排泄障害を持つ脊髄損傷者の立場で排便の対応方法と活用アイテムを2021年度バージョンとして語ります。
旧バージョン記事はこちらです。
>>【2016年度版】脊髄損傷の排便コントロールってどうしてるの?
少々びろうなワードで記事を展開しますが当事者にとっては深刻なテーマですのでガマンしてお読みください。
脊損の排便(UD)対応方法と活用アイテム
2021年3月ごろからお通じの改善を目的に漢方薬を始めました。
上記の記事を掲載した以降、処方のお薬に変更がありました。
この漢方薬がツムラの【大柴胡湯(だいさいことう)】です。
脊損の排便対応にかなり感触が良かったので全体的な対応方法をあらためてまとめます。
▼排便(UD)対応方法と活用アイテム
週2のトイレで産みの苦しみを軽減するため現在活用するアイテムが下記の3点です。
- 漢方薬【大柴胡湯】
- オムロン低周波治療器
- グリセリン浣腸60ml
ではそれぞれを詳しく説明します。
▼漢方薬【大柴胡湯】
冒頭でも触れた大柴胡湯は同じ漢方薬の大建中湯(だいけんちゅうとう)からの変更です。
大建中湯を2か月間ほど続けましたがあまり良い感触が得られなかったことから大柴胡湯を薦められた結果です。
大柴胡湯はやや効き目が強いと医師から説明を受けました。
びびりつつお腹の様子を見ながら1日おきに飲むと良い感触が得られトイレ時間がやや短縮されました。
大柴胡湯は1日一回の服用で良いとのことでだいたい昼食後に飲むことが多いです。
いまのところ人間の尊厳をメタメタにするアクシデントは発生しておらず快適に服用中です。
▼オムロン低周波治療器
オムロンの低周波治療器【HV-F021-SL】を腸もみエクササイズに利用してます。
>>オムロン低周波治療器を腸もみエクササイズに活用!メリットとデメリット
こちらの低周波治療器は購入後1年が経過し快適に稼働中です。
本来の機能は肩こりなどのマッサージに使うアイテムですが脊損の利用法としてお腹に電極を貼りつけ腸の動きを誘発させる狙いで活用してます。
この低周波治療器【HV-F021-SL】に出会うまではアマゾンで売ってる中華製EMSベルトを買ってきました。
いわゆるシックスパッドのぱちもんです。
けれど電極がスグに断線し2か月くらい使えれば良いぐらいです。
ぱちもんですから安いとは言え2~3か月おきに買い替えてるとスゴく不経済なので本物のシックスパッドにしようかと悩みんでいたところにオムロン【HV-F021-SL】の存在を発見です。
電極パッドも耐久性があり1年以上使えてます。
▼グリセリン浣腸60ml
脊損になったばかりの30年ほど前からつい数年前までレシカルボン座薬を使ってきました。
しかしここ2年ほど前からグリセリン浣腸に切り替えて快適に運用中です。
ちなみにグリセリン自体には下剤的な効果はなく潤滑油としての働きでカッチかちになったうんこ君をスル~っと降りてくる効果を狙っているに過ぎないと薬局で確認しました。
イチジク浣腸とかのネーミングが有名ですがシモに活用するモノに食べ物の名前をあてがう神経が理解できません。
うんち君快適化アイテムを実際に活用する流れ
上記で登場したアイテムを実際にトイレの現場でどのように活用するのか触れておきます。
- 漢方薬【大柴胡湯】
- オムロン低周波治療器
- グリセリン浣腸60ml
大柴胡湯をトイレ日の朝に服用します。
トイレ日のあくる日は一日服用をお休みして翌日から昼食時に飲んでます。
トイレ日の朝から低周波治療器をお腹に当ててぶるんぶるんしてます。
だいたい時間は1時間ほどで3セットから5セットです。
1セットは15分くらいです。
浣腸を湯たんぽの上において50度くらいに温めます。
あまり熱くなりすぎないよう注意が必要です。
低周波治療のエクササイズが完了するまでの間に浣腸を温めておきます。
自分が使ってる浣腸は60ミリリットルです。
だいたい半分を最初の1回で使います。
スンナリとうんちくんが出てくれば最後の念押しで残りの半分を注入です。
うまく行けば2回目の注入で残党どもをやっつけて完了です。
しかし季節の変わり目や体調、食べた量が少なくて出きったかな?という判断ができない場合も多いです。
そんなときは第二、第三の浣腸部隊を突入しこれでもかと攻撃を仕掛けてようやく戦線から離脱します。
もちろんヘトヘトになりトイレの後はもうグッタリ寝るしかありませんが漏らすよりマシです。
みなさん大変な状況のなかがんばっておられます。
これぐらいって捉え方でやってます。
今回は以上です。
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