2020年8月の夏旅イベントとして和歌山県へのキャンプ旅行を計画しました。
計画を立てる上での重要事項は脊髄損傷の障害を持つ車いすユーザーであることと犬連れであることが前提条件です。
この条件で和歌山県のキャンプ地を探した結果、紀の川市のキャンプ場に決定しました。
では今回のキャンプ旅行の要旨を示しておきます。
- 和歌山県紀の川市周辺でバリアフリー対応と犬連れOKのキャンプ場を探す
- 紀の川市周辺のバリアフリーの温泉施設をリサーチ
- テントは張らずに車中泊
- 新型コロナウイルス感染防止対策に留意する
今回のキャンプ旅行の条件を実現するためにリサーチした情報と脊損さんが快適に車中泊キャンプを送るため用意したアイテムを紹介します。
記事中でキャンプ場や日帰り入浴施設の情報を記載していますが、間違い電話防止のため番号は掲載しません、ご了承ください。
では詳しい内容を本文でどうぞ!
紀の川市で犬連れOKのキャンプ場を探す
まず最初のリサーチは犬連れOKのキャンプ場を和歌山県から探し出すことです。
結果的にぼくは紀の川市の細野渓流キャンプ場に決定しました。
実際、和歌山でキャンプ場を探す場合に海側か山側で選択肢が分かれます。
海側のロケーションも捨てがたい魅力がありとても迷う問題です。
今回は犬連れOKのキャンプ場を探し始めてスグに細野渓流キャンプ場の情報にたどり着いたこともありスンナリと決めることにしました。
詳しい情報を求めて直接電話でアプローチしたところ車いす用トイレも設置されていることも分かり迷う必要はないと判断しました。
和歌山県紀の川市細野渓流キャンプ場の情報
住所:紀の川市桃山町垣内258-1
▼電話で確認した内容
- 犬連れについてはOKだが無駄吠えする子は遠慮してもらいたい
- 多目的トイレを設置しているがジャリ道が存在し介助者の協力が必要
わんちゃんとバリアフリーの問題についてはこのような情報が得られました。
山の中と渓流のロケーションが素敵なキャンプを楽しめるのではと期待しています。
予約を確保できた安心感からさらに近隣で犬づれOKとバリアフリー対応のオートキャンプ場を探してみました。
場所は紀の川市から少し離れた御坊市になりますがまた機会があれば利用したい川に面したロケーションのキャンプ場です。
野口オートキャンプ場の情報
住所:和歌山県御坊市野口 日高川 河川敷内
御坊市の野口オートキャンプ場でも多目的トイレの設置があり車いすユーザーにとって利用しやすいキャンプ場の印象です。
バリアフリー対応キャンプ場のリサーチに便利な検索サイト
もう少しだけ野口キャンプ場について情報を集めようとリサーチを試みたところ車いすユーザーにとってバリアフリー環境が整ったキャンプ場を探せる便利なサイトを発見できました。
ソニー損保オートキャンプ場マップ
オートキャンプ場マップを活用すればバリアフリーとペット同伴可能なキャンプ場探しがかなり快適になります。
行きたい都道府県などの条件を指定すれば検索結果として一覧表示されます。
ピックアップされたキャンプ場をクリックすると詳細情報を確認することができます。
ページ上部にタグ的な感じで【バリアフリー】と表示されているので求めている条件である事をすぐに判断できます。
キャンプ場の公式ホームページにアクセスする直リンクも掲載されていて使い勝手が良くめちゃくちゃ便利です。
今後はペット同伴のキャンプ場探しがはかどります。
車いすユーザーならオートキャンプ場がおすすめ
キャンプ場においてバリアフリーの問題はそれほど深刻では無いと考えています。
なぜならテントサイトにクルマを横付け駐車するオートキャンプ場なら車いすでの行動はほぼ問題無いと判断できるからです。
もちろん不便は何かと存在すると思われますがテントサイトへの自動車を乗り入れが可能ならだいたい快適に過ごせます。
残る問題はトイレだけですが、オートキャンプ場であればファミリー層の利用を前提に考えた設備を用意しているため車いすユーザーが利用できないトイレ環境であることは考えにくいです。
仮に多目的トイレの設置がなくても男性ならトイレの立ち小便スペースでボトルを使って対応できます。
(カテーテルを使った自己導尿での排尿になるから対応可能)
ご婦人なら車内あるいはテント内で対処すればなんとかイケるでしょう。
同行者さんにあとでトイレに捨ててもらえば良いだけです。
問題は使用するカテーテルが使い捨てのタイプではなく洗って何度も使用するセルフカテの場合です。
キャンプの場合には使い捨てカテーテルを用意しましょう。
もし最悪トイレの手洗い場が利用できない場合はウェットティッシュや消毒液などの対策が必要です。
【関連記事】>>宇宙科学博物館【コスモアイル羽咋】のバリアフリー情報!門前じんのびの湯と袖が浜キャンプ場も車いすの観点でレビュー
さらに一番の脅威は【おっきい方】ですが多目的トイレがちゃんと存在したキャンプ場だったとしても外出先でおっきいのがこんにちはしてくる事自体がもう悲劇です。
神が試練を与えてくれたのだと考えましょう。
もうトイレの話はこれぐらいで終わります。
では次にキャンプ地に選んだ紀の川市からアプローチできる日帰り温泉施設についてリサーチの結果をまとめます。
紀の川市周辺のバリアフリーの温泉施設をリサーチ
紀の川市近辺で車いすユーザーの入浴が可能な日帰り温泉施設を調べてみることにしました。
けれどキャンプ地の近くでは残念ながら日帰り温泉施設の情報をキャッチできません。
何件か日帰り入浴の温泉施設の存在を確認できましたがすでに廃業していたり、リニューアル工事中で利用できない状態でした。
残念ながら工事中で利用できない美里の湯【かじか荘】
(2020年8月現在の情報)
そこで紀の川から少し離れた有田郡方面や日高郡でバリアフリー対応の日帰り温泉施設の存在を確認できたのでまとめておきます。
有田郡や日高郡でバリアフリー対応の日帰り温泉施設
バリアフリー対応の湯浅温泉 湯浅城
楽天トラベルの詳細ページからバリアフリー対応したお宿であることを確認しました。
高齢者用の家族風呂も設置されており車いすユーザーでも安心して利用できる施設であると判断します。
もちろん日帰り入浴も可能です。
身障者に割引制度ありの日帰り温泉施設
住所:有田郡有田川町清水1225-1
住所:和歌山県有田郡有田川町修理川81-3
つぎは有田群から離れ海に近い日高郡で発見したバリアフリー対応と判断できる【みちしおの湯】の情報を掲載します。
日高郡みちしおの湯
入浴施設をこれだけピックアップしておけばどこかはきっと車いすで入浴できる場所があるでしょう。
お風呂用のマットも忘れないように注意したいです。
和歌山のバリアフリー温泉事情
今回ピックアップしたバリアフリー対応の日帰り温泉施設を探してみて感じたのは障害者の温泉利用に理解のある事業者さんが多い印象を持ちました。
もちろん温泉地が多いこともこうした配慮が存在する背景だと思われます。
しかし同じ温泉地でも過去に訪問した別府温泉のガッチガチのハードルと比較すると雲泥の差を感じます。
ぼくは10年ほど前に別府温泉で日帰り温泉を利用しようと手当り次第にアプローチしましたが車いすでの利用を拒否された苦い経験があります。
(かろうじて1件の施設でお風呂の利用を許してもらえた)
それ以来別府温泉には偏見を抱いている心の狭い人間です。
さて和歌山での温泉利用は解決したので次は脊損が快適な車中泊を送るために愛用するインフレーターマットを紹介します。
車中泊キャンプが快適なインフレーターマット
脊損にとって車中泊の重要アイテムはインフレーターマットです。
褥瘡を予防するためにコールマンのインフレーターマットを購入しています。
【コールマン インフレーターマット】
インフレーターマットはバルブをオープンにすることでマット内に自動的にエアーが入りクッション性が得られる特徴を持ちます。
バルブから息を吹き込めば結構な弾力と寝心地が得られます。
デメリットとしては空気が抜けにくくマットレスが完全にはペタンコにはならないところです。
クッションの厚みは5センチですが十分なクッション性があり車中泊キャンプにおいて褥瘡リスクを軽減できます。
コールマンブランドだけに安い買い物ではなかったですがホテルを利用できにくい背景があり投資と考えて購入しました。
なぜなら犬連れと車いすというハードルがあり旅行を計画するときのホテル探しが難航するようになったからです。
こうした苦難があり最近では車中泊の方針で旅行を検討しています。
ちなみに車中泊にはスズキソリオを活用します。
ハッキリ言ってソリオで車中泊はぜんぜんイケます。
燃費も良いしキビキビ走るソリオはめちゃ気にいってます。
【関連記事】>>スズキソリオで車中泊キャンプを体験!荷物を減らす工夫とキャンプ旅行を快適にするアイテムは?
ではキャンプを快適に過ごすために用意したアイテムを紹介しておきます。
キャンプを快適に過ごすアイテム
- ロゴスクーラーバッグ氷点下クーラー
- タープテント
- テントタープ用ポール
- 自在金具
- LEDランタン充電タイプ
- 吸盤タープ強力フック
- モバイルバッテリー
- お犬さま用ベッド
使いだしてまだ1年ほどですが夏場のお買い物などにも重宝します。
クーラーバッグとしては少々値の張る価格帯ですが軽量で持ち運びがしやすく畳んでコンパクトにできるところが使い勝手に優れます。
同じロゴスから発売される保冷剤【氷点下パック】との併用で最強の冷却性能となります。
小型のLEDライトだけでこれまで対応してきましたがやはりランタンがないと不便です。
やっと買いました。
タープは昨年に購入しましたがロープだけでなんとかクルマの屋根に張ろうとしてかなり苦労しました。
かなり苦心したので今回は吸盤タイプのフックを用意しました。
モバイルバッテリーが2個あれば余裕の40000mahの容量で余裕です。
お犬さま用ベッドは組み立て式の【コット】と呼ばれるアイテムを今回の和歌山行きのために用意しました。
いささかサイズがデカいようです。
じつはLサイズしか在庫がなくまあいいかと適当に購入した結果こんなにデカいベッドが到着しました。
荷物としてかさばりますが組み立て式ですので問題なしです。
お犬さま用コットを購入した理由に山ダニ防止を考えています。
去年に兵庫方面へ山のキャンプ場に訪問したときにお犬さまがダニにやられてしまいました。
ぼくらは椅子に座ったりしますがお犬さまにはそのようなアイテムを用意していなかったので草の生えた地べたでくつろぐしかなかったのです。
帰宅してずっと犬が足を噛んでいるので調べてみると体中ダニがうじゃうじゃです。
スグにお風呂で体を洗って病院へ行き飲み薬を出してもらい対処できましたが同じ目に遭わせたくありません。
まとめ!キャンプにおけるコロナウイルス感染予防対策
最後に安全なキャンプ旅行を行うための決意表明として感染予防対策にふれておきます。
新型コロナウイルス感染拡大の問題で外出自粛や県外への移動が規制され旅行も楽しみにくい状況です。
政府発令のGo To Travelキャンペーンを根拠にキャンプ旅行の計画も立てやすくなりましたがやはり【感染しない】と【感染させない】はしっかりと留意したいテーマです。
そもそもキャンプですから他人さまといわゆる【3密】の環境にはなりにくいと思いますが慎重な行動も必要です。
そこで今回のキャンプで考えている感染予防対策をまとめます。
- マスクの着用と予備マスクの携行
- 消毒用除菌水の準備
- 飲食店を利用しない
▼マスクの着用と予備マスクの携行
コロナウイルスの登場でニュースタンダードとなってしまったマスク着用はほぼ暗黙の了解で義務化の印象です。
お買い物で店内に入るときは必ずマスク着用です。
最近購入したばかりの接触冷感マスクを重宝しています。
▼除菌水の準備
新型コロナウイルスの影響で消毒用アルコールが手に入りにくいと考え代替として注目される次亜塩素酸ナトリウムを材料として除菌水を用意しています。
【関連記事】>>【コロナウイルス対策】次亜塩素酸を使った初めての除菌水作りと反省点
まだ手持ちの消毒用アルコールと併用して手指や車いすのハンドリム、キャンプ用品の消毒に活用します。
▼飲食店を利用しない
今回のキャンプ旅行で飲食店は利用しない方針です。
なぜなら夏場は犬を車内においておけないのでほとんど外食することがありません。
コンビニで買ったものを食べたりすることが多くなり外出時の感染リスクはほぼありません。
感染拡大防止の対策として外出を控えることもひとつの考えではありますが動きを完全に止めてしまうのも問題です。
対策を講じながら安全で慎重なキャンプ旅行にしたいと考えます。
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