1986年から脊髄損傷としての人生が始まり2021年を迎えた今年で35年目となりました。
35年を過ぎてきたなかでここ最近体調の変化を感じることが多くなり症状緩和のために漢方薬をはじめることにしました。
今回の記事はその経緯について述べてみます。
まだ始めたばかりなので変化と結果は得られてませんが漢方薬に着目した便秘や体の冷えの問題に言及します。
脊損さんが漢方薬を始めた理由
健常者のころからお通じが毎朝ある体質ではなかった僕は手足も冷える状況でした。
そんな体質背景があるなかで脊損人生に突入し35年を迎えた、ここ最近とくに体の冷えを意識するようになりました。
特に2021年の今年の冬は寒波到来の影響か、手指に霜焼けができてしまいます。
さらに腸の動きが悪いせいか、便通の悪さを感じます。
けれど便通と言ってもせきそんなので便意があるワケではありません。
週2回のトイレ日(最近若い車いすうーちゅーばーさんがUD,UDと呼んでるらしい)を設けグリセリン浣腸と摘便でがんばってます。
トイレの前日と当日の朝にはオムロン製低周波治療器をお腹にあてて腸の動きを活発にさせています。
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この方法でうんちくんに対応してきましたが「出るハズ」のものが下りてこないのです。
で、以前なら1本で済んでいたグリセリン浣腸を3本使う場合もでてきました。
週2回のUD日(トイレ日)で毎回3本の浣腸を使うのもしんどいし、病院でかなりの本数を処方してもらうのも面倒です。
寒いトイレのなかで何時間もうんうんやってるもしんどいし「どうにかならんかね」とモヤモヤしているときテレビで芸能人が体の不調を漢方薬でアプローチする内容を偶然観ます。
なるほど漢方薬なら副作用の問題もなさそうだし、一般的なお薬のようにお腹の善玉菌を殺すような働きはないと考えました。
おそらく身体の冷えや腸の動きにアプローチする漢方薬はきっとあるはず。
そこで情報を求め、鍼灸治療を受けている治療院の先生に聞いてみると漢方薬で冷えや腸の動きに対応できるとのこと。
このような経緯があり漢方薬にトライすることになりました。
漢方薬の処方は?
さっそく泌尿器科で毎月定期受診する総合病院で漢方外来の存在を確認してみました。
するとまず総合内科の受診が必要との回答だったので診察を受けます。
結論的に総合内科でとりあえず冷えと腸の動きに働きかける漢方薬を処方していただけました。
対応していただいた女医さんのドクターには(女医さんだったが想像しておられるような女医さんではない・・・)お腹がゆるくなったり、突発的にトイレに駆け込むような効き目は困るとオーダーしました。
その結果、【大建中湯】と【当帰四逆加呉茱萸生姜湯】の漢方薬を処方。
あくまで腸の動きを誘発し冷えにアプローチする作用だと説明を受けました。
ただ診察を受けた医師は一般的な知識があるだけで専門的な立場ではないとの回答。
そこで次回からは系列病院の漢方外来での診察を提案されます。
もちろんありがたいご提案なので了承し、診察予約の結果が得られます。
だったら最初からこの専門外来へ診察を受ければ良いのかもしれませんが突然出向いても診察対応はできないとの回答でした。
おそらく総合内科で症状を確認し漢方専門外来の受診が妥当かの見極めが必要なのでしょう。
総合内科で処方を受けた漢方薬
今回の受診で処方を受けた漢方薬は二種類です。
- 大建中湯(だいけんちゅうとう)
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
どちらの漢方薬も冷えと腸にアプローチします。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は冷えに特化する作用。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯はアマゾンで確認できました。
残念ながら大建中湯はアマゾンで確認することができません。
しかし良く似たネーミングで【小建中湯】という漢方薬がありました。
気になったので大建中湯との違いを調べてみると【建中湯類】と呼ばれる同じ役割りの分類でカテゴライズされています。
下記のソースから理解できたことをまとめます。
【ソース】中村記念愛成病院さま
中村記念愛成病院さま建中湯類について
【ソース】おおこうち内科クリニックさまご提供PDF[下痢・便秘における使い分け] PDF[下痢・便秘における使い分け
- 精神的な要因が作用する腹痛には小建中湯
- 冷えをあまり感じない便秘の場合には小建中湯
- 冷えを伴う便秘なら大建中湯
このような見解を得られました。
漢方に知識がなかったので今回良い勉強になりました。
まとめ!脊髄損傷としての漢方薬の活用方法
今回の漢方薬の処方を受け飲み始めてからまだ5日しか経過していないので結果を報告する材料はありません。
けれどうんこ予定日を待たずにうんこちゃんが突然こんにちはしてくるトラブルは全くありません。
今のところ良好な経過です。
- せきそんの漢方薬活用と期待
脊髄損傷ゆえの持病?に尿路感染の発熱があり1年に1回あるか無いかの頻度で体調を崩すことがあります。
尿路感染の発熱が発生した場合はあらかじめ病院で処方してもらっている抗生物質を服用し対応します。
けれど個人的にはクスリに頼る生活を送りたくありません。
抗生物質を飲むとお腹の善玉菌を死滅させてしまうので便通にも影響します。
熱の落ち着きがよほど悪い場合でなければ服用を控えてます。
そこで浮かんだ考えが漢方薬の活用です。
尿路感染や発熱の場合にも対応できる漢方薬がきっと存在するハズです。
試しにグーグル検索してみると下記の結果が得られました。
膀胱炎のケアには漢方ではありませんが、すでにドクダミ茶を活用しています。
【どくだみ茶の関連記事】
なので膀胱や尿関連のケアにも漢方薬でアプローチできると期待しています。
おそらくお酒の影響による肝臓の負担を軽減する漢方も存在するのではないでしょうか。
次月の漢方外来の受診で医師にお伺いしてみます。
お酒は楽しくほどほどに・・・
今回は以上です!
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