移動販売車での珈琲ショップを廃業してからも自宅でほぼ毎日ペーパードリップで淹れるコーヒーを楽しんでいます。
挽きたてのコーヒー豆の香りと豆がゆっくり膨らむ様子を眺めながらコーヒーを淹れるひと時はとてもくつろげる至福の時間ですね。
けれどドリップのときコーヒー豆が膨らまないって経験ありませんか?
ぼくもコーヒーに凝りだしたときにそんな体験に悩みました。
そこで今回はコーヒー豆がふっくらと膨らむハンドドリップを楽しむためにはどんなコツがあるのかまとめてみます。
コーヒー豆が膨らまない理由
コーヒーが膨らまない理由としては色々な原因が考えられますが、想定できることをまとめてみます。
- コーヒー豆の状態と豆の挽き方。
- コーヒー豆の保管方法と鮮度。
- ハンドドリップに使用するお湯の温度。
では解説していきます。
◇コーヒー豆の状態と豆の挽き方。
コーヒー豆はどこで購入されていますか?
ぼくは美味しいコーヒーの淹れ方のノウハウを何も知らなかった頃スーパーマーケットで買ったコーヒー豆を使っていましたが、ドリッパーでぷっくら膨らむドリップは再現されませんでした。
淹れ方が悪いのかな?と考えていましたがコーヒー豆が悪かったのです。
つまりスーパーで販売されているコーヒー豆はすでに挽いてあるコーヒー豆でしたから豆が空気を含みドリップしても膨らむことはありません。
賞味期限はもちろん過ぎていませんがこのような大手メーカが販売する珈琲豆はドリップの膨らみを期待できるものは少ない印象です。
挽いていない豆の状態のものでも製造してから日にちが経過しているのも期待はできませn。
なぜなら大手スーパーで流通させるようなコーヒー豆はかなりの在庫を確保し配送しているので焙煎してから時間を経過していることが多いと予想するからです。
こんな豆を使ったところでどんな上手な淹れ方をしてもコーヒー豆が悪ければ膨らみは再現できません。
◇外資系大手コーヒーチェーン店の珈琲豆もおすすめできない?
コーヒーで思い浮かぶのは緑の看板で外資系のコーヒーチェーン店をイメージする方も多いのではないでしょうか?
若い人がこぞってわざわざMacbookを持ち込み耳にイヤフォンさしてダラダラしているあのお店です。
このお店でコーヒー豆を購入し挽いてもらうとエスプレッソレベルまで細かく挽いたものを渡されます。
知識がなかったこちらも悪いのですが、ハンドドリップを楽しむなら中挽きを指定しましょう。
コーヒー豆の保管方法と鮮度。
コーヒー豆の保管も重要です。
コーヒー豆は焙煎してから空気に触れると次第に鮮度が落ち味が変化していきます。
豆は空気を吸い込み酸化が進むので1か月以上の保管期間の豆での膨らみは期待できません。
◇ハンドドリップに使用するお湯の温度。
お湯の温度も重要です。
コーヒー豆の鮮度と挽き方が完璧でもお湯の温度が低すぎるとドリップで豆の膨らみが悪くなります。
目安としては90度ぐらいでしょうか?
沸騰する直前の温度が良い膨らみを実現してくれます。
逆にちゅんちゅんの熱湯でドリップすると鋭い口当たりになってしまいます。
お好みの問題ですが、味のえぐみを感じるようならお湯の温度を見直すことで改善できると思われます。
ぜひお試しください。
ハンドドリップで豆が膨らむ珈琲を淹れるためには?
珈琲豆が膨らむようにドリップするためのポイントについてまとめます。
- 焙煎したてのコーヒー豆を購入する。
- ドリップする直前に豆を挽く。
- 豆の挽き方は中挽きが基本。
では解説します。
焙煎したてのコーヒー豆を購入する。
できるだけコーヒー専門店から購入した豆を選びましょう。
大手食品メーカーが手掛けるようなコーヒー豆だと流通量と在庫確保が膨大になるケースが想定され豆の鮮度が心配されます。
可能なら自家焙煎珈琲店の豆を求めると新鮮さと膨らみは間違いありません。
もし自家焙煎をウリにしているお店から購入した豆を用意したのにドリップで膨らまないのならそのお店を利用するのは今後やめましょう。
きっと在庫を大量に抱えているか、商品が回転せずに保管期間が長い豆を客に出している可能性があります。
お店の経営方針や考えもあると思いますが少なくとも品質や鮮度をウリにしながらそんな商品を扱うお店とは関係を持たない方が得策です。
ドリップする直前に豆を挽く。
美味しいハンドドリップを自宅でいつでも楽しむうえで欠かせないアイテムのひとつコーヒーミルは持っておきたいところです。
珈琲豆は挽いてしまうと豆の状態で保存するよりも空気とニオイを含みやすく劣化のスピードが早くなります。
ですので美味しいコーヒーと豆の膨らみを楽しむうえでドリップ直前に豆を挽くのが大きなポイントです。
もしキッチンの置き場所などの問題で挽き豆を購入するしかないのであればできるだけ少量で小分けに購入すると良いでしょう。
豆の挽き方は中挽きが基本。
豆の挽き方は中挽きが基本です。
珈琲ミルをお持ちなら挽き具合を調整してお好みの味わいを見つけることも可能です。
つまり挽き方の度合によって豆の膨らみ以外に味わいにも影響するのがハンドドリップの面白さです。
ミルのメーカーや製品によって挽き具合を調整する度合は変わってくるものですがダイヤル式の調整構造を持つミルなら6前後で試してください。
まとめ!
ハンドドリップでコーヒー豆をふっくら豆が膨らまないという問題をフォーカスしてきましたが参考になったでしょうか?
あくまで豆が膨らまないという問題だけにアプローチしたので今回は淹れ方については触れませんでしたがこのポイントも重要です。
しかし最低限の条件として鮮度の良いコーヒー豆を使って中挽きの豆でドリップすれば全く膨らまないという問題はまず解決できるのではと考えています。
つまり豆が膨らむドリップを目指す上での条件はあくまで鮮度の良い焙煎したばかりのコーヒー豆が前提です。
けれどコーヒー豆は焙煎後、徐々に空気中の酸素から湿気を帯びてしまい膨らみが悪くなっていきます。
どんなに新鮮なコーヒー豆を用意しても保管状態が悪かったり保管が長いとコーヒー豆を台無しにしてしまいます。
膨らみが悪いコーヒー豆はただ飲むだけなら問題はありません。
しかしコクやまろやかな甘みなどの味わいにこだわるなら劣化した豆に美味しさは期待出来ません。
つまりコーヒー豆の膨らみが悪くなることで発生するデメリットは豆の膨らみが作りだすドームが完成しないことだけではありません。
その影響は注いだお湯がドリッパー上のコーヒー豆に留まりにくく湯止まりが悪くなります。
お湯がすぐにサーバーへ落ちてしまうのでコーヒーに触れる時間が短くなり薄く水っぽい味わいになる傾向があります。
さらに膨らみが悪くなる豆は焙煎してから日にちが経過していることを表し、その影響は珈琲豆に発生する油脂分が酸化して雑味を生み出し香りも抜けている状態となり不味いコーヒーを淹れることになります。
敏感な体質だったり品質的に最悪なコーヒーだと体が受け付けないほどの口当たりになることは十分に考えられます。
美味しいコーヒーを淹れるために
もし挽き豆であれば豆の状態での購入よりも劣化は早くなり一週間から10日ほどで飲みきる分量の購入がお勧めです。
豆の状態であれば購入してから3週間ほどまでならドリップしたときの膨らみを確認できますが1か月を過ぎると、やはり空気中の水分を含んで膨らみが弱くなります。
記事のなかでお伝えしたように焙煎所などのコーヒー専門店以外から購入した豆の場合、店頭に並ぶころにはもうすでに鮮度が落ち膨らみが悪いことがあります。
流通量が多く大量生産のために工場から店頭に並ぶまでにかなりの時間を必要とする大手メーカーのコーヒー豆は膨らみを眺めるようなドリップコーヒーの楽しみ方には不向きです。
ぜひ新鮮で焙煎したてのコーヒー豆を調達することをおすすめします!
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