少し前までスペシャルティコーヒー豆を使った自家焙煎珈琲豆のコーヒーショップを移動カフェの形態で開業していました。しかし今年3月に命よりも大切なコーヒー豆焙煎機の盗難にあってしまい現在は休業しています。これまでのカフェ業務のなかで経験した技術と知識を自家焙煎コーヒーの魅力とおいしい淹れ方として少しでもお役に立てる情報をお届けできればと思っています。
スペシャルティコーヒー豆とは?
そこで本日はスペシャルティコーヒーとその珈琲豆について魅力をお伝えしたいと思います。ひとくちに珈琲豆と言ってもいろいろな産地や品種・銘柄など存在しています。スペシャルティコーヒー豆とは産地や品種、精製方法などの情報が明確であり味わいのチェック基準が80点以上の点数を獲得したコーヒー豆をスペシャルティコーヒーと定義づけされています。
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この定義づけを行っているところはアメリカスペシャルティコーヒー協会「SCAA」と呼ばれコーヒーの啓蒙・普及やマーケットの活性化のために198年に誕生。生豆・焙煎豆の官能的評価によって評価基準を設けています。SCAAの評価による区分はコーヒーピラミッドとして概念化、4段階にグレード分けがなされています。
グレードの内容は下の段階から順に・・・
ローグレードコーヒー
・レギュラーコーヒーに使用されているコーヒー豆
・ロブスタ種と呼ばれる標高が低く病気に強く手入れがなくても栽培できるメリットがある
コモディティコーヒー
・汎用的な多く消費されるようなコーヒー豆
プレミアムコーヒー
・付加価値性のある珈琲豆とされ先物取引相場で流通される豆より高い価値で取引される豆が主体
・グアテマラ/アンティアグア地方で栽培されているような地域特性があり特殊な珈琲豆
スペシャルティコーヒー
・SCAAがテイスト評価を実施し欠点豆が少なく、産地特性が明確で香味が表れているなどの特徴を確認し80点以上の得点を獲得した珈琲豆がスペシャルティと位置づけされる
スペシャルティコーヒーって一体ナニ?となるといちおうこのような説明になります。しかし消費者が珈琲を購入したり味わうまでの段階で果たして、すべてのスペシャルティーコーヒーがこのような評価付けされた商品かどうかは判断のしようがありません。販売店の良識にゆだねるしかないのが現状ですが、コーヒーの味の研究のなかでおのずと味の良し悪しが判断できるようになってくるとお店の区別も付けられるようになってくるのではとも思います。
スペシャルティコーヒーの魅力はなんと言ってもグアテマラやイルガチャフィなどの産地や品種ごとの味わいの違いを楽しめることが魅力だと思います。その日の気分や時間帯、食事やデザートによってコーヒー豆を選んだりするのもコーヒーの楽しみ方になるでしょう。
コーヒー豆の味の特徴を活かした淹れ方ができるのもペーパードリップの魅力です。例えばエチオピアのイルガチャフィという珈琲豆ならあまり深い焙煎をすることはありません。中深炒り(フルシティロースト)ぐらいのイルガチャフィーのさっぱりとした味わいを活かすために例えばドリップの最初の段階での蒸らし時間を少し短めにして5秒から10秒ほどに設定してみても面白いかもしれません。
好みの飲み味に合わせて蒸らし時間で調整できるのもペーパードリップの魅力です。
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