くるぶしの褥瘡が治りにくい原因とお灸の活用法【脊損の実体験セルフケア】

脊損さん
この記事では下半身不随の脊髄損傷者が足首部分のいわゆる【くるぶし】に褥瘡ができてしまった問題と対策について実体験をもとに対処方法を語ります。

ぼくは過去くるぶしにできてしまった軽い擦り傷から褥瘡にまで発展する経験を持っています。

くるぶしにできてしまった褥瘡はkなり治りが悪く、ぼくは二度にわたる激しい熱発を引き起こし入院にまで至りました。

こうした苦い経験からくるぶし部分に発赤(皮膚が赤くなり褥瘡になるサイン)ができてしまうことが多くなる問題を抱えています。

そこでくるぶしの褥瘡ケアに役立てたのがお灸を使った対処方法です。

この記事ではくるぶしの発赤と褥瘡ケアにお灸を活用し得られた結果を個人的エピソードとしてお読みいただけます。

ご注意いただきたいのは記事の内容はあくまでぼくが体験した「主観的」なものです。

しかし同じようにくるぶしの褥瘡に苦しんで色々とケアを尽くしているがほとほとその対策に困っているという方にはひとつの方法として提案できるのではないかと思い体験をまとめています。

脊髄損傷者にとって生活と行動が制約される褥瘡の問題解決にぼくの体験が役立てばうれしい限りです。

では情報が必要な方は本文をどうぞ!!!

くるぶし部分の発赤と褥瘡の問題【脊損体験談】

脊髄損傷ゆえの体調不調の問題で尿路感染があり、数日間体調を崩し寝込んでしまう事態によって足首のくるぶしが赤くなってしまうことがあります。

じつはこの赤くなったくるぶしの箇所は過去、褥瘡にまで発展したいわゆる【古傷】です。

傷じたいは完治していますが、皮膚の肉付きが悪く長時間の圧迫で皮膚がすぐに赤くなってしまうようになりました。

圧迫によって皮膚が赤くなるということは血流が悪くなって褥瘡になる一歩手前の非常に危険でイヤな状態です。

この状態を放置してしまうと褥瘡にまで悪化するのは時間の問題です。

  • くるぶし部分にできてしまった褥瘡で苦しんだ経験

ではくるぶし部分にできてしまった褥瘡で苦しんだ経験を詳しく説明いたします。

旅行先で宿泊したお風呂を利用しているときに左足首のくるぶしの骨が突き出た箇所に皮膚をめくれる傷を作ってしまいました。

傷はこの時点ではそれほど大きくはありません。

普通の健常者さんならばんそうこうを貼っておけばいつの間にか治ってしまうようなレベルです。

しかし脊損さんにとっては入院にまで至る出来事になってしまいました。

ぼくは下半身不随の身体のために足がむくみやすく、しかも寝るときは左側を下にした横向きの体勢でしか睡眠をとることができません。

(右の股関節を骨折しているので右向きで横になれない)

そうすると始めのころは小さな傷口がだんだんと大きくなり深くなってきました。

いちばんの原因は足のむくみです。

むくみが傷のふさがりを邪魔している要因となっていました。

そんな傷口が次第に大きくなり、長期において傷が治らない状況はばい菌の感染リスクが高まります。

実際にぼくはくるぶしの傷口から感染し足がパンパンに腫れて40度近く熱がでました。

足は真っ赤になり血栓ができているとかなり危険だとの医師の判断で精密な検査を受ける事態にもなりました。

幸い検査結果に問題なく血栓が心臓に至る要因はないとの判断が得られ安心はしたものの傷は褥瘡となりなかなか治すことはできません。

結局、半年の内に2回もこうしたトラブルが発生しました。

最終的には入院治療と自宅療養によってやっと完治させることができました。

擦り傷が原因の小さな小さなケガの完治に1年以上費やしたのでした。

自宅での療養中は足がむくまないようにベッドやソファーに足を上げて日中を過ごしたのです。

就寝時はくるぶし部分を除圧できるように足首にネックピローを装着し対策しました(エアータイプのネックピローはすぐに破損し使えなくなりました)。

エアークッションも活用しています(ぼくが使っているのは意外に丈夫で10年使ってます)。

このような対処によって完治させることができました。

けれど完治した後のくるぶしの箇所は肉付きが悪くなり骨が出っ張るほとんど皮膚だけの状態です。

こうした経緯からぼくのくるぶしはうっ血しやすく褥瘡になりやすい状態になってしまってます。

しかし尿路感染で2~3日間寝込むことが続いたある日、くるぶしの部分の皮膚が破れていることに気づきました。

くるぶし部分の褥瘡にお灸をセルフケア

褥瘡でずいぶんと苦しい思いを味わったくるぶし部分の褥瘡再発は、暑い夏がようやく終わり、これから寒い季節に突入するタイミングでした。

つまり気温が低い時期に入ることで更に治りが悪くなることが予想されます。

(脊損さんは足が動かせないので体温が上がりにくいから)

病院で処置を受けてもスグに治る訳ではありませんし、処置に必要な消毒液とガーゼ、化膿を防止するためのゲンタシン軟膏はこのようなトラブルを想定しているので僕は常に常備しています。

なので病院にわざわざ出向いてまで処置してもらう必要は全くなく、自宅でキズ口のケアをちゃんと対応することは問題ありません。

問題はちゃんとしたケアをしていても足のむくみや身体の冷えがありキズ口がふさがらないことです。


そこでふと思いついたのがお灸の存在です。

ぼくはここ10年以上、毎週鍼灸院に通い鍼とお灸のケアを受けています。

腰痛や背中のだるさが酷いときは自宅でもお灸ケアを行っています。

そこで血のめぐりが悪くなったくるぶしの周囲をお灸の温熱効果で患部の組織を活性化させることができるのではと考えました。

(あくまで個人的なアイデアです)

下半身不随の身体ですから日中はずっと車いすに座りっぱなしの生活なので冷えの問題もありどうしても足がむくみがちです。

この足の冷えを解消する方法としてもお灸が血行を促進し良い結果をもたらしてくれるのではと期待します。

そう考えた僕は早速、キズ口の周りをぐるっとお灸で囲むように置きお灸ケアを始めることにしました。

脊髄損傷に最適なお灸は?

今回に処置に使ったお灸は比較的温度が低めのソフトタイプを使っています。

長生灸と言うブランドでソフトタイプです。

個人的な好みとしてはハードタイプなのですが、胸から下は麻痺で熱さを感じないのでもし万一のヤケドの危険を考えてソフトタイプがぴったりなのではと思います。

もしこの記事を読んでいただいてお灸の効果に託して見ようと思われたなら皮膚の感覚がある腕などで熱さが問題ないかテストしてから麻痺がある箇所にお灸するようにしてください。

せっかく褥瘡(床ずれ)をケアするためのことが逆に火傷を負ってしまっては本末転倒ですからね。
くれぐれも注意してください。

では実際に皮膚が破れ褥瘡になったくるぶし部分にお灸を置いた写真がつぎのものです。

皮膚が破れているので拝見していただくのは少し気が引けますが経過を示す重要な資料となるのでご覧いただきたいと考えます。

【褥瘡発生直後の状態】

このお灸処置を毎日、夜の寝る前に実施しました。

すると2週間を過ぎるあたりからキズ口が小さくなりはじめ4週間目には完全に皮膚がキズ口を覆うようになりました。

結果的にはお灸処置によって約1ヶ月ほどで得られた結果になります。

この状態をとらえた写真も掲載しておきます。

いかがですか?

少しまだ皮膚が薄い状態ですが、しっかりと組織が回復しているのが確認していただけたかと思います。

ここまで来るのに約1ヶ月です。

普通の五体満足の人が転んで膝小僧なんかを怪我しても完璧に皮膚が盛り上がって綺麗になるまでに一月くらいは掛かるのではないでしょうか?

真冬になる前に対応したことも良かったのでしょう。

お灸で対策した甲斐あって前回のように酷く悪化することなく良い結果が得られて本当に安心しました。

褥瘡や床ずれができる要因

ぼくの処置と対策が褥瘡に苦しむあなたに同じように効果が得られるものかは判断できませんが、総合病院などで受ける西洋医学的なアプローチでなかなか良い結果が得られてないのであれば検討する余地はあるのではと思います。

もちろん褥瘡ができてしまったり治りにくい要因は栄養状態や食事、ベッドやクッションの問題などさまざまあります。

除圧が不十分だったり寝返りなどの姿勢変更が行き届いてないなどの可能性も考えられます。

従って生活環境や習慣などの範囲で充分に原因を突き止める必要があると考えます。

その上で、例えば予防的に鍼灸治療を受けて体温を日頃から上げておくとか、自宅で冷えやすい時期に体温の戻りにくい下半身の太ももなどにお灸で温めるなどとても有効な方法だと思います。

褥瘡が悪化し最悪の場合は外科手術になるケースが多いと思いますが、逆に言えばよほど酷くならなければ手術できないのが西洋医学なのかもしれません。

なので、自分でケアーできる方法としてお灸が持つ効果と能力はあなどれない存在です。

お灸じたいは高いものではないですしコスパ的にも優れています。

まとめ

ぼくの足首くるぶし部分の褥瘡対策としてお灸治療を紹介しましたが、いかがでしたか?

お灸のやり方と方法はとても簡単なもので準備するものもお灸本体と灰皿のような受け皿に使う容器と着火するアイテムがあればすぐにでもスタートできます。

僕のように脊髄を損傷し背骨のゆがみによって神経的な痺れやだるさを持った場合、病院で検査を受けても診察結果でガッカリする事が非常に多いです。

レントゲンでは異常はみられないとの判断で処置できないことが多いからです。

なので何かして欲しくて病院を受診しているにも関わらず結局、何もして貰えず時間だけが無駄になった経験は非常に多いです。

褥瘡の問題はぼくのように下半身に麻痺のある脊髄損傷だけでなく寝たきりのお年寄りを介護する方々にとっても大変な問題です。

病院任せにならずに自分でケアすることが大切だと今回の記事で改めて考えた次第です。

今回の僕の体験と対処法がヒントになれば嬉しいです。

今回使用したお灸はこちらの商品です。

裏面が粘着糊になっているので使い方もカンタンです。

ソフトが初めての方にはおすすめです。

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ABOUTこの記事をかいた人

オートバイ事故で脊髄損傷の障害を負うことになり車いす生活を送っています。 車いすの生活は2020年現在で34年目を迎えました。 このブログはぼくの車いす人生のなかで全力で取り組んできた経験や出来事をまとめています。 脊損のぼくが全力で経験してきたことを紹介するという意味でブログのタイトルを【全力脊損】としました。 どうぞよろしくお願いいたします。 プロフィールページで触れていますがぼくはギターや音楽にも長年親しんできました。 ゴリゴリの昭和世代のためにいまでもレコードプレーヤーで音楽を聴いていますが音楽関連のガジェットにも興味があり気にいったアイテムをブログでレビューしています。 30年間の脊損人生でチャレンジしてきたことをこのブログでお伝えできればと思っています。 >>>プロフィールはこちら