車いすのタイヤをつい最近になって長年親しんだノーパンクタイヤからチューブタイヤに変更しました。
変更の理由は現在使ってる松永製作所製の車いすにノーパンクタイヤを装着しましたがホイールのリムにハマりが悪く走行感がイマイチだったからです。
そこでノーパンクからチューブタイヤに変更しました。
チューブタイヤに変更で乗り心地と重量感が改善され快適にはなりましたが問題は突然のパンクです。
このパンクがイヤで長年ノーパンクを使ってきました。
そこでチューブタイヤとパンク発生の環境に対応するため予備のチューブを確保しました。
パンクしたときは予備チューブに取り換える作戦です。
けど実際問題かなり面倒です。
今回の記事は予備チューブの備え以外に考え得るパンク対処法を検討してみました。
ではまず車いすの環境におけるパンク修理の大変さを語っておきます。
車いすのパンクと修理の問題
一般的な車いすのパンク対応は車いす業者さんに連絡して修理してもらう方法でしょう。
ただ業者さんも忙しいです。
業者さんにとってはパンク修理だけでも対応すれば売上につながる業務と思われますがパンクぐらいで呼びつけるのは申し訳ないです。
業者さんに対応をお願いしたとしても修理に来てもらうまで自宅やその場所から動けません。
そこでパンクした場合は近所の自転車屋さんに車輪ごと持っていってパンク修理をお願いしたりしました。
その方法でも実際面倒なので自宅でパパッと修理するのがいちばんタイムリーに復帰できます。
けどパンクしてる車いすでパンク修理するのはなかなか難しく面倒な問題です。
予備の車いすを持っておくか自宅内用の車いすに乗り換えなければ修理できません。
ガチャガチャと部屋のなかでパンク修理するくらいなら自転車屋さんに頼んだ方がやっぱりラクちんです。
結局それも自動車に乗って自転車屋さんまで行かなきゃならんワケです。
今回はパンク修理するよりまだマシと考えて予備チューブを確保しました。
▼予備チューブでのパンク対応方法
ハナシのついでに予備チューブでのパンク対応に触れておきます。
いま使ってる車いすのタイヤチューブは米式バルブが装着されるタイプです。
幸いにも愛車のソリオに標準装備されてるパンク修理キットに付属する空気入れが米式バルブだったので車いすのチューブに対応できます。
なので車いすがパンクしたときは交換用チューブと車載の空気入れ、工具を用意して運転席に座って交換作業に対応できます。
今のところ予備チューブの出番はないです。
出番がないことを祈るばかりです。
それでは快適なパンク対応法を次章で披露します。
快適な車いすパンク対応方法
ここまで記事にお付き合い頂いてありがとうございます。
では思いついた快適なパンク対応方法を語っていきます。
▼快適なパンク対応方法
- 自転車用パンク修理剤を用意する
- パンク防止剤を注入しておく
- 予備の車輪を用意する
- ノーパンクタイヤも魅力的
ではそれぞれの対処方法を解説していきます。
- 自転車用パンク修理剤を用意する
自転車用のパンク修理剤が便利です。
以前オートバイ用で使ったことがありましたが救われました。
ただひとちつ自転車用パンク修理剤の問題はバルブの形状が車いすのチューブごとに違います。
対応したパンク修理剤を選ぶ必要がありますが下記に掲載の修理剤だったらほぼ全タイプのバルブに対応してます。
もちろん一般的なチャリンコに使用されてる英式バルブにも対応です。
イギリス式のバルブは下記のサイトさまで解説されています。
- あらかじめパンク防止剤を注入しておく
あらかじめ防止剤を入れておくのも賢い対応です。
上手く機能するなら間違いない方法です。
- 予備の車輪を用意する
費用的にも保管スペース的にもややハードルが高い対応ですが予備のホイールを用意しておくのも一考かと思います。
ただぜんぜん使わないとタイヤも劣化します。
車いすの乗り換えごとに車輪も変更しなければならないです。
検討できる環境としてはずっと同じ車いすブランドを使い続けるなら買い替え時にホイールだけを残しておくという対応が可能です。
パンクのときに車輪だけパッと付け替えるだけです。
あらためてゆっくりパンク修理すれば良いだけです。
- ノーパンクタイヤが結局快適か?
いろいろと対応方法を示してきましたがノーパンクもやはり快適です。
そもそもパンクすることがあり得ないので。
まだ試したことがないのなら一度体験されることをお勧めします。
では次章でノーパンクタイヤのメリットとデメリットを語ってみます。
ノーパンクタイヤのメリットとデメリット
ではノーパンクタイヤのメリットとデメリットを語ります。
▼ノーパンクタイヤのメリット
- タイヤが長持ちする
- 当然だが絶対にパンクしない
- 空気を入れる必要もない
▼ノーパンクタイヤのデメリット
- ゴムの固まりである素材のため車いす全体の重量が増す
- タイヤの表面がヘタってくると雨天時に水を吸い込み染み出してくる
- 車いすブランドと車輪のリム形状によってはハマりにくい場合がある
- ごつごつした乗り心地
- ゴムの劣化でカスがぼろぼろと削れてくる
パンクしないという条件において絶対的に有利なノーパンクですが車いす自体の重量が増すところや劣化でゴムのカスが発生するデメリットがあります。
けれど長持ちするのでいま注目のSDGsの観点からゴミを減らす社会貢献につながります。
室内用として活用するなら空気を入れるメンテも必要なくタイヤカスがボロボロと出始める劣化のタイミングで交換してもかなり長い期間を装着できます。
ですのでノーパンクタイヤは室内環境には快適な使用感があり外出用はチューブタイヤを選択する環境で過ごしています。
車いすのパンク修理の問題を総括
いくつかのパンク対応方法を考えてきましたが車いすユーザー自身が突然のパンクに対処するにはいくつかの方法を組み合わせた環境が必要と感じました。
本文での検討を結論として現実的な対処方法を総括しておくと以下の環境が過ごしやすいかと考えています。
- 車いすユーザーの快適なパンク対応方法
- 外出用車いすはチューブタイヤを選択
- 室内用車いすはノーパンクタイヤを選択
- 交換用タイヤチューブを確保しておく
- パンク修理剤を確保しておく
- パンクしにくいタイヤ【マラソンプラス・リフレックス】を装着する
手っ取り早くパンクに対応する快適な方法はやはり自転車用パンク修理剤の活用です。
ホイールからタイヤとチューブを外して桶に水を張ってびちゃびちゃしながら穴が開いてる箇所を確認⇒ゴムパッチを貼る面倒なパンク修理の手間は省けます。
交換用チューブを用意しておくのも良い手立てですがいざパンクとなればやはり面倒です。
そこで選択肢のひとつに検討したいのものにパンクしにくいタイヤがあります。
現在、車いすのタイヤはスポーツ用途など場面に応じたタイヤを選択できるようになりました。
そうしたなかで耐パンク性能を誇るシュワルベ社のマラソンプラスを外出用車いすに利用しています。
マラソンプラスはタイヤ中央部に刻まれた特徴的なトレッドパターンが形成されていてタイヤ表面からチューブとの距離を取る仕様になってます。
デメリットはこうした仕様によりゴム厚が高くやや重量があることです。
タイヤリムも固い印象で自分でチューブ交換に対応するとなればかなり手こずることは間違いなさそうです。
けれど外出先でいきなりのパンクに襲われ身動きがとれなくなる状況を考えると選択肢にはいるアイテムだと思われます。
車いすのパンクは身動きがとりにくい車いすユーザーにとってかなり厄介なアクシデントとなり得ます。
こうした耐パンク性能を打つ出すマラソンプラスはありがたいアイテムです。
マラソンプラスを利用して約1年が経過しましたがいものところパンクトラブルもなく快適です。
もし迷っているのであればぜひ試してもらいたいタイヤです。
マラソンプラスリフレックスというバリエーションでは夜間の外出時に車のライト等で照らされると反射する素材がタイヤ側面に実装されているので安全面でも優れています。
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