年末から風邪を引いてしまい暫く体調を崩してしまいました。
幸いにインフルエンザではなかったのでゆっくり静養するだけだったのでホッとしています。
しかし脊髄損傷の障害を持つ者にとっては体調を崩してベッドで休んでいる時でも気をつけて置くことかあります。
まずは床ずれ(褥瘡)を防ぐこと
体調を崩し高熱がある状態でも腰やお尻に床ずれ(褥瘡)が出来ないように数時間おきに寝返り(体位変換)を行ないます。
ずっと同じ姿勢や体位、方向で寝ていると体の重みで皮膚と組織を圧迫し褥瘡と呼ばれる状態になってしまいます。
褥瘡は一般的によく床ずれと言われ、皮膚が圧迫を受け血流が悪くなる事で発生します。
褥瘡を作らないために熱が出てしんどい場合でも寝返りを打たねばなりません。
身体に障害がない健常者さんの場合は熟睡している場合でも無意識のうちに寝返りを打っているので普通はまず床ずれになったりすることはないでしょう。
しかしこの記事を書く管理人のように下半身不随の障害を持つ場合やお年寄りの方など体力的に自分で寝ながら寝返りを打てない状態の人は自分で意識的に寝返りを行うか介護者の方が行う必要があります。
管理人の場合は大体、3〜4時間おきに自分で寝返りを取るようにしています。
その理由は脊髄損傷の障害のため下半身不随で歩くことが出来ないので腰やお尻、両脚は痩せほそり筋肉など肉付きが良くありません。
要するにガリガリに骨ばっているので長時間同じ姿勢で寝ていると圧迫している箇所が直ぐに皮膚が真っ赤っかになります。
この様にあまり肉付きが良くない状態の場合は小まめな体位変換が必要となるでしょう。
床ずれ防止にクッションを活用
小まめな体位変換も大事ですがさすがに1.2時間おきに寝返りはキツいので床ずれ防止クッションを活用しています。
褥瘡予防のマットレスなどもありますし、腰のあたりに敷くサイズのクッションや両脚の間に挟んで足同士が直接、重なり合わない様に気をつけます。
褥瘡予防のマットレスや腰に敷くタイプのクッションは素材によってクッション性の特性がさまざまです。
こればかりは自分に合うかは試してみないと分かりませんので無駄な出費を減らすためにも実際に手にとって感触を確認できる商品をオススメします。
現在管理人はベッドで休む時腰に空気で膨らませるタイプのクッションを腰に当てて休んでいます。
価格は僅か数千円です。
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以前、サンプルでお借りできた褥瘡予防のクッションで【エクスジェル】さまのクッションを試したことがあります。
このクッションはクッション素材にジェルが使われているのですがクッション性自体があまり無く自分には合いませんでした。
しかもジェル素材のためにクッション表面が冷んやりと冷たい感触を持っているので冬場は何らかの方法で温めてから使用することをオススメします。
[amazonjs asin=”B00D1Q6U6I” locale=”JP” title=”エクスジェル (EXGEL) ベッド用減圧マット 小 パープル CAK-10-PR”]重度身体障害者手帳をお持ちなら助成を受けられる
褥瘡予防のマットレスとして市町村の福祉事務所から購入費用の助成を受けること可能です。
この制度についてはそれぞれの自治体によって制度の内容が変更する場合があるのでお住まいの福祉事務所にて詳細の確認をお願い致します。
ちなみに京都府の場合だと褥瘡予防のマットレス購入の助成費用はおよそ2万円程の助成費用だったと記憶しています。
褥瘡予防のマットレスやクッションを上手く活用すれば寝返りの回数を減らす事が出来て介護者さんの負担軽減や本人の熟睡時間の確保につながります。
褥瘡予防マットレスは高価な商品が多いので制度を利用できればこんなに有難いことはありません。
ベッドで静養時のトイレの問題
体調を崩してしまうとベッドから起き上がる事も辛い場合にやっかいなのがトイレの問題。
さすがににオムツの当てっぱなしであっても吸収する尿の量は限られており、数時間おきに交換の必要があるのでオムツは漏れてしまった場合の保険程度と考えています。
もちろん対応できるのは尿だけで便を失禁してしまうと、もうどうしようもない。
けれど排便は2、3日おきにトイレにこもり便を出すようにしているので具合が悪くなった当日がトイレ日でさえ無ければなんとか対応できる。
問題はやはり尿失禁の対策です。
風邪ぐらいの発熱なら一晩ほどで静養すれば起き上がれるところまで回復するのでそれほどの問題はないです。
ただ尿路感染など発熱が収まるまでしばらく日数がかかるときがありその場合は体力的にしんどいです。
上記のように体調を崩し、これは長引きそうだなあと思う場合はナイトバルーンカテーテルを装着して尿バッグに溜める方法で対応することも可能です。
この方法なら女性、男性問わず対応できます。
しかしデメリットもあります。
カテーテルが出たり入ったりする自由度がありカテーテルがバイ菌に触れる事で尿路感染を引き起こす危険性があります。
管理人の経験ではナイトバルーンカテーテルが余りにもラクちん過ぎてお風呂と排便時以外、付けている状態で毎日過ごしていました。
しかしやはり尿路感染による発熱を毎月引き起こす状態になり、ナイトバルーンは断念しました。
もちろん個人差もあると思うので一概にナイトバルーンが良くないとは言えないですが、毎日連続して付けたままの使い方は感染の危険性もあり避けた方が良いでしょう。
接着剤なしタイプの集尿器を活用する方法
[amazonjs asin=”B00922IGEY” locale=”JP” title=”Natural ナチュラル (直径サイズ 32mm 胴回り 100mm)”]この方法は男性でしか対応できないですが、コンドームタイプの集尿器を使う集尿方式です。
この【ナチュラル ロチェスター】と言う集尿器を男性のアレに装着します。
装着の方法は管理人はこのキネオロジーテープが便利で使っています。
[amazonjs asin=”B013I89XMQ” locale=”JP” title=”トワテック キネシオロジーテープ スポーツタイプ 2.5cm×5m 12巻”]このテープでナチュラルロチェスターと自分のアレをストラップします。
ロチェスターナチュラルの先端はチューブを装着できる構造になっています。
ロチェスターから販売されているレッグバッグを連結し集尿器として活用しても良いですが泌尿器を受診すれば集尿バッグを出してもらう事が可能です。
受診されている病院の判断によって出して貰えるかどうかは、こちらでは判断つきませんが訴えてみることをオススメします。
この集尿バッグのジョイントがロチェスターナチュラルと問題なく連結できます。
ロチェスターナチュラルのシリコン素材で厚みもあり丈夫にできています。
テープで止めたあとの粘着のりがロチェスターに残ることもないので管理人は毎日石けんで洗って使い続けることが可能です。
ロチェスターナチュラル以外のメーカーで同じようなコンドーム型集尿で、同じ使い方を試して見ましたが他の商品は
ゴムが破れたり、粘着のりが残り連続使用が出来ませんでした。
固定ストラップなどを活用すれば上手く行くのかもしれませんが管理人の場合は固定ストラップは合わないと判断しテープでの固定に落ち付きました。
このような外付けタイプの集尿器ならナイトバルーンカテーテルのような膀胱に留置するカテーテルに比べ尿路感染のリスクは大幅に軽減できます。
こういったメリットもあり現在管理人はナイトバルーンカテーテルの使用を一切止め、外付けタイプの集尿コンドーム型に切り替えました。
お出掛けには粘着タイプの集尿器を活用
上記のロチェスターナチュラルは接着剤がないタイプですが、接着剤タイプを活用すれば尿漏れが心配で外出が億劫な管理人でもトイレの心配なく外出出来るようになります。
接着剤タイプのコンドーム型集尿器は幾つかの商品があり自分に合うタイプが存在すると思います。
管理人が、これまで試してみた接着剤タイプは【コンビーン セキュアーワンピース】とホリスターの【インケア・インビューカテ】の2つです。
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その理由はインケアの方が全長が長いことで粘着面積が広く外れ難い印象です。
コンビーンも悪くはないですが、粘着のりが付着している部分にムラがあり装着の仕方によっては空気が入りやすく接着状態が心配になる時がちょいちょいあったりします。
外出先で集尿器が外れたりしないかヤキモキするのは気持ちが落ち付かないし、もし漏れたりするとなるとかなり面倒です。
幸い管理人はそんなトラブルがあっても着替えを用意しておけば何とか対応も出来ますが、自分で着替えができない状態の方なら介護者さんにお願いする必要があります。
介護者さんが不在ならわざわざ自宅まで帰って着替えなんてやってられないですしね。
管理人のオススメはいまのところはインケアですね。
インケア・インビューカテに連結するレッグバッグはやはり病院で出して貰える集尿バッグを使っています。
レッグバッグとコンドームタイプを含む集尿器については重度身体障害者手帳を所持する方であればおよそ¥8000の助成を受けることが可能です。
傷のケアで必要なハイドロサイトジェントルの購入や紙オムツなど脊髄損傷の障害者や介護者さんにとっては出費がかさむ物が多いので助成制度が活用出来るのは本当に有り難く思います。
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