では快適性とおしゃれと予算がしのぎを削る攻防を皆さん頭の中やお嫁さんと繰り広げていることでしょう。
コールマンなどの有名アウトドアメーカーが提供する超快適性を備えたテントはもはや住居のような佇まいでびっくりしました。
もちろんお値段もびっくりです。
そんな家のようなテントに合わせる用品やグッズを一通り揃えると20万でも予算は足りないくらいではないでしょうか?
たかだか野宿に何十万円もの費用を投資するのは如何なものかと思っていますがこれが流行りのスタイルなんでしょうね。
もしかしたら僕が貧乏でケチすぎるだけなのかも知れません。
でも断言します!
僕のような障害持ちで健常者さんよりもキャンプにおいては快適性が必要な立場でもそんなに費用をかけなくても楽しいキャンプは十分可能です。
メーカーや業界に煽られてつい舞い上がってしまって収入以上の物品を買い込んだ挙句に家計が破綻しては本末転倒です。
まさかキャンプで人生狂わせるそんな人はいないと思いますが、インスタなんかの影響を見ているとかなり無理している人は実際多いのではないかなと思ってます。
そんな風潮に疑問を感じるところはありますが、キャンプ旅行やドライブにおいて用品選び以上に僕が気をつけたいのはキャンプのマナーと往復の道中の安全です。
事故が多くドライバーの資質が問題視される中で何よりも肝に命じておきたいのはみんなの命と安全です。
気を引き締めて運転を行い、楽しくて誰も傷つけない平和なキャンプ旅行を目指したいと思います。
そんなキャンプに大活躍してくれるソリオに乗り換えて正解でした。
まとめ!
ソリオでの車中泊キャンプとより快適に過ごすための対策を検討した結果でしたが参考になる内容だったでしょうか?
デカいクルマなら荷物もバンバン積み込めてしまうので荷物はコンパクトに!なんて考える必要はないかも知れませんね。
けれどあれもこれもと持って行きたくなるのがキャンプです。
荷物を極力減らして不自由を楽しむのもアプローチの一つだと思うのですが如何でしょうか?
もし4人家族でキャンプ旅行となればかなりの荷物になるはずですからどんな条件でも荷物を減らす工夫は必要になると感じます。
そのような意味では改善の余地がまだまだ存在するでしょう。
僕が選んだソリオは自分にとって決して安くはないクルマでしたがホンダのN-BOXでは実現できなかった犬との車中泊キャンプを叶えてくれた有難い存在です。
コンパクトカーでキャンプや車中泊を楽しむ予定ならソリオは絶対に候補に入れるべき1台です。
同クラスのダイハツトールやトヨタのルーミー、タンクよりも遥かに軽いソリオは1トンを切る車両重量でキビキビ走ります。
燃費性能が高いハイブリット車もラインナップされているので検討しない理由が見当たりません。
スズキソリオがルーミーとタンクを凌ぐ動力性能を示していることを下記記事で実証しています。
ソリオでキャンプ旅行の荷物は積めるかな?
車中泊に便利なアイテムを知りたい。