尿モレを感知するウェアラブルデバイスDFreeを排泄障害を抱える脊損目線で評価!

脊損さん
今回の記事はうんこのおもらし体験が開発のキッカケとなったウェアラブルデバイス【DFree】 (ディーフリー)について調べた内容をまとめます。

【DFree】の存在を知ったキッカケは当ブログにアクセスされたキーワードの履歴に【脊損 排便 圧力センサー】というワードが残されていたことに気づいたからです。

僕自身が脊髄損傷の障害を持っていて常にうんちくんのコンニチハと人間の尊厳をメタメタにする【うんこたれ】に注意払う日常を送っていることから【脊損 排便 圧力センサー】の存在に興味を持つのは当然の結果です。

そこでいろいろとリサーチしてみると脊損 排便 圧力センサーの正体は【DFree】 (ディーフリー)と呼ばれるウェアラブルデバイスの存在にたどり着きました。

【DFree】を調べている中で商品化のアイデアを持ったキッカケは健常者である開発者がうんこの粗相を経験したことだと知りました。

排泄障害を持つ身のぼくとしてはDFreeを使うことで突然の失便を防止できるのでは?という期待を持ってしまいます。

ですが残念ながら2020年2月の時点で【DFree】にはそのような機能は持たない物だと分かりました。

今回の記事では【DFree】ついて特徴やデメリットなど詳細を調べた内容とガッカリした理由を排泄機能障害を持つ脊損の立場で今後の期待を込めてまとめます。

ではDFreeの詳しい特徴や機能性から解説していきます。

DFreeとは?

DFreeがどんな役割を果たすアイテムなのか確認してみました。

  • 超音波センサーをお腹に貼りつける
  • 超音波が膀胱の膨らみをキャッチする
  • センサーで計測した膀胱の膨らみ度合をデータで可視化
  • 膀胱が膨らむ強度を任意の段階で設定し専用アプリをダウンロードしたスマホへシグナルを送る
  • 受け取ったシグナルの情報もとにをトイレに駆け込むキッカケに活用できる

DFreeの公式サイトを確認してこのような特徴と使い方ができるものだと分かりました。

そして公式サイトではDFreeが【尿意】のタイミングをつかむことをメインに解説しています。

DFreeは2020年現在では排便タイミングをキャッチできない

じつはぼくはDFreeの公式サイトの存在を知るよりも開発者のインタビュー記事でDFreeがうんこの失便が商品化のアイデアを得るキッカケだと語る内容を読んでいました。

こちらの記事です。

DFreeの開発者のトリプルダブリュージャパンの【中西敦士】氏がリクナビネクストで受けたインタビュー記事
トリプルダブリュージャパンの【中西敦士】氏

この内容を読むかぎりDFreeがうんこたれの問題にアプローチする製品だと理解しかなり期待しました。

ですが肝心のDFree公式サイトを確認してぼくはガッカリした気持ちを抱きます。

あれだけ開発者が商品化の背景をうんこたれの問題にアプローチしたいと語っていたのにDFreeは放尿タイミングをキャッチするものに過ぎません(2020年2月現在)。

DFree公式サイト質問欄にも排便タイミングをキャッチするものではない、鋭意開発に取り組んでいるところだと書かれています。

おそらくDFree開発段階では排便タイミングをキャッチすることをメインに商品化が進められていたのでしょう。

しかし腸と便の動きを的確にキャッチすることが難しく精度としてはまだ低く実用化には厳しい状態なのでしょう。

まだ商品化できる段階ではないとの判断だと思います。

しかし膀胱が尿が溜まる膨らみ度合を把握する精度としては高いことが確認され失禁防止のデバイスとしてまずはリリースされたのが現時点でのDFreeだと推測します。

残念ながら現時点でのDFreeの機能は排便タイミングを測る精度はないとのことですが、こういった商品を開発しぼくのような問題を抱える人のために役立つアイテムを創ろうという取組と企業努力に敬意を示さねばと思います。

敬意を表す意味も込めて開発者の【中西敦士】氏がDFreeを考えた経緯をまとめた書籍を紹介しておきます。

排便コントロールについて悩ましい日々を送る脊髄損傷の人間としては排便タイミングについてもキャッチできる性能でリリースされる日が来ることを期待します。

では現時点でのDFreeがおしっこタイミングを測るデバイスとして活用できるアイテムとなるのか費用対効果の観点で評価していきます。

DFreeのコスパ

DFreeは公式サイトやアマゾン、大手家電店などで購入できるようになっています。

ただ価格は5万円を超えるため費用対効果として機能に満足できるものか判断が必要です。

▼DFreeのランニングコスト

DFreeは下腹部にセンサーを貼りつける必要があり、テープや専用の取り付けパッドを用意しなければ使えません。

パッド以外にもセンサーが肌に密着させるためにジェルを塗布するので別途購入しなければならないです。

テープを活用するならまず思い浮かぶのは比較的リーズナブルなサージカルテープなどドラッグストアで購入できます。

サージカルテープならそれほど高いモノではありませんが、かぶれたり肌に合わなければ専用パッドが必要となりそうです。

スポーツ用のキネシオロジーテープでも代用できる可能性はあります。

DFree専用パッドは高い

DFree専用パッドの値段は高くて1枚あたり約880円ほどになります。

もし本格的にDFreeを利用することになればおそらく毎日パッドを交換することになるでしょう。

そうなると毎月のコストは27000円ほどとなり、年間で考えると30万円を超えます。

この金額が毎年ランニングコストで必要となるとかぶれないテープでの利用になると思います。

ジェルも必要となるのでパッドを活用したDFreeのランニングコストはかなりの額です。

DFreeの費用対効果の結論

これほどのランニングコストをかけても期待できる効果は尿意をキャッチするだけですから費用対効果としてはイマイチな印象です。

ただぼくがDFreeを評価する環境と介護でDFreeを必要とする場合では観点がまったく変わってくると思います。

ぼくは失禁の障害があるもののトイレを失敗して着替えが必要になっても現段階では身の回りのことは自分で対処できます。

けれどもし自分でトイレに行くことが出来なくなって介護が必要な寝たきりの状態になったらおしっこのおもらしで毎回介護人に着替えをさせなければなりません。

介護をされる方にとっては動けない寝たきりの人間の着替えは重労働です。

下半身不随のぼくでも大変なんですから、容易に想像がつきます。

なのでDFreeの活用でおもらしのリスクが軽減できるのであれば着替えの大変さを少し改善されるかもしれません。

しかしもしそんな状態になったらおそらくバルーンカテーテルを利用を検討することになるでしょう。

なのでDFreeが必要な状態になるのはアクティブな生活環境を送りながらオムツやバルーンカテーテルをしたくない人が対象になるのではと思います。

DFreeのホームページにも子供さんのトイレトレーニングに活用できると紹介されていました。

脊損の観点でDFreeは必要か?

ぼくがDFreeを必要とするかを考えるなら答えは【不要】です。

DFreeが放尿タイミングをキャッチできるかどうかの精度は別にしておしっこ程度なら【おもらし】しても着替えれば済みます。

着替えで対処できることに5万円の費用はだせないです。

ぼくの見解としてDFreeを必要としない理由とおもらしへの対策をまとめます。

▼失禁への対処方と考え

  • おしっこくらいもらしても平気と考えている
  • おしっこを漏らしても対処できるように着替えを出かけさきで用意する
  • 漏らさないように前もってトイレに行っておく
  • トイレにいく時間をだいたい何時間おきとかに決める
  • トイレに行くことができない環境にはオムツや尿バッグタイプの集尿器を活用
  • 状況によってはバルーンカテーテルを利用することもある

このような対処でぼくの意見としてはDFreeは不要です。

DFreeを提供されているトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社さまには申し訳ないのですが、現段階でのDFreeはぼくにとっては高額すぎて利用する気にはなれません。

ですが、センサーを活用した方法でトイレのタイミングが5万円の投資で把握できるなら便利だし安いと考えることもできます。

僕自身もDFreeを利用すれば先ほど紹介した対処方が不要になる可能性も秘めています。

もしDFreeがサブスクの利用形態でお試し程度に使ってみることができるなら検討できるのではないでしょうか。

DFreeの代替えとなるアイテム

DFreeは超音波のセンサーで膀胱の膨らみをキャッチして専用アプリをインストールしたスマホでトイレのタイミングを知らせる機能です。

ですが値段も高額で容易に購入できる商品ではありません。

そこで似たような機能で尿モレを把握できるアイテムの存在を知りました。

ですがあくまでオムツを利用する環境に適したアイテムです。

つまり介護する人が寝たきりの人のオムツ交換のタイミングを知るためのデバイスです。

それがこちらのポータブル排尿検知器ウチエパルースです。

ウチエパルースの使い方はパジャマなど着衣の上から端末をかざしてオムツが濡れているかどうかを知ることができます。

オムツの利用経験のある人間としてオムツにはデメリットもかなりあります。

尿を吸ったままのオムツを長時間放置していると、皮膚がふやけてただれ易くなります。

もしお尻に傷がある状態で尿を吸ったオムツを当てたままにすると褥瘡リスクも高くなり、感染の危険性も非常に高いです。

カラダが冷えてきたりもするので健康上良くありません。

しかし呼びかけても反応が無い状態の人だと着衣を取って確認しなければならないのでウチエ パルースの機能を使えばこの問題を解決できると思います。

DFreeとは利用用途はまったく違うデバイスですが、介護が必要な人には便利なアイテムです。

まとめ!DFreeへの期待とうんち失敗への対応方法

開発者のおもらし実体験が商品化のキッカケとなったDFreeについて脊損の見解を述べてみました。

記事でまとめたように2020年の現段階ではDFreeはあくまでおしっこのタイミングを知るデバイスです。

DFreeのホームページ上でも排便タイミングの機能についても開発しているとアナウンスされているので期待しています。

DFreeの用途と機能は画期的なアイテムではありますがが、残念ながら脊損のぼくにとってそれほど必要と感じる機能ではありません。

仮に排便の情報をキャッチできる機能であったとしたら非常に悩みますが価格とランニングコストを考えると利用は難しいかなと思います。

否定的な見解ですがDFreeで失敗は軽減できてもどっちみちトイレで格闘するしんどさは残ったままです。

年間何十万円のコストをかけるなら人口肛門あるいは盲腸ポートの設置を検討するでしょう。

【関連記事】盲腸ポートのメリットとデメリットを消化器外科の診察で確認!摘便はラクになる?

いずれの方法にしてもメリット・デメリットがあり生活環境と体調に合わせて検討することが必要になります。

個人的な見解としてはまだもうしばらくEMS腹筋ベルトで少しでもうんちくんがコンニチハしやすい環境でがんばりたいと思います。

【関連記事】【脊損のトイレ事情】腹筋EMSベルトの活用でコンニチハがやや改善!スッキリ~

今回は以上です。

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オートバイ事故で脊髄を損傷し下半身不随の身体で50歳という年齢を迎えることができました。 交通事故で車いす人生を送ることになってしまいましたが30年間の中で色々とチャレンジしてきたことをこのブログでお伝えできればと思っています。 主なテーマはつぎのようなカテゴリーです。 ・障害や脊髄損傷に関すること ・オートバイとサイドカーに関すること ・エレキギターに関すること ・柴犬に関すること ・その他 取り留めない内容をお届けするかと思いますが、よろしくお願いいたします。