【更新情報】2018年12月22日
この記事ではUQモバイルとマイネオの格安シムをワイマックス製ホームルーターに装着し自宅のネット回線に活用できないかとテスト運用した結果をまとめています。
下記の情報を必要としているユーザーさんにも役立つ内容をまとめています!
- 格安SIMがどんなものか知りたい
- WiMAX製ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L01」の性能がどんなものか興味がある
- UQモバイルのデータ無制限プラン・3G高速通信プランの動画品質が気になる
- マイネオの契約を検討している
そろそろ市民権を得てきたようなイメージの格安SIM(シムカード)ですが、活用方法のイメージとしてスマホ料金を安くしたいというニーズが一般的かもしれませんね。
そんな格安SIMはスマホに装着する使い方以外にも、モバイルルーターに装着してワイファイ(wifi)環境を整えるような使い方も可能です。
外出時のWifi環境を構築しておきたい場合にも格安SIMは十分に機能は発揮し通信料金を大幅に下げることができます。
しかし、そうしたメリットの一方で導入のハードルが高く設定などが難しくて挫折しそう・・・そういうイメージを持たれている方もいらっしゃるようです。
でも、やってみたら意外に簡単!思ってたよりスンナリ設定できた!そんな体験もよくある出来事です。
実際にぼくも格安SIMを使ってみるまでは意味もなく難しそうだな…と考えていましたが今では格安SIMを余裕で使いこなしお金をかけないWi-Fi環境を整えることに成功しました。
そこで今回は、ぼくが実際に格安SIMのデータ通信プランを活用し自宅ネット環境の構築に挑んでみた一部始終をお伝えいたします。
格安SIMに興味はあるけど、いまいちよく分からないという方のヒントになればうれしく思います。
よろしくお願いいたします。
格安SIMを使った導入実験を考えた理由
いま契約しているネット光回線は「KCN京都」という近畿日本鉄道系の会社が運営するプロバイダでありまして、その月額料金はネットと光電話の契約内容で通話料を含めて約5500円ほどです。
特別にKCN京都さんが高すぎる訳でも無く一般的な月額料金です。
ではなぜその比較的安い光回線の料金を見直す必要があるのか?
その理由は個人的なことですが、大事な家族の一員である柴犬のペット保険に加入したいと考えたからです。
でも、光回線を別の会社に乗り換えたところで料金体系はあまり違いはありません。
もし乗り換えメリットがあるとするならキャッシュバックや商品券を獲得できる部分だけなのでさほど魅力は感じないのです。
商品券や一時的なキャッシュバックなどの特典よりも月額料金を抑えることが今回の見直しの一番の目的です。
自宅電話回線としての光電話は使用頻度も少なく、携帯電話で十分になっているので光電話の解約を検討しましたが問い合わせて見ると手続きに5000円ほど負担が発生するとのこと。
それならばネット回線自体を解約する方向で検討した方が良いのでは?と考えました。
そこで色々と通信費を抑える方法を検討していてふと思いつきました。
格安SIMを活用すれば良いのでは?と。
僕は2015年ごろからすでにドコモ系の格安シム「ビッグローブ」のデータ通信プランを契約しモバイルルーターに装着する方法で外出時のWIFI(ワイファイ)環境に利用しています。
【関連記事】ビッグローブモバイルのプロファイル設定方法|格安SIMを使えばこんなに携帯料金が安くなります。
この格安シムを自宅用回線としてさらにもう1回線契約すれば良いのではと考えました(実際には3社の格安SIMを試しています)。
ホームルーターとして活用できる端末を探してみるとUQワイマックス製ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L01」が中古で購入できることが判ります。
そこで格安SIM&ホームルーターの組み合わせでネット環境が実現するというアイデアが生まれました。
大きなコストとしては端末の購入費用ぐらいです。
もし作戦が失敗しても契約した格安SIMのうちどれか一つを契約しあとは全て解約すれば良いだけです。
実際にビッグローブモバイル・マイネオ・UQモバイルの3つの格安シムを使っていますが、実はどのMVNOサービスでもデータSIMの解約では違約金も発生しません。
すなわちリスクも無いワケです、これはチャレンジして見る価値はあると思い導入実験に挑みました。
格安SIMとワイマックスL01をマッチングさせたネット環境とは?
ワイマックスの端末には持ち運びできるモバイルルーターと据え置き型の自宅用ホームルーターがあります。
自宅でずっと電源を入れっぱなしで使う環境ではモバイルルーターはバッテリーの膨らみのトラブルが懸念されます。
なのでコンセント型のホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L01」が今回の自宅利用の環境にピッタリだと考えています。
ワイマックス端末Speed Wi-Fi HOME L01について
ワイマックスは本来なら回線契約と端末をセットにされた通信媒体であって公式ワイマックス会社から本体だけで購入することは出来ません。
しかしアマゾンやメルカリ、ヤフーオークションでワイマックス端末の中古や新品など探せばいくらでも出てきます。
この端末を利用すれば格安SIMをワイマックス端末に装置しネット環境を構築すればかなり通信費を抑えることができると考えました。
UQワイマックスで販売しているスピードWIFIホームのL01Sはじつは大手スマホキャリアのauさんでも扱っていますので相性については問題ありません。
なぜならご存知の通りauとUQはKDDIの関連企業です。
したがって本体に示すauやUQのラベルが貼られているだけで中身の構造は同じと考えることが出来ます。
こうした事実を示す根拠がアマゾンのL01の商品ページの購入レビューを拝見できました。
すでに先輩ユーザーさまがUQモバイルのデータSIMで「au」のL01に装着し問題なく通信できることをご報告されていました。
他にも「マイネオ」を使ったケースでも同じようなレビューを確認することが出来ます。
判断のポイントとしてはUQモバイルとAu(エーユー)、マイネオなどは全てKDDIが提供する通信網を使った通信業者ということが大きな根拠となります。
従って格安SIMに乗り換えてスマホ代を安くしたい!という場合に、現在契約中の携帯キャリアがauさんであればマイネオやUQモバイルのシムカードをauのスマホであれば問題なく使うことができます。
ちなみにワイマックスのホームルータにはマイクロシムを使う「L01」とナノシムを使う「L01s」が存在します。
装置するシムサイズの違いだけで通信スペックの性能は全く同じです。
では実際にホームルーターL01を使ってデータSIMで通信させて見ましょう。
今回、格安シム2社「マイネオとUQモバイル」のデータプランsimでテストを行いました。
UQモバイルデーターSIMプランでの通信テスト
まずはUQmobileから通信テストを実施しましたので説明して行きます。
UQモバイルのデータ通信プラン
UQモバイルのデータSIMには2つのプランが設定され月単位でプラン変更が可能となっています。
- 月額980円で利用できる高速通信の3ギガプラン
- 月額1,980円で利用できるデータ無制限プラン
しかし問題がありました。
UQモバイルは当初データ無制限プランの活用を予定していました。
月額2000円ほどで通信容量無制限って神か?とさえ思っていました。
でも見落としがあったのです。
じつはUQモバイルのデータ無制限プランの場合の通信スペック条件が500kbpsという数値だったのです。
UQモバイルデータ無制限プランの通信性能をレビュー
実際に液晶テレビに映し出したアマゾンプライムビデオの画面をアイフォーンで撮影したものをお見せします。
アップした画像は80年代に公開された草刈正雄さん主演のオートバイレーシングライダーを描いた「汚れた英雄」の一場面です。
汚れた英雄とは?
小説が原作だった作品をオートバイメーカーのヤマハ発動機全面協力のもと制作されたオートバイレース映画の金字塔的な作品です。
数々のレース場面の映像はヤマハが所有する菅生サーキットで撮影され有名ライダーが実際にスタントとして登場するバイクファンにはたまらん映画です。
さてキャプチャーした映像に映る2台のバイクのうち、先頭は俳優の草刈正雄さん扮するアキオがライディングしているマシンです。
このアキオが駆るマシンのレースシーンを当時ヤマハの若手レーサーだった平忠彦選手がTZ500をライディングしています。
この映画作品の数年後に平選手は世界選手権ロードレースに出場するなどの活躍を見せながら、あのケニーロバーツとペアを組み、終了30分前にマシントラブルでリタイヤで伝説とも言える1985年鈴鹿8時間耐久レースに出場しています。
映像の平選手に続くマシンは作品中アキオのライバルとなる大木圭司をホンダのワークスライダーとして活躍する(当時)木下恵二選手がスタントとして出演しています。
マシンが高速コーナーにアプローチし始めるシーンですがかっこいいですよね!
しかし残念ながらボヤけてしまってコーナーにマシンが突っ込んでいくスピード感の迫力がイマイチ伝わってきません。
観るに耐え難いというワケでは無いのですが、けっこうな頻度で映像がボヤけてしまうのでずっとこの状態で映像を観るとなると結構キツい状態です。
(これでいいと思えば観れなくはない。)
というワケで無制限プランを選んで動画視聴を前提とした環境では断念いたしましたという結論です。
ではそれほど動画品質を求めない使用環境ならイケるんでは?
しかしこの場合も問題が発生いたしました。
僕が自宅でメインで使うiMacのソフトウェアアップデートの時にデータがダウンロードできずにグルグル回って全く進みません。
なので、UQモバイルのデーター無制限プランでの自宅ネット環境の作戦は失敗という結果です。
もちろんデータ高速通信ができるスペックでは動画視聴については全く問題はありません。
UQモバイルデータ高速プランの動画品質
下記の映像がデータ高速プランでのプライムビデオの作品をアマゾンファイアtvスティックを使って液晶テレビに映し出しました。
この3ギガプランで運用すれば大幅にネット費用を抑えることが可能ですが、1時間ほどの動画視聴で約700メガを消費するのでハッキリ言って容量不足で現実的ではありません。
結論的にはUQモバイルを自宅ネット回線での活用は断念という判断となりました。
しかし、外出時のネット通信環境としてモバイルルーターで使ったり、通話ができるシムカードを使えばスマホを格安で使うことができます。
動画をガシガシと観るヘビーユーザーさんでなければ3ギガの容量があれば十分です。
こちらの記事でもUQモバイルの通信スペックについて評価していますので参考にしてください。
【関連記事】UQモバイルのメリット・デメリットを徹底評価!通信スペックを実証レビューしています!
マイネオデーターSIMプランでの通信テスト
続いてマイネオでの通信テストの結果を説明いたします。
マイネオのデーター通信プランについて
マイネオではau(エーユー)とドコモ、2018年9月からはソフトバンクの端末で動くSIMカードのラインナップが存在します。
今回のSpeed Wi-Fi HOME L01はau版あるいはUQ版の端末に適応するシムカードとなりますからauでのプランがぴったりマッチします。
(未確認ですがSpeed Wi-Fi HOME L01はシムフリーという情報もあり気になっている)
マイネオのデータプランは容量のプランが段階的になっており、自宅のネット環境に選ぶとなると6ギガ、10ギガ、20ギガの3つのプランが選択肢となってくるでしょう。
(3ギガのプランも存在しますがUQモバイル同様で自宅のネット環境には不向きです)
20ギガ(月額3980円)以上のプランに30ギガが存在しますが、月額料金が5900円と、かなり高額になりこの価格帯だとほぼ光回線が契約できてしまい格安シムのメリットがまったくありません。
以上の理由が6ギガ~20ギガのプランを選択する理由です。
こちらの記事でもマイネオの通信スペックについて評価していますので参考にしてください。
【関連記事】【マイネオ 】通信速度とメリット・デメリットを評価!実際に使って見た印象を徹底レビュー!
マイネオでの通信スペック評価
実際にマイネオでの動画品質もチェックしましたので評価していきましょう。
アマゾンプライムビデオで「僕のヤバイ妻」のワンシーンをiMacでキャプチャーした画像をご覧ください。
高橋一生様の表情もクッキリ映し出しています。
キャプチャー画面の右上に示す接続先のワイファイにはL01と表示されているのも確認していただけると思います。
UQモバイルのデーター無制限プランで動画を視聴した時のような「ボヤける」ような現象は皆無です。
ただし、僕の生活環境に問題がありました。
それは夫婦二人生活での通信容量の問題です。
もし仮に、僕が一人暮らしの生活環境なら20ギガで余裕でイケたと思います。
まあ20ギガですから、毎日動画を観なければ余るくらいじゃないでしょうか?
実際、そんなに毎日2時間映画を観ることはありませんから、2520円の10ギガコースでもカツカツでイケるかもしれません。
でも、人間二人が暮らすネット環境では10ギガはキツかった!20ギガでギリギリですね。(だいぶ節約意識が必要)
と、いうことで20ギガなら一人暮らしの生活環境なら問題ないと判断できます。
例えば、何か将来的にやりたいことがあったり、事情があってお金を貯めたい場合に必要最低限のネット環境としてコストを抑えた通信方法として悪くはないと思います。
あるいは、自宅以外でネット環境が必要になったけどできるだけコストを抑えたいという場合に検討する価値はあると思います。
この場合、不要になったら違約金が発生せずにすぐに解約できるのも格安シムであるマイネオやUQモバイルのメリットだと言えます。
今回の教訓とまとめ
UQモバイルとマイネオのデータプランを使った導入実験でしたがこのような結果となりました。
マイネオは通信容量が大人2人の生活環境では容量不足の問題がありましたが、失敗というほどではありません。
ですがUQモバイルでは自宅のネット環境としては無理があります。
僕は外出時のワイファイ環境のために格安SIMでのデータープラン契約は必須なのですが、その場合UQモバイルのデーター無制限プランをモバイルルーターに挿して使う環境では悪くありません。
画面の小さなスマホであれば動画品質もそんなに悪くありませんので、「使えないプラン」ではないと思いました。
マイネオもUQモバイルも1か月単位でデータープランを変更できるので使用環境に応じてプランを自由に切り替えることができるのも格安シムのメリットかもしれません。
今回の実験で、結果的にUQモバイル・マイネオどちらも自宅のネット環境には対応できないと判断し、結局は月額料金の安いカシモワイマックスさんで据え置きタイプのホームルーターL01sを選び契約することにいたしました。
いろいろと調査にも時間をかけて実行してきましたが、導入実験で掛かったコストとしては下記のような内容です。
(実験後、UQモバイルは違約金費用不要で解約しマイネオを3ギガプランで外出時wifi環境のために継続)
合計 9,960円
費用は1万円ほどかけましたが、UQモバイルとマイネオの通信スペックと「Speed Wi-Fi HOME L01」の通信性能を確認できたので収穫はありました。
ワイマックス端末の通信性能をチェックできたのである意味安心して【カシモワイマックス】を契約できたのも事実です。
【カシモワイマックス】についてはこちらの記事でもレビューしていますので、ぜひお読みください。
【関連記事】カシモワイマックスからホームルーターL01sを契約!カシモを選ぶメリットとデメリットを徹底評価!
マイネオはこちらの関連記事でレビューしています。
コメントを残す