あなたは焼きたらこをご存知ですか?
あなたはタラコについてどの程度理解していますか?
あるいは焼きたらことタラコについて説明できますか?
もしかしたら焼きたらことの関係性についてお悩みではありませんか?
今回はそんな焼きたらことタラコについて考察を巡らしてみたいと思います。
ちなみにこの記事は村上春樹氏の【羊をめぐる冒険】に影響を受けた表現が見られます。
あえていうがぼくはワタナベではない。
やれやれとは言わずにどうか暖かい目でお読みください。
ぼくと焼きたらことの出会い
焼きタラコとの出会いは確か中学生の頃だった、でも学年は覚えていない。
それはいつものお昼休みの時間に開いた弁当だった。
私の記憶が正しければ。
当時、好きだった女の子の名前は忘れてしまったが焼きタラコとの出会いはその時だったと記憶している。
母が作ってくれたお弁当箱を開けると、赤くて気持ち悪い造形をした物体が目に入った。
それが「焼きタラコ」との出会いだった。
グニョッとしたベロのような形になった焼きタラコはまるで何かの生物の一部のように思えた。
お弁当に配置された焼きタラコ以外のおかず達は皆スタンダードとさえ呼べる具材が他にも並んでいた。
卵焼きやウインナーである。
これらの食材はもはや誰でもがお弁当で入れて欲しい大好きなオカズだ。
しかし焼きタラコである。
熱々のごはんをお茶碗によそい(盛り付けて)生のタラコを乗せればそれだけでご馳走である。
人によってはタラコがあればご飯を何杯だってお替りできるという人もいるだろう。
しかし、である。
そんな生のタラコとご飯の組み合わせはもう確立されこのコンビの地位は不動のモノとさえ言えるタラコをだ。
なぜタラコに火を通してまで弁当に「焼きタラコ」を入れなければならなかったのだろうか?
ぼくはその日から焼きタラコの謎に包まれた人生に突然放りこまれてしまった。
まるで可愛い女の子に心をさらわれてしまったように。
ぼくは焼きタラコの事が頭でいっぱいになってしまった。
焼きタラコをめぐる物語が始まった瞬間である。
そもそもタラコとは何?
たらこについて先ずは調べてみましょう。
たらこを文字で表現する方法として平仮名で書いても良く、カタカナで「タラコ」としても問題ない。
あるいは漢字で「鱈子」と表示してもオーケー。
そして肝心の実態はタラ(鱈)の卵巣を取り出し食品として加工したものである。
要するにお魚さんのタマゴであることから魚卵という扱いとなる。
鱈(タラ)というお魚(フィッシュ)から取り出している卵というワケで鱈子(たらこ)というネーミングになったと考えられる。
このネーミングに関しては紐解こうと試しに「たらこ協会」と検索してみた。
すると個人ユーザさまらしい人が有料情報を販売するnoteというコンテンツで全日本たらこ協会というメディアを運営されていることが分かった。
しかしこのたらこ協会さまは今回求めているような情報を発信する団体さまではないようです。
たらこ協会さまから情報を求めるのは無理だと判断し他の媒体へ情報を求めたがそれらしい情報にはヒットしなかった。
そこでこの情報を探すためにウィキペディアをひらいてみた。
Wikiでは昭和30年ごろまで「鱈の子」という表現をしていたとされ鱈子をたらのこと読めるのでいつしか「たらこ」と呼ばれたと記述されている。
そしていつ頃からそのような読み方となったかはハッキリしないとウィキペディアからの情報だった。
なお、開高健氏の書籍「青い日曜日」(1965年〜67年)でハッキリとカナでタラコと書かれた記録文献として取り上げられているとも示されている。
ちなみに開高健氏の名前を知ったエピソードとしてフジテレビの【北の国から】を紹介しておきたい。
北の国からの劇中で五郎さんが想いを寄せる酒場で働く、こごみさん(児島みゆきさん)が五郎を演じる田中邦衛さんに本読めと薦められていた作家として開高健氏の名前が登場している。
タラコの歴史と生い立ち
では日本人はいつ頃から鱈子を食べていたのか?
遠藤さんという方が残した茶道関係の書物に(1696年の書物)鱈の子は北国からの名物という記述があり江戸時代の前期には食べられていたようである。
では江戸時代の前期とはどんな政権だったか時代を確認。
江戸時代前期と言うことは徳川家が豊臣家滅亡の1600年ごろから家康さまが政権を握っていた時代となる。
文献の記録である1696年であれば家康さまは既にお亡くなりになり、徳川家当主は第5代将軍「徳川綱吉」さまとなる。
タラコがその時代から食べられていたということであればおそらく庶民の人達が食べられるものでは無かったと想像できる。
おかげさまでこの昭和から平成の平和な時代に生まれましたので貴重な「タラコ」を食べられる機会に恵まれたことには感謝しなければならない。
もし生きる時代が「いま」で無かったら食べることは出来なかったと考える。
(もしかしたら上級武士や代官に生まれていた可能性だってある)
マダラ不漁の影響がキッカケでタラコ供給が広がる
当初、真鱈(マダラ)を財源としたタラコであったが明治36年ごろマダラが漁れなくなる。
この影響でスケトウダラに切り替わることで漁が発展、原料を安定的に確保することとなりタラコが全国的に広まったとされる。
1900年を過ぎる頃の真冬の2月〜3月には鱈子は店頭で見かける定番商品となったと文献に記載があるとしている。
当時はタラコにお酢をかけて食べていたとされる。
タラコを食べるメリットとデメリット
タラコを食べることでどんな栄養素を摂れるメリットがあるのか?あるいはデメリットについて考えてみる。
▼たらこの特徴は栄養価が高いこと
・たらこから得られる主な栄養素
がんを発生させる「過酸化脂質」を抑える働きがありホルモンの分泌、代謝を促します。ほかにも多くの女性が悩む冷え症にも働きかけると報告されています。
タウリンはアミノ酸のひとつですが悪玉コレステロールを抑え善玉コレステロールを優位にする特徴を持っています。
心筋梗塞や脳梗塞の原因に挙げられる動脈硬化を予防し、肝機能を強化してくれる効果があります。
パントテン酸は、「抗ストレスビタミン」とも呼ばれています。ストレスに抵抗するという意味どおり疲れやイライラなどのストレスを和らげる「副腎脂質ホルモン」の分泌を促す特徴があります。
タンパク質は人間の体を作る三大栄養素として脂質・炭水化物に並ぶものです。たんぱく質が臓器や筋肉、エネルギーなどさまざまな機能に役立っています。
下記の記事によると塩分濃度が高い食品を食べることで胃がんリスクが高まるとあります。
ほかにも痛風に関係するプリン体がいくらの3.7mgに対したらこでは120mgも含まれておりコレステロールが高い傾向がある方は注意が必要です。
このように栄養価も高く、美味しいタラコですが、その反面摂りすぎには注意したい食品であると確定です。
さてそんなタラコの存在と食し方をひと言で例えると「諸刃の剣」という表現がぴったりです。
鱈子の摂り方はまさに諸刃の剣
諸刃の剣(もろはのつるぎ)というのは嶺が無い剣のことで刃が2面に存在していることを言います。
従って相手を攻撃する場合には自分側にも刃が向くので使い方を誤ると大きな損害を招きかねないと言う意味です。
余談ですがロボットアニメの金字塔【機動戦士ガンダム】で登場するビームサーベルは諸刃の剣にあてはまります。
ビームサーベルは真剣でいう【峰】が存在せず全方向がダメージを与える構造になっています。
こうした意味からタラコは栄養価高い反面、健康障害も懸念されるという意味では諸刃の剣に当てはまります。
先ほど解説したようにコレステロールや塩分も高くプリン体と尿酸値も高いので高血圧が気になる方は痛風へまっしぐらというまさに毒にも薬にもなると言う危険な食材。
病院で処方してもらった何らかの薬も副作用という副産物を生みますので栄養価の高いタラコも注意が必要です。
▼健康的なタラコの食し方と容量目安
タラコの摂取目安としては、おっきいのなら半分で小さいタラコなら1本でおよそ30グラムが適量となります。
ごはんにぶっといタラコ1本を乗っけて御飯を何杯もお替りというのは自殺行為。
何事も加減が大事ですね。
タラコの種類と美味いと評判のタラコ商品
タラコのバリエーションとしては今更ですがシンプルな塩漬けタラコと唐辛子に漬け込んだ明太子が存在する。
個人的には明太子が好みではあるがプレーンなタラコもなかなか捨て難いのではないでしょうか?
この感覚に近いのがポテトチップスが当てはまる。
たまに辛いものが欲しい時はカラムーチョのポテトチップスを買ってしまいそうになる。
しかし、さんざん悩んだ挙句に結局はシンプルな塩味のポテトチップスがやっぱり美味しかったりするのに似ているのではないかと思います。
その様な観点から考えるとやはりシンプルなプレーンタラコはまだまだ根強い人気を集める食材だと言えます。
と、言うわけでシンプルタラコと明太子から評価の高いものを探してみた。
やはりお買い得な商品は「訳あり」などで崩れたものや色の規格外のたらこ商品がコスパに優れて選ばれているようである。
たらこを体感できるテーマパーク【めんたいパークびわ湖】
先日ロードサービス契約に加入するJAFさんからのメルマガで【めんたいパークびわ湖】の存在を知ります。
このテーマパークは明太子の【かねふく】さんが手掛ける施設との情報です。
場所は滋賀県野洲町です。
実際の場所は琵琶湖大橋を少し東に上ったあたり。
自宅からならクルマを走らせれば1時間ちょいで到着できる場所。
行ってみたい!
めんたいパーク公式ページを確認してみるともちろん車いす利用者さんにも対応した施設であることが分かります。
残念ながら犬連れはダメっぽいですが寒い季節ならクルマでお留守番できます。
暖かくなるまでにお犬さまとお嫁ちゃんを伴い突撃してまいります。
鱈子を焼きタラコにするメリットとお弁当に入れる必要性
さていよいよ本題の「焼きタラコ」について言及するときがやって来ました。
ではタラコを焼くことで得られるメリットとは何なのでしょう?
幾つか考えられるので箇条書きに致します。
- 彩りが綺麗な赤色になりお弁当に入れたとき華やかになる。
- 生タラコだったら特に夏場は弁当に入れることができない。
- 生のヌメッとした食感が無くなるので食べ易くなる。
- 焼くことで塩分が凝縮され塩味の効いたパンチのある味わいになりゴハンが進む。
- じつはタラコは生で食べられるよりも焼いて食べてあげるほうが好みの味になる。
個人的見解ではありますが上記のような理由が考えられます。
お弁当に入った焼きタラコの結論は生だと痛むという理由があります。
しかしもっと重要なところは我が子に栄養のあるおかずを食べさせてやりたいというお母ちゃんの「愛情」が焼きタラコが弁当に実装された大きな理由だと大人になったぼくが辿り着いた答えです。
オカンの存在はまさに愛です。
>>オカンの愛をヒシヒシと感じるために【東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~】を観よ!
まとめ!タラコと健康について
摂りすぎは健康面での影響も心配されるたらこであるが、やはり栄養価が高く魅力的な食材であることに変わりはありません。
ですがバランスの摂れた食生活を送ることが大切なのは言うまでもありません。
好物のタラコなどはやっぱりたくさん食べたくなるものですし、不規則な生活習慣のために栄養バランスや野菜がちゃんと摂れない食生活を送ってしまうことも少なくありません。
ですがそんな自己管理のできていない生活で待っているのは病気や寿命を全うできないことです。
自分の命は自分だけのモノではありません。
家族がいらっしゃる場合なら容易に想像が付くはずです。
子供がオカンより先に死んでしまうなんて親不孝極まりないです。
ましてや不摂生が原因で病気になってオカンより先に死ぬなんて言語道断。
ぜひぜひ健康を考えた食生活を送ってくださいませ。
今回は以上です。
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