▼重大な間違いと訂正
大変申し訳ございません。
間違いに気づいた理由は読者さまの【とおりすがり様】からコメント欄へメッセージをもらったことで「あれ?もしかして?」と不安になり確認と再計算をしてみるとソリオと比較してもそれほど悪い数字ではなかったという結論です。
以下はとおりすがり様へ返信した内容の抜粋です。
この場を借りて謝罪および訂正したいことがあります。
ルーミーで採用した車両総重量は荷物や定員が想定積載した数値だったことです。
つまりソリオで試算した条件でルーミーを試算すると車両重量は1,07t~1,1tとなります。
【ソース】トヨタルーミー主要諸元表
https://toyota.jp/pages/contents/roomy/001_p_001/pdf/spec/roomy_spec_201611.pdf誤った見解を掲載してしまい申し訳ございません。
結論としてルーミーのターボ2駆仕様車にてパワーウエイトレシオを単純に車両重量のみで計算すると以下の結果です。
▼ルーミーターボ2駆仕様車のパワーウエイトレシオ
11,22【条件】
エンジン出力98PS車両重量1,100t
▼ソリオマイルドハイブリット2駆仕様車のパワーウェイトレシオの結果
10.98
【条件】
エンジン出力91PS
車両重量1000t【ソース】ソリオ主要諸元表
https://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/pdf/detail.pdf
【とおりすがり様】への回答という形で訂正した内容をコメント欄へ掲載しています。
こちらから全文をお読みいただけます。
あらためて申し訳ございません。
トヨタさんからクレームが来ないことを祈るばかりです。
僕は2019年の3月よりホンダN-BOXからスズキ自動車のソリオに乗り換えています。
我が家にやってきたソリオくんは快適な走行性能で満足しています。
スズキソリオに大満足の僕はツイッターにソリオのレビューなどを投稿しているとクルマに関連するツイートなどが流れてきます。
その中にトヨタのタンクだかルーミーを購入したユーザーさんが非力なエンジン性能を嘆いておられる投稿を目にして意外に感じました。
気になった僕はホームページで動力性能を調べてみると彼らのエンジンは1000ccなんですね。
でもよく確認してみるとターボ車両もラインナップされていますので動力性能としてはそんなに悪くない印象です。
対してソリオのエンジンスペックは1200ccを誇るもののターボ車両は存在しません。
だんだんと興味が湧いてきた僕はエンジンスペックの数値だけでは優劣を決定できないと思いスズキソリオとルーミーをパワーウェイトレシオの指標を使った比較結果を出してみました。
さらに参考指標として個人的にこれまで乗ってきたオートバイや歴史ある昭和の名車も指標に加え番外編として数値を上げています。
よろしければお付き合いください。
なおこの数値結果と比較はあくまで個人が主観的に行うことですので商品やメーカー、ユーザー様を侮辱するような意味でも意図ではなく個人的な見解を記述するものです。
スズキソリオとトヨタルーミーのエンジンスペック比較
ソリオとルーミーのエンジンスペック比較の前に関係車両であるOEM車いついて触れておきます。
ソリオとルーミーの兄弟車種とOEM車について
ソリオクラスの車両としてはダイハツがトヨタ(TOYOTA)とスバル自動車(SUBARU)へOEMとして展開するトール(THOR)が存在します。
ダイハツのトールはトヨタ向けにルーミー(ROOMY)とタンク(TANK)を供給し、スバルはジャスティとした車名で展開しています。
それぞれ外観と基本スペックに大きな違いはありません。
ソリオを展開するスズキ自動車は三菱自動車へデリカD2をOEM供給しています。
ちなみに僕は、ルーミーやタンクなどには目もくれずソリオ一択で車両購入を検討しました。
ソリオとルーミーのエンジンスペック
まずはソリオとルーミーのエンジンスペックを評価する為の数値を書き出してみます。
エンジンの出力を表す単位は馬力としての単位であるPSの数値をカタログからピックアップしています。
エンジンのスペックに影響を与える車両重量も重要な項目となります。
ガソリンタンクの容量もエンジン性能に左右しますのでピックアップしています。
◇スズキソリオ(SUZUKI SOLIO)
ソリオには3種類のパワーユニット方式が展開されていてフルハイブリット車、マイルドハイブリット車、ガソリンエンジン車というカテゴリーが存在します。
ではそれぞれのスペックを書き出します。
- 車両重量 990kg
- 燃料タンク容量 32ℓ
- エンジン出力 92馬力
- モーター出力 13.6馬力
合計出力 105.6馬力
- 車両重量 950kg
- 燃料タンク容量 32ℓ
- エンジン出力 91馬力
- モーター出力 3.1馬力
合計出力 94.1馬力
- 車両重量 930kg
- 燃料タンク容量 32ℓ
- エンジン出力 91馬力
◇トヨタルーミー(TOYOTA ROOMY)
ではソリオに続いてトヨタルーミーのエンジン性能を図る数値を書き出します。
冒頭でも前置きしましたが、ルーミーはダイハツから供給されるトール(THOR)のOEM車両です。
従ってこれらの兄弟車を代表してルーミーさんに登場していただいています。
ルーミーにはガソリンエンジンのみノンターボとターボ車エンジンでの2種展開になっています。
- 車両重量 1370kg
- 燃料タンク容量 36ℓ
- エンジン出力 98馬力
- 車両重量 1350kg
- 燃料タンク容量 36ℓ
- エンジン出力 69馬力
カタログからピックアップしたエンジンの馬力性能から見るとスズキソリオのハイブリッド車が最も高いパワースペックです。
しかしルーミーのターボ車もそれほど悪くない数値です。
ではこれらのスペックと数値が走行性能にどれほどの影響を与えるのかパワーウェイトレシオという指標でチェックしてみます。
ソリオとルーミーのパワーウェイトレシオ比較
では数値比較に入る前にパワーウェイトレシオについて解説します。
◇パワーウェイトレシオとは?
パワーウェイトレシオはクルマやオートバイなどのエンジンパフォーマンスを示す際に使われる指標の一つです。
求め方は車両重量をエンジン出力数値で割る除算で表してます。
パワーウェイトレシオは数値の低い条件を評価する見方です。
つまり馬力を字のごとく一頭のお馬さんとして考えた場合に1馬力にかかる重量負担の数値として考えればイメージしやすいでしょう。
例えばお馬さん一頭で50キロの馬車を引っ張ればパワーウェイトレシオは50の数値です。
では二頭で同じ馬車を引いた場合にはパワーウェイトレシオは25となり効率良く、重量負担が減ることになります。
エンジン出力の優劣を見る場合には馬力以外にトルクと呼ばれる指標もありますが今回は馬力を採用したパワーウェイトレシオで評価してみます。
なお実際の走行と車両の利用にはガソリンの重量と人間の体重も発生します。
よってガソリンは1リットルを1キロと仮定しそれぞれの満タン容量を重量として加えます。
ドライバーの体重は70キロの運転手を加え計算を行いました。
これらの条件で求めた数値が次の結果です。
ターボ車
- パワーウェイトレシオ結果 15.0
スペック
ガソリン車
- パワーウェイトレシオ結果 21.1
スペック
ソリオフルハイブリット車
- パワーウェイトレシオ結果 11.86
スペック
マイルドハイブリット車
- パワーウェイトレシオ結果 11.17
スペック
ガソリンエンジン車
- パワーウェイトレシオ結果 11.34
スペック
パワーウェイトレシオで表してみるとこのような結果が見えてきました。
もしエンジン出力の効率で評価した検討をされる場合の参考材料として役立てて頂ければと思います。
ではこれらの数値を客観的に評価するために番外編的にその他の車両をチェックしてみました。
個人的に思い入れあるさまざまな車種で客観的評価
ではソリオとルーミーが示したパワーウェイトレシオ効率を他車との比較で評価してみます。
比較評価にピックアップするサンプル車両は下記のモデルです。
◇原付き車両
スクーター ホンダトゥデイ
スポーツバイク ヤマハDT50
◇オートバイ
ワークスレーサー スズキRG500
市販オートバイ スズキガンマ(Γ)250
◇軽自動車
初代ライフ昭和47年ツインキャブモデル
ホンダNBOX
◇コンパクトカー
ダイハツシャレード最終型平成11年モデル
では評価してみます。
スクーター ホンダトゥデイ
パワーウェイトレシオ結果 40.42
スペック
車両重量79kg
燃料タンク容量4.6ℓ
エンジン出力 3.8馬力
スポーツバイク ヤマハDT50
パワーウェイトレシオ結果 22.9
スペック
車両重量 87kg
燃料タンク容量 8.2ℓ
エンジン出力 7.2馬力
オートバイ
ワークスレーサー スズキ XR14(RG500) イギリス人ライダーバリーシーンが1976年世界選手権に優勝したモデル
パワーウェイトレシオ結果 2.38
スペック
車両重量143kg
燃料タンク容量 26ℓ
(市販レーサーのTZ250が23だった事を参考に26に仮定)
エンジン出力 114馬力
排気量500cc
市販オートバイ スズキガンマ(Γ)250
パワーウェイトレシオ結果 4.84
スペック
車両重量 131kg
燃料タンク容量 17ℓ
エンジン出力 45馬力
軽自動車
初代ライフ昭和47年ツインキャブモデル
パワーウェイトレシオ結果 16.4
スペック
車両重量 495kg
燃料タンク容量 26ℓ
エンジン出力 36馬力
排気量 360cc
ホンダNBOXノンターボモデル
パワーウェイトレシオ結果 17.18
車両重量 900kg
燃料タンク容量 27ℓ
エンジン出力 58馬力
ホンダNBOXターボモデル
パワーウェイトレシオ結果 15.73
スペック
車両重量 910kg
燃料タンク容量 27ℓ
エンジン出力 64馬力
コンパクトカー
ダイハツシャレード最終型平成11年モデル
パワーウェイトレシオ結果 10.60
スペック
車両重量 850kg
燃料タンク容量 45ℓ
エンジン出力 91馬力
排気量 1295cc
まとめ
いかがでしょうか?
ガンマ250とオートバイレーサーが示すパワーウェイトレシオのぶっ飛びの数値はオートバイの瞬発力とスピード感を改めて感じさせます。
しかし興味深い数値結果を表すのはスポーツバイクの原チャリDT50と初代ホンダライフ、ダイハツシャレードの数値ではないでしょうか?
DT50は原チャリでありながら1000ccのエンジンを搭載するルーミーの21.1に迫る22.9の数値を叩き出しています。
初代ライフは余裕の16.4を示し、シャレードに至ってはぶっちぎりの10.6です。
それに対して現代の技術とテクノロジーを持ってしてもルーミーガソリン車の21,1の数値は非常に残念な結果だと思います。
もちろんこの評価はあくまでパワーウェイトレシオだけの結果であって燃費性能や乗り心地、安全性能は評価していません。
しかしクルマを運転する楽しさや面白さを評価するにあたってエンジン性能とスポーツドライブは自動車の魅力の一つだと思います。
こうした魅力を感じさせないクルマ造りに移行してきているという一つの結果が見えたような気がするのですが、どのように感じられますか?
もちろんファミリーカーとしての利用コンセプトにアクティビティなエンジン性能なんてそもそも不要だというのも理解できる考えであります。
けれど加速感に魅力を感じないクルマにおよそ200万円もするような車両をつくるメーカーに対して若い人たちがクルマを持たないという背景がわかるような気がします。
免許取ってすぐにクルマを買ってどこかに走りに行ったり、なんぼ出るかな(最高速)?とか誰が一番速いか?とかそんな事でワクワクする、もうそんな時代ではないとう事なんでしょうね。
【関連記事】ソリオで車中泊キャンプは快適?
パワーウエイトレシオ参考になりました。
ルーミーの車両重量はメーカー公表値よりも随分重いんですね。
とおりすがりさま
はじめまして。
記事にお付き合いいただいてありがとうございます。
この場を借りて謝罪および訂正したいことがあります。
ルーミーで採用した車両総重量は荷物や定員が想定積載した数値だったことです。
つまりソリオと同じ車両重量ならルーミーは1,07t~1,1tとなります。
【ソース】トヨタルーミー主要諸元表
https://toyota.jp/pages/contents/roomy/001_p_001/pdf/spec/roomy_spec_201611.pdf
誤った見解を掲載してしまい申し訳ございません。
結論としてルーミーのターボ2駆仕様車にてパワーウエイトレシオを単純に車両重量のみで計算すると以下の結果です。
▼ルーミーターボ2駆仕様車のパワーウエイトレシオ
11,22
【条件】
エンジン出力98PS
車両重量1,100t
▼ソリオマイルドハイブリット2駆仕様車のパワーウェイトレシオの結果
10.98
【条件】
エンジン出力91PS
車両重量1000t
【ソース】ソリオ主要諸元表
https://www.suzuki.co.jp/car/solio/detail/pdf/detail.pdf
以上の結果となりましたことを訂正させていただきます。
なおソリオは快適で毎日ソッソソリオ!ソッソソリオ!です。
おすすめします!