これより本題ですがしばらく小芝居が続きますのでどうか辛抱して読み続けてください。
2019年1月から全国的にインフルエンザが流行っている中でのある日の事です。
ぼくはふとんの中で眠っていると真夜中に段々と寝苦しくなってきました。
「変だなー、変だなー」
と思いながら布団の中でモゾモゾとしていると気がつきました。
もしかしてまたアレがきたのか⁈
「やだなー、怖いなー」
そんな気持ちで布団に潜りモゾモゾし続けると暖かいはずの布団の中で寒さを感じはじめます。
「やだなー、やだなー、やだなー」
嫌な予感が的中したようです。一番恐れているアレに深い眠りから引き剥がれたのです。
アレのせいでさらに強烈な悪寒に襲われ身体はガタガタと震え始めました。
羽毛布団と毛布をアタマからすっぽり被っていても悪寒は収まるどころかますます身体の震えは止まりません。
◆アレの正体は?
この時、脊髄損傷であるぼくはアレの襲撃であることをハッキリと理解しました。
ぼくは尿路感染に襲われ発熱前にやってくる悪寒の生け贄になっていたのです。
稲川淳二さんのようなストーリーと結末を期待していた方にはお詫び申し上げます。
小芝居はここまでとなります、お付き合いして頂きありがとうございました。
さてその後、約 2時間悪寒と格闘しニワトリさまがコケコッコ〜と活動し始める時刻には順調に体温は上がりきりますが高熱に体力を奪われてしまい熱を計ること自体が叶いません。
おそらく38度ぐらいは熱が上がっていたと推測します。
ところで今回は夜中だったこともあり抗生物質を飲む行為が遅れてしまい熱は夜まで続いてしまいましたがあくる日の早朝には無事平熱に戻りホッと一安心です。
しかしもし今回の発熱がいつもの尿路感染が原因ではなくインフルエンザだとしたら熱が下がったからと言って職場に言って良いのかどうか判断に迷いました。
結果的に今回の体調不良はインフルエンザではなかったものの色々と感じたことをまとめます。
インフルエンザかも?
ほく自身はこの脊髄損傷の身体で何十年も過ごしてきているので今回の発熱はおそらく尿路感染だろうと考えてました。
でも2019年の年明けから多くの人がインフルエンザ感染している状況がメディアで伝えられる中、まさかとは思うもののインフルの可能性が無いとは言い切れませんよね?
それほど慎重になる気持ちには職場の問題が理由にあります。
じつは自分が勤める職場は身体障害を持つ入所者さんに関わる場所でもありキチンとした対応が必要です。
ニュースで伝えているように職員を介在して老人ホームに入所する方がインフルエンザ感染し亡くなったという悲しい事例も発生しています。
もしも自分がインフルエンザに感染しウイルスの潜伏期間中に利用者さんに接してその方が抵抗力が弱くニュースのような事に…と考えると一生楽しいお酒も飲めるなくなるでしょう。
そこで自分の感覚ではほぼ尿路感染の印象を持っていましたが職場の安全を考えてインフルエンザの判定のために個人開業医院を受診することに致しました。
インフルエンザ判定に個人開業医院を受診
iPhoneで自宅近くの個人医院を検索しホームページをチェックした上で印象の良さそうな病院を探し出し診察を受けることができました。
そして肝心の結果は?陰性でインフルエンザではないと診断頂いた医師から告げられました。
この診察で印象的だったポイントとして発熱から24時間以上経っていたのでインフルエンザ感染だとして反応はおそらく出ていると考えると感染はないだろうとの見解でした。
つまりインフル感染してすぐの場合は検査しても反応が出ないというネットなどの情報はどうやら本当なのだと思いました。
今回、インフルエンザではなかったことで安心して職場へ出勤できると判明したのですがやはりこの行動に至るまでに判断に迷った部分がありました。
インフルを前提とした医療機関の受診と政府の見解
今回の発熱はもしやのインフルエンザ感染と考え、もしインフルだった場合の対応方法を調べようとした時に医療機関の受診に待った⁈をかける記事が飛び込みました。
その記事は日本政府のある大臣さまがインフルエンザ感染の被害と拡大を受け、早期の医療機関受診を呼びかけた事に対する波紋を指摘したものでした。
しかも厚生省や首相官邸のホームページでも同じような受診を呼びかけるメッセージが配信された影響で医療機関に殺到する患者で現場は悲鳴を上げているという内容です。
記事を読み進めるとたしかに筋が通っている部分もあり言い分があることも理解できます。
けれども実際問題ぼくの環境と同様、免疫力や抵抗力が弱いと考えられる利用者さんとの関わりを業務とされる方の場合はやはり白黒ハッキリさせたいと考えるのでは無いでしょうか?
記事の中にはインフルエンザにたとえ感染したとしても自宅で潜伏期間が過ぎるまで安静にしてれば済む話であり医療機関にわざわざ菌を撒き散らしに来る必要はないといささか乱暴にも思える見解があります。
けれど、最近ではどの業態や業界でも人手不足は深刻でインフルかハッキリしない段階で潜伏期間が過ぎ去る期間までのんびりと仕事を休んでおれないというケースもあるでしょう。
しかし医療現場での言い分があるのように人員や設備が限られた資源で対応している組織にとってインフルエンザかも?の段階で政府の声明を鵜呑みにして診察に来られてしまってはキャパオーバーとなり勘弁して欲しいという気持ちも頷けます。
この記事を拝見しやはり考えさせられました。
いつもの尿路感染だと考えられるのでやっぱり医療現場も大変なんだから受診は控えた方が良いのかも?と。
指摘されるように病原菌を撒き散らす可能性だってあります(もしインフルの可能性だったら)。
しかしインフルエンザと風邪による発熱の症状の違いを調べてみると殆ど変わらないでは有りませんか。
今回ぼくが尿路感染だと思われる症状にも悪寒や関節の痛みなどインフルエンザと重複する点があります。
そんな状況なのに受診もせずインフルエンザかもしれないから潜伏期間が過ぎるまで休ませて欲しいと職場に伝えにくいですよね?
実際職場の上司にこんな電話を入れたらじゃあ病院でインフルエンザの確定を受けて来たのか?と切り替えされるのは目に見えています。
そこで閃いたアイデアが規模の小さな地域の開業医院の利用です。
いわゆる町医者の開業医院なら大病院のように外来患者でごった返すような状況は少しは軽減されている可能性はあります。
総合病院を受診された経験をお持ちならお分かり頂けると思いますが受付で診察の手続きを終えてから診察に呼ばれるまで4時間ほど待つことは当たり前の状況です。
インフルエンザの問題で医療機関に勤務する職員・スタッフさんが殺到する受診者と闘っておられるように患者側もある意味闘っています。
なかには年配のおじさまやおばさまがなんでこんなに待たせるんだ!と業務に追われている看護師さんをわざわざ呼び止めてまで苦情を言い続ける様子はハッキリ言ってウンザリです。
ですがこんな〇〇なヤツラはごくごく一部の人間です。
殆どの外来患者さんはじっと大人しくひたすら自分の診察番号あるいは名前を呼ばれるのをツライ症状に耐えながら待っています。
そんな意味では受診を要望する側も大型病院以外の地域密着型の開業医さんを積極的に利用すれば今回の騒動を緩和できるのではと思いました。
もしかしたらもうすでにこの動きと考え方は確立されていてぼくが知らないだけかもしれません。
そこで実際にぼくは自宅近くの個人開業医院をスマートフォンで検索してインフルエンザ感染の疑いをハッキリさせた結論が今回の陰性結果です。
医療現場の悲鳴を伝える記事のように診察に訪れたクリニックさん側はインフルエンザ判定のために受診するぼくの行為はもしかしたら迷惑だったのかもしれません。
けれどインフルエンザ陽性でもないのに発熱の日から2日間もの日数を自宅で休み潜伏期間をやり過ごす事は現実的ではありません。
幸い診察して頂いた個人開業医院のクリニックは開院して間もないという環境であり診察待ちの患者さんはわずか数名ほどで混雑している状況はなくたまたまだったのかも知れません。
全ての個人開業医院が同じ状況ではもちろんありませんが総合病院へ殺到する問題を回避するには規模の小さなクリニックの存在は重要だと思いました。
実際そのおかげでぼくはむちゃくちゃ待ち時間の長い大病院に行くことなくインフルエンザの判定が出来たのですから。
でも人口が集中する東京都心部がぼくが暮らす地方都市と同じ条件なハズは有りません。
そこで診察が集中する都心部の総合病院と個人医院を含めてオンラインで混雑状況を可視化するようなツールや仕組みがあれば病院側も患者側も問題が解決されるのではないかと考えました。
病院の受診混雑状況を可視化するツール
この方法を具体的に運用した方法としては例えばアプリで混雑状況を把握、確認できれば受診先の病院を選択し予約を入れることで集中を回避できるかもしれません。
◆デメリット
年配の方々やスマホやネット環境を持たない人がいわゆる情報弱者として活用できない問題があります。
予約だけ入れてドタキャンやブッチして来院しないなどのトラブルも考えれなければなりません。
なのでアプローチは変わってしまいますがインフルエンザの簡易検査キットを薬局で手軽に購入できる展開やテレビに緊急医療機関受診の情報機能などを標準搭載すれば良いのではないでしょうか?
勝手な事ばかり言っているけどじゃあアンタがそんなシステムを作れるのか?無責任な事ばかり言うな!
そう仰るかもしれません。
ハッキリと言い切りますが僕にはそんなチカラもありませんので無責任にアイデアだけをここで述べているに過ぎません。
でもすでにどこかの起業家がクラウドファウンディングで資金を募って技術的な問題に取り組んでいるのかもしれませんね。
インフルエンザかも?のまとめ!
いかがでしょうか?
いささか個人的な体験と要望が強過ぎた内容だったかもしれませんがインフルエンザが猛威を振るう状況を考えると同じような心境になった方は多いのではないでしょうか?
今回のようにまた来年もインフルエンザ感染が大流行することも充分に考えられます。
ぜひとも患者側と医療機関の双方が混乱しない仕組みを確立を願うばかりです。
心配だから診て貰おうの行動が批判されない環境になることを望みます。
最後に今回取り上げた医療機関の悲鳴を伝える記事の中で説明と取り組みが足りていないのでは?と感じる部分をまとめます。
批判する意図ではないことを申し上げます。
患者に来るなと言うなら記事で指摘する政府や厚生省に正しい見解と情報の是正を促すべき。
悲鳴を上げたい気持ちもわかるがいささか感情的であり思慮に欠ける。
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